「親が認知症かもしれない。」と思ったら家族が読むべきマニュアル。

「あれ?最近親の様子が何か変だな!?」

「親がおかしくなった!キレやすくなったし!?」

「もしかして認知症!?どうしよう!!!」

 貴方と同じように親が認知症かもしれないと思う状態を経験すると、多くの人はパニックになります。

 まずは何を、どうすれば良いのかが分からないんですね。

 

 そこで今回は親が認知症かもしれないと思う状態になった貴方や、そのような時のための心構えをしておきたい貴方に向けて、

『まずはこうしろ!というマニュアル』

となる記事を作成しました。

 

 あまり沢山の事は言いませんし、難しい言葉も使いません。

 家族である貴方に求めることは4つ。

①、専門機関に相談する

②、本人の精神状態を理解する

③、本人に何が出来るのかを把握する

④、生活改善をする

 

 この記事を読む事で、貴方が何をすれば良いのかが分かります。

 慌てながらも、適切に行動できるようになります。

 認知症かもしれない親の心も落ち着きます。

 

 それでは詳しく見ていきましょう。

 

 

 

家族用認知症マニュアル①『専門機関に相談する』

 結論:『包括支援センターに相談する』

 

「親が認知症かも!まずは病院に行って診断を受けないと!?」

「あぁ~でも、受診してくれるかな?難しいだろうなぁ!どうしよう~!?」

と思うかもしれませんが、落ち着いて下さい。

 

 まず最初にやるべきことは、本人ではなく、

『家族が適切な窓口に相談すること』

です。

 

 認知症に関する相談窓口は

『地域包括支援センター(ちいきほうかつ・しえんせんたー)』

という機関になります。

 

 これは特別養護老人ホームの中に併設されているので、普段生活をしていると知る機会があまりないんですよね。

 そのため貴方が今すぐやるべき行動は、インターネットで

『地域包括支援センター』

と検索して、親の住んでいる最寄りの地域包括支援センターを探すことです。

 

 相談へは本人と一緒に行かないでも大丈夫です。

 一緒に行くのは難しいでしょうし、本人に強い不安を与えてしまうので、むしろ本人は行かない方が良いです。

 貴方だけで相談をしに行きましょう。

 

 ただし、急に行っても時間が作れないかもしれないので、事前に電話をして相談できる時を確認して下さい。

 

 検査や病院の案内、何科を受診すれば良いのか?

等から、今後の接し方等まで相談に乗ってくれますよ!

 

 認知症ケアにおいて一番重要なことは、

『家族が自分達だけで抱え込まない事』

です。

 

 ハッキリと言います。

 もしもこの初動を間違えて、家族だけで何とかしようと考えたら一族ごと崩壊します。

 下手をしたら貴方は殺人を犯します。

 

 一人が認知症になっただけでパニックを起こしている貴方よりも多くの事例を知っている私が断言します。

 必ず最初に相談窓口へ相談して下さい。

 

 自分達で抱え込むのは全員が不幸になる

『最悪の選択』

です。

 

 

 

家族用認知症マニュアル②『本人の精神状態を理解する』

 結論:『不安と恐怖に支配されている』

 

<「自分が消えていく」>

「なんでそんな事ですぐ怒るの?こっちは何もしていないでしょ!」

「穏やかだった親が急に怒りっぽい性格に変貌した!」

「認知症って我慢が出来なくなる病気なんですかね?」

このような声を聞きます。

 

 答えはNOです。

 認知症に我慢できず、怒りっぽくする症状はありません。

 

 しかし、

「あれ?もしかして認知症かな?」

という初期は怒りっぽくなる人が多いのは事実です。

 

 その理由を説明します。

 家族である貴方は、本人の苦しみを理解して、寄り添ってあげて下さい。

 

 認知症になると、本人の中に異変が生じます。

 これは周囲から見てではなく、本人ですからね。

 

 どんな変化か?

 酷い物忘れです。

 

 若い人でも

「あれ?自分はこれから何をしようとしてたんだっけ?忘れちゃった!」

という物忘れはありますが、認知症は少し違います。

 

「あれ?自分は今何をしているんだっけ?」

です。

 何かをしようとしている状態ではなく、何かをしている最中に、今何をしているのかを忘れます。

 

 このくらいのちょっとした違和感がドンドン広がって行きます。

 

 この

「あれ?何か変だな!?」

の違和感が広がるのは、本人にとっては

『自分の人格が”何か”に浸食される感覚』

です。 

 

 つまり、自分という存在が消されそうな不安と恐怖なんですね。

 初期の認知症は、そんな状態と24時間常に闘い続けている状態です。

 物凄い不安と恐怖に襲われているので、夜も眠れなくなり、昼夜逆転をする人が多いんですね。

 

 何もなくても常時強いストレスの中にいるので、ちょっとした事でもキレるように激怒してしまうわけです。

 この辺りの感覚を更に深く考えたい貴方はこちらをどうぞ。

>>>本質的な死を考える。「貴方は宗教に頼らず死を語れるか?」

 

 

<「家族に知られたくない」>

 更に、

「自分がおかしくなってしまった」

ということを自分で認めたくない以上に、家族に知られたくないんですね。

 だから極力隠そうとします。

 

 例えば、排泄に失敗して汚した衣類をタンスや冷蔵庫に入れる行為。

 これは、自分が変になってしまったのを知られないように隠しているだけです。

 

「いや、もし隠すにしても冷蔵庫はないでしょう!?」

と思うかもしれませんが、冷蔵庫をタンスだと勘違いしているだけなので、本人的にはそれは冷蔵庫ではないので、変ではないんですよね。

 

 そこで貴方は

「せめて冷蔵庫にだけは入れないでよ!」

と怒るかもしれません。

 

 しかしそれはNGです!

 何故か?

 それは、本人は冷蔵庫ではなく、タンスだと思っているからです。

 タンスだと思っていたモノが、実は冷蔵庫だった!

 

 貴方だったらどうですか?

「えっ!自分は冷蔵庫とタンスの違いも分からなくなっているのか!?そこまで変になっているのか!?」

とショックを受けませんか?

 

 それは貴方だけではなく認知症の人も同じです。

 だから、冷蔵庫だという指摘もしない方が良いわけですね。

 

 もし冷蔵庫に失禁衣類を隠されていた場合、貴方が取る行動としては、

『本人がいない間に取りだして、洗濯をして黙っておく』

ただこれだけです。

 

 何事にも指摘をしたり、正そうとする人がいます。

 それは専門職の介護職員にもとても多いのですが、それは当然NGです。

 認知症を悪化させるだけで、何もメリットはありません。

 

「そういうモノなんだ」

と受け入れて感情を揺らさずに、粛々とやるだけがベストです。

 

「そんなの無理だよ!だって冷蔵庫に入ってる食べ物が全部ダメになっちゃうんですよ!!!」

と思うかもしれません。

 

 そうです。

 だから、それが出来る介護職員は専門職なんです。

 

 

<「読書できるから私は正常」>

 他にも、

「自分がおかしくなってしまった」

を隠すために色々と行動が変わります。

 

 一番代表的な行動の変化は読書です。

 認知症の人の多くは読書を始めます。

 

 何故か?

 これも

「自分がおかしくなったことを隠すため」

です。

 

『読書=知的』

というイメージを高齢者は持っています。

 高齢者に限らず、多くの人がそのイメージを持っていますよね。

 

 つまり、

『読書が出来る=おかしくなっていないアピール』

なんです。

 

 そのため、本を持っているだけで読書はしていません。

 読書をしている風を装っているだけです。

 装っているだけなので、本を逆さまに持ったまま居ることもあります。

 

「いやいや、逆さまで持ってたら読めてないでしょう!」

と思うかもしれませんが、これも指摘はNGです。

 

 ここでも先ほどの冷蔵庫の例を思い出して接して下さい。

 

 ここで本が逆さまなことを指摘すると

「ヤベッ!バレた!恥ずかしい!!!それに私がおかしくなったこともバレたかな?どうだろう!?」

とパニックを起こします。

 

 認知症に限らず、パニックを起こしたら人は何をするか分かりませんし、物凄いストレスになります。

 

 既に

「親が認知症かも?」

と貴方や周囲が認識しているのなら、

「変なことしているなぁ」

と思う事があっても指摘しないで下さい。

 

 普通に当たり前のこととして、スルーして下さい。

 そうすることで本人のストレスも増やさないで済みますし、何よりも貴方自身のストレスにもならなくなります。

 

 正義感が強く、真面目な人ほど中々難しいかもしれませんが、世間の常識やルールよりも親のことを思う正義感を持ちましょう。

 

 

 

家族用認知症マニュアル③『本人に何が出来るのかを把握する』

 結論:『認知症でも出来ることはある』

 

<基本は何でも出来る>

 親が認知症になると多くの人は

『出来ない部分』

に注目します。

 

 だから

「何でこれが出来ないの!?」

と怒ります。

 

 しかし、先程言ったように、それは誰のためにもなりません。

『認知症=何もできない』

とのイメージが強いからですね。

 

 しかし、実はそうではないんですね!

 認知症でも出来ることは沢山あります。

 

 認知症はあくまでも直近の記憶が消えるだけなので、昔の記憶や昔習得したスキル等は残っています。

 料理、裁縫、編み物、車の運転

等々は普通に出来る人が多いです。

 

 車の運転に関しては、判断能力が落ちていたり、標識や信号を理解できなくて事故を起こす事もあるので危険ですが、運転すること自体は可能です。

 

『認知症=基本的に何もできない』

ではなく

『認知症=基本的には何でも出来る』

なんですね。

 

 何でも出来る中で、出来ないことがチョコチョコあるだけなんですね。

 そのため、何でも出来る前提で物事を見る必要があります。

 

 

<親と一緒にいる時間を増やす>

 とは言え、自分の親が何を出来るかなんて普段からシッカリと見ていた子供がどれだけいるでしょうか?

 私も含めてほとんどいないんです。

 だから、何でも危ないと思ってしまい、出来ない事にばかり目が行ってしまうんですね。

 

 そうではなく、基本は何でも出来る、自分の親なんです。

 一緒に居る中で、抜け落ちた事はサポートすれば良いだけなんですね。

 

 そのため、キチンとサポートするためには、関わり方を密にする必要があるわけです。

 

『出来ない事を出来るようにする指導・教育』

ではなく、

『出来る事を更に伸ばすコーチング・サポーター』

のイメージです。

 

 貴方自身も

『出来ない事を細かく指示される』

のと、

『出来ることを褒められる』

のと、どちらの方が心地良いですか?

 

 普通は後者です。

 日常生活の中で常に

「これも出来ない、あれも出来ない」

と指摘され続けたら生きている事も嫌になりますよね。

 

 自分自身も嫌になることをやれば、認知症とか関係なく相手は嫌になります。

 

 そうすると、

『自宅=居心地が悪い場所』

となり、

「家に帰る」

と自宅から出て行くようになります。 

 

 認知症になる前は

『自宅=居心地が良い場所』

だったわけだから当然の結果ですよね。

 

 認知症の人の

「家に帰る」

という言動は、

『その場所の居心地が悪い』

という意思表示なんです。

 

 是非覚えておいて下さい。

 

 

 

家族用認知症マニュアル④『生活改善をする』

 結論:『良く寝て、良く遊ぶ。飲酒はほどほどに』

 

 貴方がまずやるべきことも分かり、本人の心境も分かりました。

 では最後に、日常生活の中で、認知症にとって良い事、悪い事を知って、充実した生活に変えていきましょう!

 

 今までの生活には何かしら認知症にとって悪いことがあったのかもしれませんから、この機会に見直しましょう!

 

 

<認知症予防に良い事>

 認知症に良い行動は

◎、夜シッカリと寝る

◎、散歩のような適切な運動

◎、おしゃべり・雑談

等です。

 

 私は、脳トレは大して重要だとは思っていません。

 

 何もする事がなく

「暇だなぁ~やることないかなぁ~」

といつも過ごしている人には良いと思いますが。

 

 そのため、新型コロナの外出自粛で暇している貴方は要注意ですよ!

 そのまま行ったら将来認知症になるかもしれません。

 

 私は脳トレよりも、散歩やおしゃべり・雑談の方が遥かに良いと考えています。

 脳への刺激という意味では、散歩は脳トレの比じゃありません。

 五感を同時に刺激し、様々な情報が無意識に入り込んできて、それを処理しますからね。

 

 おしゃべりや雑談も同時に処理することが多く、何よりも楽しいですよね。

 

「脳トレをやっていれば認知症にはならない!」

ということは決してありません。

 

 

<認知症に悪い事>

 認知症に悪い事は

◎、ストレス

◎、不眠・遅い就寝

◎、アルコール

等です。

 

 頭を使う仕事をしていた人の認知症リスクが高いところから見ても、脳を使う良さよりも、ストレスによる認知症リスクの方が高い事がわかりますよね。

 

 脳を使う仕事はストレスも多いですからね。

 

 そして、そのストレスは脳を疲れさせます。

 その疲れが蓄積して認知症になっていくんですね。

 では、脳の疲れはどうやったら回復するのでしょうか?

 

 それは睡眠です。

 むしろ睡眠でしか脳の疲れは取れないと考えても良いレベルです。

 そのため、夜シッカリと寝ていない人は認知症リスクを蓄積させている事になるんですね。

 

 

「昨日全然寝なかったよ!」

なんて不眠自慢をしている人は、そのまま年を重ねると後悔する未来が待っています。

 

 アルコール、お酒も認知症リスクを高めます。

 と言うのも、脳細胞を破壊する事が分かっているからです。

 

 一昔前までは

『お酒は百薬の長』

と言われ、脳の毛細血管の血流を良くするから

「少量なら脳に良い!」

とさえ言われていました。

 

 しかし、最近のアメリカの研究によって

「お酒は少量でも脳には悪影響だ!」

ということが判明しました。

 

 お酒は少量でも、毛細血管を活発にする以上に、脳細胞を破壊するリスクの方が大きいようです。

 そのため、認知症を意識するならお酒を一滴も飲まないのがベストです。

 

 私はアルコールを体内に入れると死の淵を彷徨うほどダメで大嫌いなので理解できないのですが、お酒好きな人にはこれが結構キツイらしいですね。

 

 お酒を飲めないストレスを蓄積するのも良くないので、ほどほどにして、脳の回復に合わせて数日おきに飲むくらいが良いと思います。

 

 これからの新常識としては、アルコールで心配すべきは肝臓ではなく、脳なのかもしれませんよ!

 

 

 

まとめ

 それでは

「親が認知症かもしれない。」と思ったら家族が読むべきマニュアル。

についてまとめて終わりにします。

 

 ①、専門機関に相談する

  地域包括支援センターに家族だけで相談して指示を仰ぐ。

 

 ②、本人の精神状態を理解する

  自分と言う存在が”何か”に浸食されている不安と恐怖に常時襲われている。

 

 ③、本人に何が出来るのかを把握する

  認知症でも基本的には何でも出来る。

  寄り添って、抜けた部分をそつなくサポートする姿勢が大事。

 

 ④、生活改善をする

 良く寝て、散歩やお喋りをして楽しく過ごす!

 睡眠不足や飲酒は認知症へまっしぐらの生活!

 

 ここまで読んで頂きありがとうございます。

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Posted by futa