『右翼と左翼の違いとはなにか?』簡単にわかりやすく、具体例を出して説明します。
軍歌を大音量で流しながら走る車(街宣車)うるさい!!!
恐らく、貴方も一度は思ったことがあるのではないでしょうか?
あれは右翼団体の車です。
日本にはこれに似た団体として左翼団体というモノもあります。
そのため
「右翼とか、左翼とか違いはわからないけど、どっちも同じようなモノでしょ?」
「なんだか知らないけど、迷惑な人達というイメージは持っていますよ!私には関係ない事ですね。」
「右翼思想とか、左翼思想とか、調べても難しくてわからない!」
等々、様々な声が聞かれます。
しかし、右翼と左翼は全く違うもので、私達の身近にも大きく入り込んできているモノになります。
そこで今回は
『右翼と左翼の違いとはなにか?』
を簡単にわかりやすく、具体例を出しながら説明していきます。
この記事を読む事で
◎、右翼思想と、左翼思想を理解することができます
◎、日常生活や選挙等にも大きく関わるので、物事の見え方が変わったり、選挙の参考になります
◎、考え方に関係するモノなので、自身の考え方や性格を見直すキッカケになります
それでは、右翼思想・左翼思想の違いについて一緒に見ていきましょう!
①、右翼と左翼の違いとは?
右翼と左翼の違いとは
『変化を嫌うか、変化したいかの違い』
です。
細かい部分まで色々と見て行くと難しいのですが、実は根本的な部分だけを見ると、右翼と左翼の違いはとても簡単です。
それこそ、この変化に対してどう捉えるかの考え方の違いなんですね。
だから
『思想』
なんて言うわけです。
ただし、どちらにもこの思想が行き過ぎてしまう人もいるんですね。
という事で、その行き過ぎてしまった人達のことも含めて、右翼思想と、左翼思想についてもう少し詳しく見てみましょう!
<右翼思想とは>
右翼思想とは、
『変化を嫌う考え方』
です。
貴方の会社にもいませんか?
何か新しい取り組みや、新しい技術導入の提案をすると
「それやる意味ある?」
「今までのやり方を今変える必要ないでしょ!」
「私は反対だ!もし失敗したらお前が責任を取れよ!」
等と何かしら理由をつけて、変化を嫌う上司。
そういった変化を嫌う思想を右翼思想と言います。
「昔は良かったなぁ~。それに比べて今は」
という感じの考え方ですね。
身近なところではこのくらいなので良いのですが、問題はこの右翼的な考え方をし過ぎて極端なところまで突き抜けてしまった考え方です。
この右翼思想が極端なところまで突き抜けた考え方を
『極右(きょくう)』
といいます。
いわゆる右翼団体と呼ばれている人達に多いですね。
極右と言われる人達は天皇(=神様の祖先)という日本神話の考え方を理想としています。
天皇という存在についてはこちらをお読みください。
>>>天皇とは何なのか?わかりやすく説明します。『社会』『憲法』
『天皇を神様とし、天皇のために命をも捧げる、穢れのない、純粋でキレイな日本人』
これが理想像なんですね。
そのため
「今の日本は西洋かぶれして穢れてしまっている!粛清してやる!」
のように嘆いているので、時には攻撃的になることもあるわけです。
つまり極右の考え方だと
「今の日本は理想像から変わり過ぎているから、天皇のために命を捧げられるくらいの昔に戻すんだ!」
ということで、そのためなら暴力も手段の一つという感じなんですね。
<左翼思想とは>
左翼思想とは
『変化をしたい考え方』
です。
これだけでも右翼とは真逆の思想を持っていることがわかりましたよね。
「どっちも同じようなモノでしょ?」
どころか、真逆だったんですね。
変化の時代と言われる今だと、左翼思想の方が受け入れられやすいかもしれませんね。
一見今の時代に合っていそうな左翼思想ですが、こちらにも問題があります。
それは右翼と同じで、左翼思想が突き抜けてしまった考え方
『極左(きょくさ)』
です。
下手をすると極左は、極右よりも危険です。
まずはこんなケースを考えて欲しいのですが
「絶対に変化は大事!それなのにうちの組織の上層部といったら、変化を怖がって何も動こうしない!」
「どうせ平和的に変化を訴えかけても変わらないんでしょ?」
こんな風に考えた場合、貴方ならどう行動しますか?
程度は人によって違うと思いますが、強硬策に出る事も考えますよね。
◎、上司に報告しないで勝手に動いて事後報告
◎、仲間を募って現場で勝手に実行してしまう
等々。
左翼思想も同じなんですね。
「どうせ平和的に言ってても変わらないんでしょ?」
が積もり積もって
「強硬策でしか社会は変わらない!!!」
との考えに至ったのが、この極左になります。
その具体的な考え方はこうです。
『暴力的破壊行為によってのみ、社会は変わる』
つまり、
『変化を嫌うモノは物理的に破壊しろ!それ以外は必要ない!』
という考え方ですね。
ここでの
『モノ』
とは、『物』も『者』も含んでいます。
者を破壊するという事が、どういう意味かはわかりますよね。
だから一昔前は殺傷事件なんて事件を頻繁に起こしていたわけですね。
極左による学生運動と呼ばれる大抗争が有名ですし、何なら今でも警察との間でイザコザは続いています。
>>>『京都大学熊野寮に対する家宅捜索時の押し問答』について、わかりやすく説明します。
これは変わらない世の中、若者を抑えつける大人達に対する不満が大爆発したわけですね。
思想自体は理解できますが、
『変わらないモノ=敵=破壊対象』
というのが極左の危険な部分なんですね。
何事もちょうどよくが良いということですね。
ここまで読んで
「あれ?暴力団は違うの?関係ない?」
と新たな疑問が沸いた貴方は、こちらの記事をお読みください。
暴力団と右翼・左翼の違いも説明しています。
>>>「暴力団とはなに?」色々な疑問を元警察官が言える範囲でわかりやすく説明します。
②、右翼思想の政党・企業など
ここまでそれぞれの考え方の違いについて見てきましたが、
「でもこれだけだと、私に身近なものと実感できないなぁ~。」
という人も多いと思いますので、身近な例を見て行きます。
右翼・左翼は思想なので、
◎、政治・選挙
◎、マスコミ(新聞・テレビ)
に大きく関係します。
という事で、普段意識をしていないだけで私達は右翼・左翼と大きく関わっているんですね。
本当は身近にあるスーパーマーケットやサービスの中にも右翼・左翼が大きく関わっている企業もあるのですが、経営に影響が出ては申し訳ないので、そこには触れません。
ここではその辺りについて、公共性の高い政党とマスコミについて見て行きます。
<右翼思想の政党>
まず政治の話で、右翼思想(変化を嫌う)がとても強い政党は
『自民党』
になります。
今の菅政権も自民党なので、今の日本は基本的に変化を好まないという事ですね。
変化を好まないので、その分だけ、平時にはとても強いと言われます。
一方で変化が苦手なので非常時には弱いと言われます。
この辺りは、新型コロナ対策で
「なんでも後手後手だなぁ!」
と言われているのを見ればイメージしやすいと思います。
自民党は変化を好まないので、変化を好まない高齢者や年配者層に支持者が多くいます。
そしてその世代の投票率がとても高いので、今の日本では自民党が強いというわけなんですね。
<右翼思想のマスコミ>
国民の思想や考え方にとても大きな影響を与えるマスコミ。
そこにも右翼思想は存在しています。
右翼思想寄りで有名なマスコミは
『産経新聞、フジテレビ』
になります。
貴方が普段どういった情報を好んでいるのかわかりませんが右翼寄り、つまり変化を好まず、天皇制に好意的なのが
『産経新聞』『フジテレビ』
なんですね。
これを表す例は、自民党の安倍総理辞任表明に関しての報道内容です。
体調不良を理由に総理大臣を辞任した安倍元総理に対して
『孤独な戦いだった』
『苦悩の中で頑張った』
のように評価したり、労わる文言が多く見られていました。
これは同じ右翼思想の自民党に好意的な側面があるからですね。
③、左翼思想の政党・企業など
次に左翼思想の政党やマスコミについても確認していきましょう。
こちらも企業は紹介しません。
公共性の高い、左翼思想の政党、マスコミについて見ていきます。
<左翼思想の政党>
左翼思想がとても強い政党は
『共産党』
になります。
共産主義を実現しようと考える政党です。
共産主義とは
「出る杭は切り取って、切り取った部分を皆で分けて、平等に暮らそうぜ!」
という考え方ですね。
変化を好む左翼思想ではあるのですが、今の時代が求めている変化とは少しニュアンスが違いますね。
頑張った人が搾取されるというニュアンスに捉えられるので、支持する人はそう多くありません。
昔は
「共産党は極左だ!」
と言われており、実際に過激な集団だったようですが、今は温和な政策に方向転換していると言われています。
その関係で
「極左集団が、思ってもない耳心地の良いことをペラペラと!」
と不快感を持って見ている人も多いようです。
貴方がこの辺りをどのように捉えるかは自由ですが、理念が明確で一環しており、一切曲げる気がないので、一定の層からの支持がとても強く、最も長く存続し続けている政党でもあります。
<左翼思想のマスコミ>
左翼思想のマスコミは
『朝日新聞と朝日テレビ』
です。
この思想の関係で、朝日新聞社や朝日テレビは度々襲撃を受けていることでも有名ですね。
この辺りについても右翼のとき例に出した、自民党の安倍総理辞任の報道について見てみましょう。
当時朝日系列では、安倍元総理に対して
『政治の私物化は続く』
『おだて外交だった』
『安倍政権は日本史上の汚点』
等と報じています。
これらの報道を見る限り、安倍政権をどのように評価するのかは一人一人の自由なのでご自由にどうぞ。
しかし、安倍総理辞任に関してだけ見ると、左翼寄りの記事はとにかく言葉が汚いですね。
いや言葉自体はむしろキレイな言葉なのですが、他者をこき下ろしたり、罵倒するような文言ばかりなので、言葉の意味の部分で
『汚い文章』
との感想を持ちますので、私は個人的にはあまり好きになれません。
これらのように、右翼思想・左翼思想は政治やマスコミに大きく関係しているので、知っているのと、知らないのとでは選挙での判断に違いが出ます。
2021年9月~10月にはちょうど自民党総裁選や衆議院議員総選挙も控えていますので、このことを知った今、改めて選挙を見てみると見え方が違うかもしれませんね。
>>>『総裁選挙とはなに?』1からこっそり学びたい社会人にわかりやすく、簡単に説明します。
④、右翼と左翼、どちらが良いか?
<右翼・左翼は考え方の性質>
最後に
「結局右翼と、左翼、どちらが良いの?」
を考えてみましょう。
それに対して私の考え方は
『右翼・左翼ではなく、自分の考え方の軸を持つべき』
です。
右翼とか、左翼という考え方は、考え方の性質の話です。
そのため、無理に意識して
「どっち寄りの考え方が良いのかなぁ?」
と身を振る必要性はないと考えます。
<右翼的・左翼的の具体例>
例えば私の考え方を例にしましょう。
私は変化を楽しみたい人なので左翼的な考え方を持っています。
しかし、ゆっくりぼぅ~っと空を眺めて、何も変わらない平凡な日常を過ごすことが好きなので右翼的でもあります。
では私はどっち寄りなのでしょうか?
これに対して
「基本的に変化を好むなら左翼寄りじゃないの!」
「いやいや、変化を好むのはぼぅ~っと変わらない日常を過ごすためだから右翼だよ!」
等と考えることに何の意味がありますか?
そんなのどっちでも関係ないですよね。
私は私なんですよね。
右翼とか、左翼とか、そのような考え方の性質を意識するよりも
「自分はどう考えるのか?自分の好みは何なのか?」
というように、自分という存在を軸に考えるべきだと思うわけですね。
これを無理にどっちか意識しすぎるのは、一種の宗教に近いかもしれません。
自分を軸に考える前に、教義を軸に考えるようなものですからね。
<ふたひい思想>
私の考え方は
『自分自身が楽しいかどうか』
『自分自身が好感を持てるかどうか』
です。
右翼思想とか、左翼思想とか、考え方の枠組みに収まることは自分の考えや可能性を押しこめて制限することと感じてしまいます。
だから、私は右翼思想でも、左翼思想でもなく、
『ふたひい思想』
です。
これからの時代の変化は
『個の時代』
と言われます。
個の時代への変化の中で、何かの思想に収まるのは、
「時代に合った変化の形ではないのかなぁ。」
と感じるわけですね。
貴方はどうですか?
私は何が正しいとか、正解といっているわけではありません。
しかしこの機会に、貴方自身の考え方を見直して、明確化するのも悪くないと思いますよ!
まとめ
最後に
についてまとめて終わりにします。
①、右翼と左翼の違いとは?
『変化を嫌うか、変化をしたいかの違い』
②、右翼思想の政党・企業など
『自民党、産経新聞社やフジテレビ系列』
③、左翼思想の政党・企業など
『共産党、朝日新聞社や朝日テレビ系列』
④、右翼と左翼、どちらが良いか?
『無理に自分をどちらかに分類する必要性はなく、自分に正直な考えを持った方が良いのでは?』
これで右翼思想と、左翼思想を理解することができましたよね。
日常生活や選挙等にも大きく関わるので、物事の見え方が変わったり、選挙の参考になったと思います。
これは考え方に関係するモノなので、自身の考え方や性格を見直すキッカケにもなりましたね。
「自分には関係ないや!」
ではなく、是非自分の考え方を見直したり、選挙の時に参考にしたり、何かしら活かす行動をとってみて下さい。
ちょうど選挙も近いですしね!
>>>『総裁選挙とはなに?』1からこっそり学びたい社会人にわかりやすく、簡単に説明します。
私は普段からこのように難しい内容を噛み砕いたり、毎日100ヶ所を超える情報源から得た情報を皆さんにお裾分けする記事を書いています。
そのため、また来てくださいね。
「毎日この量の文章を読むのは無理!そんな気力ないですよ!」
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