『日本国憲法改正案の内容とは?』誰にでもわかりやすいよう、簡単にポイントを説明します。

2021年5月7日

※ この記事は音声学習に対応しています。

 

 

 安倍首相の時代に憲法改正案が出されてから、賛否両論

「憲法9条改正反対!日本は戦争に加担するのか!?」

『いやいや、中国のように侵略してくる国がある今、日本にも軍は必要でしょ!』

 

「憲法改正をしやすくしたら、政権に都合が良いようにコロコロ変えられちゃうよ!」

『いやいや、今の憲法は古すぎるから、時代に合わせて変えられるようにした方が良いってば!』

等々、様々な意見が聞かれます。

 

 そのような賛否の議論が過熱する一方で

「憲法?なにそれ?法律の一種かな?」

「憲法改正?昔授業でやったかも!で、何か変わるの?」

という人も大勢います。

 

 そこで今回は

自民党の憲法改正草案

を元に

『日本国憲法改正案の内容』

について、法律がわからない人にでも分かりやすいようにポイントを説明します。

 

 この記事を読むことで

◎、憲法改正案の内容を理解できます

◎、噂ではなく、自分の判断で憲法改正と向き合う事が出来ます

◎、憲法改正の国民投票時に「こんなハズじゃなかった!」とならなくて済みます

 

 なお、

「憲法ってなに?」

という人はこちらの記事を先に読んで貰えると、更に理解しやすいです。

>>>憲法とは何が書かれているのか?誰にでもわかりやすく説明します。『全日本国民に関係がある法』

 

 それでは憲法改正案について、一緒に見ていきましょう!

 

 

 

憲法改正案は、過去の裁判結果とSDGsを意識した内容

 今自民党でされている憲法の改正案の内容を簡単に言うなら

『過去の裁判結果と、SDGsを意識した内容』

と言えます。

 

 過去の裁判結果と言うモノは、民法とか、刑法とかのように

『第○条』

のような法律として定まってはいません。

 

 しかし、民法等と同じような法律としての効果を持ちます。

 

 そのため、このように過去の裁判結果が法律と同じ効果を持つ事を

『判例法(はんれいほう)』

と呼びます。

 

 今回の憲法改正案の大部分は、この過去の裁判結果を明文化して、法文に盛り込んでいます。

 

 そしてもう一つのSDGs(エスディージーズ)。

 これは

『国連で採択された世界目標』

です。

 

 所々にこの内容が盛り込まれている印象を受けます。

 最近テレビでも頻繁に聞くようになったSDGsについてはこちらの記事を読み下さい。

>>>「SDGsとは何か?」子供でもわかるくらい、簡単にわかりやすく説明します!

 

 その上で、憲法改正案の中で、私が気になるポイントを4点ピックアップしました。

①、憲法9条:自衛隊や武力行使に関する規定

②、憲法13条:幸福追求権

③、憲法98条:緊急事態

④、憲法100条:憲法改正手続きの改正

 

 現時点で既に

「難しいんですけど~!」

と感じているかもしれませんが、更に噛み砕きますので、最後までお付き合い下さい。

 

 それでは憲法改正案の内容について更に詳しく、一緒に見ていきましょう!

 

 

 

①憲法9条:自衛隊や武力行使に関する規定

<自衛隊は軍?>

 この改正部分は

『自衛隊を日本軍と正式に認めましょう!』

という内容になります。

 

 今の憲法で日本は、軍や軍と似た武力を持っていないことになっています。

 そのため

「自衛隊は武力ではない!」

と主張しています。

 

 でも、海外や多くの日本人の感覚として

「銃や戦艦、戦闘機を有している組織が武力ではないと?」

との疑問があります。

 

 実際に、日本がどう主張しようと、既に海外からは

『自衛隊=日本軍』

と認識されていますしね。

 

 そんな中

「軍じゃない!と主張している手前、行動に色々と制限が付いており、不具合が生じてきているんだよね!」

となっています。

 

 例えば、自衛隊が戦地の怪我をした民間人の救護支援中に敵勢力から攻撃を受けたとします。

「自衛隊は軍じゃないよ!」

としている今のままだと、敵に撃たれてからじゃないと反撃できません。

 

 つまり、自分や仲間、怪我をした民間人が更に傷付けられてからじゃないと、敵を攻撃することすら認められていないんですね。

 

 これは

「自衛隊は国防軍です!」

と認めることで解消されます。

 

 つまり、国防軍と認めれば、敵勢力に狙われた時点で、身を守るために攻撃できるわけです。

 

 

<国防軍に対する賛否>

 自衛官のためを思えば

「現場で命を張って人命救助活動をしている自衛官のために改正すべき!」

と言う声には納得できますよね。

 

 しかし、その一方で

「でも日本に軍があると正式に認めたら、将来的にドンドン変わっていきそう!そうなると今後戦争に参加しそうで怖いから反対!」

という声もあります。

 

 国を守ったり、自衛隊員を守ったりする上で改正は必須。

 しかし、長い目で見ると戦争に参加したり、他国に更に狙われたりするリスクが高まりそうで怖い。

 

 どちらも一定の部分で納得できる考え方ですよね。

 正直難しい判断だと思います。

 

 しかし、憲法を改正する時には、私達国民による投票が行われますので、

『これを判断するのは私達』

です。

 もちろん、これを読んでいる貴方も判断しなければならないんですよ! 

 

 だから、

「えっ!どうしよう!私には決められない!!!!」

とパニックで投票しないように、今のうちから考えておくべきなんですね!

 

 

 

②憲法13条:幸福追求権

<幸福追求権とは?>

 この改正部分は

『権利を主張するのは良いけど、自分勝手は許さないよ!』

という意味合いが強められているモノになります。

 

 憲法13条は

『幸福追求権』

とも呼ばれ、

 

「国民がより良く生きるために、様々な権利を認めますよ!」

とするモノになります。

 

 例えば、

「近所に高いマンションが建って、日の光が入って来なくなっちゃった!何とかしてよ!」

と法的に主張する日照権。

 

「私が休日にどこに行ってたとか、皆に広めないでよ!」

等と主張するプライバシー権、等々。

 

 これらは憲法13条幸福追求権があるから認められているモノになります。

 

 

<意味は同じだけど、ニュアンスが違う>

 では、そんな憲法13条はどんな内容なのか?

 その内容は、今はこうです。

公の福祉に反しない限り、保障します』

 

 この部分が改正案では

公益および公共の秩序に反しない限り、保障します』

となっています。

 

「ん?良く分からないけど、あんまり変わってなくない?」

と思う人がほとんどだと思います。

 

 実はそうなんです!

 どちらも意味としてはほぼ同じです!

 

 ただし、日本語独特な

『ニュアンス』

 これがちょっと違うんですね!

 

 あくまでもニュアンスなので、正式に

「こう違うものだ!」

というモノではありません。

 

 あくまでも

「一般的にこのような意味合いで使われる事が多いよね!」

くらいの違いです。

 

 それを意識した上で、これらのニュアンスの違いを説明します。

 

 

<今と、改正案の違い>

 何度も言いますがあくまでもニュアンスの違いです。

 

 今の憲法13条

『公の福祉』

のニュアンスは

『人と人との人権が対立し合う状況で、問題解決をする事を目的としている』

『社会や大勢のために、個人が我慢をしなければならないという意味合いはない』

 

 一方の改正案

『公益および公の秩序』

のニュアンスは

『人と人との人権が対立し合う状況で、問題解決をする事を目的としている』

『社会や大勢のために、個人が我慢をする必要がある

『国民は清廉潔白に生きましょう!空気読めよ!』

みたいな感じです。

 

 新型コロナが蔓延している社会を見ると、改正案の方がイメージしやすいですね。

「社会のために、個人は我慢しろ!外出自粛しろ!」

ですよね。

 

 これもこのように見ると賛否あると思いますので、是非考えてみて下さい。

 

 今回は取り上げませんでしたが、これ以外の部分で

「国民は権利を主張するなら、それには相応の責任が伴うことを自覚しろ!」

みたいな部分も追加されていますしね。

 

 

 

③憲法98条:緊急事態

 この改正は

『緊急事態宣言について明確に決めましょう!』

と言う事です。

 

 新型コロナで緊急事態宣言がグダグダなのは記憶に新しいですよね。

 

 そこで、

「キチンと取り決めて、今後ガッチリ運用していこう!」

という趣旨です。

 

 改正案では、緊急事態宣言を出す要件として

◎、外敵からの攻撃を受けたとき

◎、内戦が起きたとき

◎、大規模災害が起きたとき

◎、その他

としています。

 

 つまり、東日本大震災とか、戦争レベルの危機的状況時に発令するのが緊急事態宣言なんですね!

 そう考えると、そんな緊急事態宣言が既に3回も出されている、新型コロナの蔓延がいかにヤバい状況なのかイメージできますよね。

 

 もう一点知っておくべき部分として、

『緊急事態宣言化では、国や公共団体の発する命令に従わなければならない』

という決まりです。

 

 今は全て

「お願いします!自粛して下さい!営業自粛して下さい!」

です。

 

 しかしこれが命令になるので、お願いではなく従う義務になるんですね。

 

「戦争レベルの緊急事態時に自分勝手なことをするなよ!」

ということなので、当たり前と言えば当たり前ですけどね。

 

 これは新型コロナだけではなく、そのような事態まで考慮して考えておく必要がありますね!

 

 

 

④憲法100条:憲法改正手続きの改正

 これは

『憲法改正の手続きをもう少しだけ、簡単にしましょう!』

という内容です。

 

 改正方法の改正なので、なんかややこしいですね。

 

 憲法は日本の法の王様です。

 全ての法は憲法に反しない範囲で作られています。

 

 そんな憲法ですので、改正するには厳しい手続きを通過する必要があります。

 

 憲法改正手続きについてはこちらの記事でもう少し詳しく説明しています。

>>>『憲法96条改正案の内容とは?』改正前と改正後の内容をわかりやすく、簡単に説明します。

※ 改正前はこの100条は、96条です。

 

 しかし、ちょっと厳し過ぎるので実質的には改正できない状態です。

 そこで

「戦争直後に作られた憲法はもう古い!これでは時代の変化に合わないよ!もっと柔軟に変えられるようにしようよ!」

ということですね。

 

 具体的な変更点はザックリ言うと

『国会議員の3分の2以上の賛成後、国民投票』

という部分を

『国会議員の半分以上の賛成後、国民投票』

 

『国民投票の半数以上賛成で、改正決定』

という部分を

『国民投票の有効な投票の半数以上賛成で、改正決定』

となっています。

 

 今の内容では

「投票の中に白紙が混じっていてもカウントします!」

なのが、改正では

「白紙は無かった事にして考えます!」

とするという事ですね。

 

 全体的に少し改正しやすくなっています。

 

「憲法改正がしやすくなるのは良い事かもね!」

と考えるか?

 

「憲法はコロコロと改正してはいけないモノだ!」

と考えるか?

 

 それが問われる事になるわけですね。

 

 

 

まとめ

 今自民党にある憲法改正案の内容は、過去の裁判結果とSDGsを意識した内容となっています。

 

 その上で、私が気になった押さえておくべきポイント4点

①、憲法9条:自衛隊や武力行使に関する規定

 『自衛隊を日本軍と正式に認める』

 

②、憲法13条:幸福追求権

 『社会のために我慢することはあり得る!とする』

 

③、憲法98条:緊急事態

 『緊急事態宣言についての決まりを明確にする』

 

④、憲法100条:憲法改正手続きの改正

 『憲法改正をもう少ししやすく!』

 

 これで今自民党に出されている憲法改正案の内容を理解できましたよね。

 ネットニュース等で流れる噂に流されるのではなく、自分の判断で憲法改正と向き合う土台になったと思います。

 

 情報をキチンと理解しておかないと憲法改正の国民投票時に

「こんなハズじゃなかった!」

なってしまいます。

 

 イギリスのEC脱退に関する国民投票はまさにそんな状況で可決されてしまいました。

 日本はそうならないために、貴方はキチンと考えることができそうですよね。

 

 まだ改正案なので、今後変わるかもしれませんし、案が通過しない可能性もあります。

 そのため、今後もこの動きには要注目です!

 

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