『不信任決議案とは?』新型コロナ対策の議論を止めてまで行われた出来事を、わかりやすく説明します。

※ この記事は音声学習に対応しています。

 

 

 2021年6月に国会では、新型コロナ対策の議論を止めてまで一つの議論が行われ、それが否決されました。

 菅内閣の不信任決議案です。

 

 それを受けて

「新型コロナの中、その不信任決議案自体が不要不急だろうが!?」

「不信任決議案って聞いた事あるけど、良くはわかってないんですよねぇ!」

「要は菅総理を辞めさせるってことでしょ?違うのかなぁ?」

「何でも良いから、この機会に私にもわかるように教えて!」

等の声が聞かれます。

 

 そこで今回は新型コロナ対策の議論を止めてまで行われた

『不信任決議案とは何か?』

をわかりやすく説明します。

 

 この記事を読むことで

◎、難しい政治ニュースについて一つ、キチンと理解できるようになります

◎、政治家が何をしようとしているのかイメージできます

◎、貴方の意思で、キチンと政治家の行動を判断することができるようになります

 

 それでは不信任決議案について、一緒に見て行きましょう!

 

 

 

「今の大臣全員辞めちゃえ!」という議題

 不信任決議案を簡単に表現すると

『「今の大臣全員辞めちゃえ!」という議題』

のことです。

 

 この議題が2021年6月に国会へ提出されて、否決

 つまり

「今は大臣達を辞めさせません!」

と決まったわけですね。

 

「大臣達辞めろ!」

という議題だと聞くと

「別に良いんじゃない?正直な話、菅総理頼りないし!支持率もかなり低いんでしょ?」

のように考える人が居るかもしれません。

 

 しかし、この問題は

「辞めさせたから、誰か代わりの大臣を任命してお終い!」

とは簡単に行かず、もっと大掛かりな出来事なんですね!

 

 この辺りも含めて3点見て行きます。

①、可決されたら、その後どうなるの?

②、否決されたら、その後どうなるの?

③、新型コロナの中で提出された不信任決議案の目的

 

 それでは更に詳しく一緒に見て行きましょう!

 

 

 

①可決されたら、その後どうなるの?

 不信任決議案が国会で可決された場合。

 つまり、

「今の大臣は全員辞めろ!」

と決まった場合は

 

『大臣が入れ替わる、又は選挙が行われる』

ということになります。

 

 辞めろと決まった場合、菅総理は2つの選択に迫られます。

1、自分自身も含めた大臣を全員辞めさせる

2、選挙を行う

です。

 

 これは一体どういうことなのでしょうか?

 もう少しだけ詳しく見てみましょう!

 

 

<大臣全員を辞めさせる>

 この選択は、国会で

「大臣全員辞めろ!」

と決定したわけですから、素直にそれに従うという選択肢ですね。

 

 大臣は国のトップですので、早急に新しい大臣達を決めなければなりません。

 

 そのため、大臣全員が辞めた後は

◎、国会で新しい総理大臣を決める

◎、新しい総理大臣は、新しい大臣を決める

という流れになります。

 

 テレビのニュースで、赤い絨毯の引かれた大きな階段の前に並んで記念撮影している場面を見た事ありませんか?

 あれが新しい大臣が決定した場合の記念撮影ですね!

 

 

<選挙を行う>

 もう一つの、選挙を行うと言うのは

「私達大臣よりも、不信任案を出している貴方達の方がおかしいんじゃないの?国民に判断してもらおうよ!」

と徹底抗戦の姿勢を見せる選択肢になります。

 

 私達国民が国会議員を判断する手段は選挙ですので、この時に行われる選挙で私達は

「今の大臣達を推しますか?」又は『今の国会議員達を推しますか?』

が問われるということなんですね。

 

 大臣も、国会議員もどちらも、国民の意思決定に対抗する手段はありませんので、選挙結果はそのまま実行されます。

 選択肢はありません。

 

 ちなみに、こちらの選択をしても大臣達は入れ替わります!

 

 ただ、選挙で

「今の大臣達を推します!」

の票が多ければ、その後新しい大臣を決める時に、今の大臣達に有利な形になるんですね!

 

 

 余談で、あまり難しいことは意識しなくても大丈夫なのですが、

「大臣達全員辞めちゃえ!」

と言い出すことが出来るのは国会の衆議院というところに所属している国会議員だけです。

 

 そのため、この時に行われる選挙を

『衆議院議員総選挙』

なんて呼びます。

 

 一時期大盛り上がりしていた、AKBグループの総選挙も、ここから名前が取られたモノの一つですね!

 

 

 

②否決されたら、その後どうなるの?

「大臣全員辞めちゃえ!」

が否決されたら

『何も起きない』

です。

 

 これは

「今の大臣達って辞めさせて入れ替えした方が良いじゃね?」

という意見に対して

「そんなことはないよ!」

という結果になったと言う事なので、何も起こりません。

 

 この場合は、大臣達に

「そんなことを言う君達の方がおかしいんじゃないの?」

等と言い返す選択肢もありません。

 

 つまり、話し合いだけ行われ、何も起きないということです。

 ただし、国のトップを入れ変えるかどうか?という重大な話し合いですので、

『他の議題を後回しにしてでも行われる』

ようなモノになります。

 

 この部分は次項でちょっとしたポイントになるので、是非頭の片隅に入れて置いて下さい。

 

 

 

③新型コロナの中で提出された不信任決議案の目的

<選挙を意識したアピール>

 2021年6月に提出された

『不信任決議案』

 

 つまり、

「菅総理と、菅総理が任命した大臣達全員辞めさせようよ!」

という議題にはちょっとした目的があります。

 

 それは

『アピール』

です。

 

 不信任案の本来の目的は

「今の大臣達は国のためにならない!国のためにも今すぐ辞めろ!」

という事です。

 

 しかし、今回出された不信任案の場合は違って

◎、自分達の立ち位置を明確にする

◎、国民へのアピール

等が主な目的と言われています。

 

 要は、

『人気取り』

が目的ですね。

 

 これはもう少し説明しないとわかりにくいので、説明していきます!

 

 

<大臣派と反大臣派>

 国会は、お互いが暴走しないように

『大臣派』と『反大臣派』

に分かれて監視し合っています。

 

 大臣派は

「大臣の政策を応援するぞ!反対派に邪魔はさせない!」

と考えています。

 

 しかし、賛成派だけでは

「あれも!これも!ドンドンやっちゃおうぜ!」

と暴走し、独裁状態になり得ます。

 

 そこで反大臣派がいます。

 反大臣派は

「今の大臣達の政策は危うい!もっと違う方法を検討しようぜ!」

等と考えているんですね。

 

 しかし、こちらも

「今の大臣達には何もやらせるな!」

と暴走することがあり得ます。

 

 それでは大臣達は何も政策が行えなくなり、やはり困ってしまいます。

 

 だからお互いが牽制し合う大臣派と、反大臣派に分かれているんですね。

 

 

<新型コロナの中での不信任決議案>

 その上で、今回出された不信任案は反大臣派から出されました。

 ここで今回の不信任案の目的を思い出してみましょう!

◎、自分達の立ち位置を明確にする

◎、国民へのアピール

でしたね。

 

 つまり反大臣派が

「私達は大臣に反発しています!キチンと暴走しないように監視をしていますよ!」

と国民にアピールしているわけです。

 

 これは過去から行われてきた習慣・イベントに近いモノのようで、それに習って行われた感じがあります。

 しかし今回に限っては、その習慣に習って行うと少し問題があるんですね!

 

 その理由は

『新型コロナ蔓延中』

ということです。

 

 前項の最後に言いましたよね?

 この不信任決議案が出された場合、

『他の話し合いを止めてでも、この話し合いが進められる』

と。

 

 つまり、

『今回出された不信任決議案のせいで新型コロナに関する議論が一時ストップしていた』

と言う事です。

 

 しかも、もし不信任決議案が可決されていたら、その後は選挙が行われ得ますので国会議員達は選挙に尽力し始めます。

 新型コロナ対策の議論を後回しにして。

 

 

<今回の不信任決議案に対する国会議員の反応>

 これに対して

「大臣達は辞めちゃえ!」

と言い出した人達は

◎、「残念!でも私達の意思はキチンと明確に伝わったのではないでしょうか?」

◎、「反対派が一致団結し、大きな意味のあるモノだった」

◎、「否決はしたが、病床確保や経済対策等の面で政策転換が必要だと言うことは伝えられたと思う」

等と言っています。

 

 一方の

「辞めさせません!」

と言った人達は

◎、「これは新型コロナの話し合いを中断してまでやるべきモノじゃないだろう!」

◎、「新型コロナが収束する前に国のトップが入れ替わったら混乱が起きるでしょうが!」

◎、「今は政治ゴッコなんてしてないで、一致団結して新型コロナに立ち向かう時でしょう!」

等と言っています。

 

 不信任決議案についてキチンと理解した今。

 今回の不信任決議案について、貴方はどのように考えますか?

 

 どちらの考え、行動を推してもそれは貴方の自由です。

 是非次回の国会議員を選ぶ選挙のときに参考にして、貴方の価値観に合った国会議員に投票をしてみて下さい。

 

 

 

まとめ

 不信任決議案とは、「今の大臣全員辞めちゃえ!」という議題のことです。

 

 その上で、不信任決議案について3点

①、可決されたら、その後どうなるの?

 『大臣全員退職。又は選挙』

 

②、否決されたら、その後どうなるの?

 『特に何も起きない』

 

③、新型コロナの中で提出された不信任決議案の目的

 『国民へのアピール。新型コロナの中、優先して行うべき話し合いなのか?がポイント』

 

 これで難しい政治ニュースの中でも

『不信任決議案』

については理解できましたよね。

 

 今回の動きで、各政治家が何をしようとしているのか?

 見ているのが国民なのか?選挙なのか?何となくイメージ出来ましたよね。

 

 これらのことを理解したことで、選挙のときに

「何となく雰囲気が良さそうな人だから!」

みたいな理由での投票ではなく、貴方の理解を基に政治家の行動を判断することができるようになったと思います。

 

 テレビで報道されている政治や経済は難しいですよね。

 そのため、このように一つずつ、少しずつ理解を深めていきましょう!

 

 他にも時事についてはこちらのカテゴリーにまとめてありますので、是非読んでみて下さい。

>>>時事・その他カテゴリー

 

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