武士道から、嫌な相手への対応方法を学ぶ。『武士道 著:新渡戸稲造』

「意地悪なあの人がいるから仕事に行きたくないなぁ~」

「今度嫌がらせしてきたらやり返してやる!」

「先輩・上司だってだけでいつも偉そうに!!!」

そのように感じてしまう経験はありませんか?

 

 社会人を長くやってきて、私はありますよ。

 そんな貴方に向けて今回は

『武士道 著:新渡戸稲造』

から、今の世の中でも学びとなる部分を解説します。

 

 内容としては

◎、武士にとっての刀とはなにか?

◎、刀に宿る”何か”

◎、武士道の理想は平和

となっています。

 

 この記事を読む事で、嫌がらせをしてくる嫌な相手との向き合い方のヒントになります。

 嫌な相手とのストレスが軽減します。

 「戦わずして勝つ」ことも可能になります。

 武士道についてを知る事もできます。

 

 それではそれぞれについて見ていきましょう!

 

 

 

武士道を現在に活かす『武士にとっての刀とはなにか?』

 結論:『武器又は、自分自身や崇拝の対象』

 

<武士にとっての刀>

 武士にとって刀とは魂であると言われます。

 

 武士の子供は、物心つく頃から刀を振ることを習い

「早く本物の刀を持ちたいなぁ」

と、憧れの対象として刀を見ます。

 

 5歳で銀色に塗った木刀を持ち、武士としての正装が許されます。

 

 その後、鈍刀(どんとう)、いわゆる

『なまくら刀』

の所持を許されます。

 

 なまくらとは言え、本物の刀です。

 5歳前後の年齢で憧れの刀を手にした喜びはとても大きかったようです。

 

 その後15歳になると鋭利な真剣を所持し、一人立ちとなります。

 武士として一人前と認められた誇りと自尊心。

 それと同時に、容易に人を殺傷できる真剣を持つ責任感を抱きます。

 

 これは警察官が初めて拳銃を持つ時に似ている感覚かもしれません。

 

 夢にまで見ていた憧れの真剣は、一人立ちした武士にとってとても尊く・愛着のあるモノになります。

 自身の身を守ると言う意味合いもあって、肌身離さず持ち歩きます。

 

 すると武士は自身の刀と自分を重ね合わせ、自分の分身と捉えるようになっていきます。

 剣道で、竹刀を跨ぐと怒られるのはここから来ています。

 その人物の上を平気で跨ぐのと同じという事で、侮辱行為となるためです。

 

 更に刀への思い入れが強くなり、敬愛していくと崇拝の対象となっていきます。

 逸話として、刀にイケニエを捧げていた人物もいるとか、いないとか。

 

 それほどまでに武士にとって刀の存在は多かったわけですね。

 

 

<貴方にとっての刀>

 武士にとっての刀を貴方に置き換えて考えて見ましょう。

 

 当然現在で武士のような意味合いで刀を持つことは出来ませんので、これを現在でいうなら、

『貴方にとっての武器・強み』

と置き換えて見ることができます。

 

「将来なにになりたい?」

 日本では小さい頃から何度も、何度も聞かれる言葉です。

 

 その経験によって、自分がなりたい憧れの存在や職業を持ちます。

 

 ある程度成長して、習い事をさせてもらえたり、部活や自主的に習得する機会を貰えたら、初めてなまくら刀を貰った時の武士のようにとても嬉しいのではないでしょうか?

 

 その後も修練を重ね、その憧れの存在や職業に手が届くところまで来たら、真剣を持たされた武士のように、自分の習得したモノへの誇りと自尊心と共に、責任感を持ちますよね。

 

「私で通用するんだろうか?」

との不安は、上手くやらないといけないという責任感がある証拠です。

 

 一人前として習得したモノを社会に出てから更に磨き続ける。

 これは真剣を肌身離さず持っていた武士と重なるところはありますよね。

 

 その習得したモノへの誇りと愛着が沸いてくると、そのモノを侮辱されることで怒りを覚えます。

「そんなスキル、何の役にも立たないって!」

のように言われるとムカッ!としますもんね。

 

 これも武士が刀を侮辱されると、自分が侮辱されたと感じるのに通じます。

 

 武士にとっての刀。

 現在の貴方にとっての磨いてきた強みやスキル。

 

 ここまでは、これを扱う武士や貴方目線で見てきましたが、今度は刀そのモノ。

 強みやスキルそのものに視点を合わせて見ていきます!

 

 

 

武士道を現在に活かす『刀に宿る”何か”』

 結論:『使いたい誘惑に駆られるモノ』

 

<武士にとっての刀>

「武士の刀には魂が宿る」

 このように言われるのは武士にとってそれほどまでに刀が大切だからという意味だけではありません。

 

 刀を作る鍛冶職人。

 この存在も大いに影響しています。

 

 刀を作る行為は神事とされていました。

 神事を行う刀鍛冶は、毎日正装をして神仏に祈りを捧げ、身を清めてから仕事に取り掛かっていたそうです。

 

 火につける。

 槌を振るう。

 水につける。

 砥石で磨く。

 その一つ一つの行為が全て神事としての意味を持っていたそうです。

 

 神事の最中に

「アチッ!」

なんて出来ませんから、その一つ一つには魂を込める程の気迫があったとされます。

 

 そうして出来上がった刀は、冷たく光り、一点の曇りもない清廉な肌合いを持ったと言われます。

 今でも美術館等で名のある刀を見ると、その美しさには力と美を感じ、それと同時に畏怖と恐怖を抱かせます。

 

 武士のいた時代はその刀が手を伸ばせば使える位置にありました。

 

 当然武士の中にはその洗練された刀という存在に魅了されてしまい

「使ってみたい!」

という誘惑に負けてしまう者もあったそうです。

 

 もちろん、刀を使うとは、人を殺めるという意味です。

 まさに刀を武器・凶器として扱う側面ですね。

 

 

<貴方にとっての刀>

 これも現在に置き換えてみてみましょう!

 

 武士の刀は、貴方にとっての

『武器・強み』

でしたよね。

 

 今まで先人達が経験し、積み上げてきたそのスキルや技を貴方も習得したわけです。

 他の人達が持っていないその武器・強みはきっと、とても魅力的に見えている事でしょう。

 

「使ってみたい!」

 こんな衝動に駆られますよね。

 

 法律家の知識やスキルなら、アドバイスをしたり、法廷に立ったりしたくなります。

 スポーツなら皆に見て欲しくなります。

 武道や格闘技も試してみたくなります。

 楽器だって披露したくなります。

 

 これらのように、貴方が憧れて習得した武器やスキルは、未熟な時にこそ使いたくなるんですね。

 

 武士が

「使ってみたい!」

の誘惑に負けて刀を使うと当然、嫌悪され、非難されました。

 

 貴方の手に入れた武器や強みも同じです。

 未熟な時に無暗やたらに見せびらかすと嫌悪されます。

 

 その武器・強み修得のための努力や思い入れが強いからこそ、

「使ってみたい!」

の誘惑に負けてしまうんですね。

 

 これも武士の刀との関係性に似ていますよね。

 

 誘惑に負けては忌み嫌われる。

 

 それでは、武士にとっての刀。

 貴方にとっての武器・強みはどのように活用すれば良いのでしょうか?

 

 それこそが、嫌な相手への対処法に繋がってくるんですね!

 それでは最後、見ていきましょう!

 

 

 

武士道を現在に活かす『武士道の理想は平和』

 結論:『強みがあるからこそ、使う必要がない』

 

<武士にとっての刀>

 武士は凶器ともなる刀を扱うからこそ、武士道が成熟したとも言えます。

 武士道では刀を無暗に使う事を禁止しています。

 

 武士道の基本である

『名誉』

 これは相手と同じことをやり返したら、自分自身の名誉が相手と同じ低レベルになってしまい傷つく。

 

 このような教えでしたよね。

>>>日本人の精神・生き方として今もまだ残る武士道を分かりやすく説明。

 

 つまり、武士道では襲われても相手を殺さないのが理想なわけです。

『自分を殺そうとして襲ってきた相手を殺したら、そんな人殺しと同じ低レベルな存在になってしまう』

こういうことですからね。 

 

 だから武士道における刀の扱いの理想は

『刀を抜かない』

なんです。

 

 刀を抜かなければ相手を殺すことはありませんからね。

 しかし、刀を抜かなければ負けます。

 だったら逃げれば良いわけです。

 

 逃げても武士の名誉は

『人殺しと同じ低レベルな精神』

には落ちませんからね。

 

 更に、逃げたからと言って、その武士の強さや刀の切れ味が落ちるわけではありませんからね。

 相手を殺さなければ、それ以上恨まれることもなく、大切で身近な存在の命が狙われる危険もなくなります。

 

 だから

『逃げるが勝ち』

『負けるが勝ち』

という言葉が生まれたわけです。

 

 相手に背を向けるのが不名誉という考え方は、武士道というよりも、騎士道に近いと思われます。

 騎士は君主を守る盾としての存在ですからね。

 

 

<貴方にとっての刀>

 この考え方も現在の貴方に重ねることが出来ます。

 

『武士にとっての勝利は戦わない事』

 

 逃げたという事実は残りますが、人殺しという最大の不名誉までは落ちません。

 逃げても武士の強さは落ちません。

 刀の切れ味は落ちません。

 それ以上の恨みをかう事もありません。

 

 これは武士道の名誉を守る行為です。

 

 では貴方はどうですか?

 嫌な相手から、理不尽な攻撃をされたとします。

 貴方は感情に任せてやり返しますか?

 

 現在の人達の多くはそこでやり返すなり、影で悪口を言う選択をします。

 その結果、相手との関係性が悪化し、更に恨みをかう事になります。

 

 もしかしたら、そのせいで貴方と仲の良い同僚もターゲットにされるかもしれません。

 そうなったら、

「貴方のせいだからね!」

と仲の良かった同僚にまで恨まれるかもしれません。

 

 更に、相手とのやり取りを見ている他の人達からは、貴方も同類と見られます。

 貴方の名誉が落ちた瞬間です。

 

 では武士道に従った行動をしたらどうでしょうか?

 相手に嫌がらせをされても無視するなり、逃げる。

 

「もう負けました!」

と宣言するのも良いですね。

 

 確かに負けを認めた事実は残ります。

 しかし、周囲からの評価として、相手と同じ低レベルの人間には落ちません。

 

 嫌がらせがなくなるとは限りませんが、それ以上の恨みをかう事はありません。

 相手は貴方のことを

「屈服させてやった!」

という満足感で一杯になっていますので。

 

 そのため、貴方のせいで同僚が被害を受けることもありません。

 負けを宣言したからと言って貴方の強みやスキルが落ちることもありません。

 

 貴方は貴方のままでいられるんですね。

 それでもしつこく嫌がらせを受けるなら、業務妨害行為として上司に相談すれば良いんです。

 そんな逃げ方もありますよね。

 

 そこで貴方も相手と同じレベルでやり返していたら、上司に相談しても恐らく上司は動きません。

「どっちもどっち」

という評価になっているからです。

 

 相手との一対一の勝負ではなく、人生という広い目線で、どちらの方が勝ちと言えるでしょうか?

 

 武士にとっての刀。

 貴方にとっての強みがあるからこそ、貴方は自分自身を落としてはいけないんですね。

 その強みを活用する機会まで失ってしまい、その強みを失います。

 

 強みがあるからこそ、逃げる事が出来るんです。

 逃げても被害がないんです。

 

 

<勝海舟の言葉>

 最後にこれに関して、武士道を貫いて成功した勝海舟の言葉を多少表現を変えてご紹介します。

 常に暗殺者が差し向けられるような環境にいた勝海舟の言葉です。

 

「私は人を殺すのが大嫌いだから、一人も殺したことはないよ。そう言ったら河上彦斎(人切りとして有名)には”それではダメだ”と言われたよ。」

「しかし、そんな彼は殺されたよ。私が殺されなかったのは人を殺さなかったからかもしれないね。」

「自分を攻撃してくる相手なんて肩に乗ったノミやシラミと思えば良いんだよ。チクリと刺してきても痒いだけで、命を失うわけじゃない。嫌ならその場から離れれば良いだけだよ。」

 

 世の中のインフルエンサーと呼ばれる人達の多くはこの考えを持っています。

 必ずアンチという、理不尽に何でもかんでも攻撃してくる存在にまとわりつかれているからです。

 アンチを虫とか、動物と捉える事でストレスと感じないように精神訓練を行っているわけです。

 

 嫌がらせを受けているのなら、貴方もこの武士道の考え方を実践してみてはいかがでしょうか?

 もちろん、精神上の訓練は必要になってきますが、今受けている嫌がらせを

『実戦訓練の良い機会』

と捉えるだけでも心が軽くなりますよ!

 

 ただし、犯罪行為として実害が出るようなら迷わず警察へ行って下さい。

 やり返すのではなく、あくまでも逃げるんです。

 

 

 

まとめ

 

 それでは

武士道から、嫌な相手への対応方法を学ぶ。『武士道 著:新渡戸稲造』

についてまとめて終わりにします。

 

 武士にとっての刀とは

 武器・自分の分身・崇拝の対象。

 

 貴方にとっての刀とは

 武器・強み

 

 刀に宿る”何か”

 無暗に使いたくなる魅力を持っている。

 

 武士道の理想は平和

 やり返さずに、逃げるが勝ち。

 やり返すと

◎、評価が落ちる

◎、更に強い恨みをかう

◎、周囲も巻き込み、孤立する

等々。

 

 やり返さず逃げると、逃げた事実は残るも

◎、評価は落ちない(上がることはある)

◎、新たな恨みをかわない

◎、仲間を失わない

◎、スキル・強みも落ちない

 

 逃げることで相手に負けても、人生としては勝っていると言える。

 

 

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Posted by futa