「給与のデジタル払いとはなに?」誰にでも分かりやすく説明します。

 厚生労働省は2021年度中に、給与のデジタル払いを認める制度を作りたい考えだとの事です。

 

 それを受けて

「給与をデジタル払いとか、逆に不便だし、怖いでしょ!」

「もしも失ったら保障はどうしてくれるの?国は何も考えてないなぁ!」

等と否定的な意見が多く聞かれています。

 

 しかし、それと同時に

「デジタル化する理由は?私はその内容や理由によって考えるかな!」

「どういうこと?何がどうなるのか全く分からない!誰か教えて下さい!」

という声も聞かれます。

 

 そこで今回は

『給与デジタル払いとはなにか?』

を誰にでもわかりやすく説明します。

 

 この記事を読むことで

◎、給与の新しい受け取り方の内容を知る事が出来ます

◎、給与デジタル払いについて周囲の意見に振り回されず、自分自身の考えで判断できるようになります

◎、時代の流れに乗り遅れないで済みます

 

 それでは給与デジタル払いとはなにか一緒に見ていきましょう!

 

 

 

給与を電子マネーで受け取れる仕組み作りが進む

 今回の給与デジタル支払いを一言で表現するなら

『給与を電子マネーで受け取れる仕組み』

のことです。

 

 現在の法律や制度では、給与は現金支払いが原則です。

 その例外として

「銀行振り込みでも良いよ!」

とされています。

 

 しかしpaypay等、ここまで電子マネー決済が普及してきた昨今に合わせるのなら

「そろそろ電子マネーでの給与支払いも認めて良いんじゃない?」

ということです。

 

 つまり私達としては

『paypayに給料を振り込んでもらう!』

なんてことも選択できるようになるという事ですね。

 

 このように聞いても恐らく多くの人は

「それで?別にそこまで騒ぐことでもなくない?」

と感じるかもしれません。

 

 その感覚は正しいと思います。

 現状、私達にとっては選択肢が増えるだけで、特段騒ぎ立てるような出来事ではありません。

 会社の事務の人は仕事が増えるかもしれませんけどね。

 

 そこで気になって来るのが、選択する上でのメリットとデメリットです。

 という事で大きく3点

①、電子マネーが普及した背景

を確認した後に

②、給与デジタル払いのメリット

③、給与デジタル払いのデメリット

という流れで確認して行こうと思います!

 

 それでは更に深掘りしていきましょう!

 

 

 

①電子マネーが普及した背景

 まずは、

「そもそも何で電子マネーが普及したのか?」

を確認しましょう!

 

 言ってしまえば、そこに電子マネーで給与を受け取る最大のメリットがあるわけですからね。

 

 

<国が普及させたい>

 電子マネーが普及した最大の理由は何と言っても

『国が普及させたいから』

だと思います。

 

 では何故国は電子マネーを普及させたいのか?

 それは

『世界は電子マネー主流で、現金は古く、置いて行かれてしまうから』

です。

 

「なんだ!つまり見栄のためってことか!下らない!」

と感じる人がいるかもしれませんが、そうではありません。

 

 私のブログで度々登場するこちらのCM

 

 このCMはコメディーテイストで描かれていますが、実際にこのような状態に国がなり得るという事です。

 だって電子決済主流の国からしたら、現金でしかやり取りできない国との関係なんて面倒でしかないですからね。

 

 やり取りが面倒だからと世界からハブられるなんて悲し過ぎますよね。

 つまり、国は世界基準に合わせて普及させたいわけなんですね。

 

 

<便利>

 とはいえ、国が

「電子マネー普及させましょう!」

と独りよがりに騒いでも普及はしません。

 

 しかし、現実問題として既に日本でも電子マネーは普及してきています。

 それは何故でしょうか?

 

 その理由はやはり

『便利だから』

と言えます。

 

 現金を持ち歩かなくても良いですし、小銭を出す手間もかかりません。

 

 新型コロナの影響でネット通販の需要が爆発的に伸びたのも大きな要因ですよね。

 ネット通販でコンビニ支払いなんて超面倒ですからね。

 

 

<キャンペーンがお得>

 普及した理由として、キャンペーンがお得というのも外せません。

 

 特に有名なのがpaypayが最初にやった

『確率で全額返金』

ですよね。 

 

 今でも

「どこのお店でpaypay払いをしたら○%還元!」

みたいなキャンペーンは続いています。

 

 現金ではこのようなキャンペーンに参加できませんので、電子マネー普及として、このようなお得なキャンペーンも大きな理由の一つと言えます。

 

 ここまで電子マネーのメリットによる普及背景を見てきました。

 では、そんな電子マネーで給与を受け取れるようになると、他にどんなメリットや、逆にデメリットがあるのでしょうか?

 

 この辺りについても見ていきたいと思います!

 

 

 

②給与デジタル払いのメリット

 給与として受け取る場合は生活費や大金になるので、普段使いの小額利用とは勝手が違ってきます。

 そこでまずはメリットから!

 

 

<電子マネー特有のメリットが受けられる>

 何と言っても、電子マネーで受け取るメリットは、電子マネーのメリットそのモノですよね。

 

 つまり、

◎、便利

◎、キャンペーンが受けられる

等です。

 

 これはこれ以上特別言う必要はないと思います。

 

 

<チャージの手間が省ける>

 これは給与として受け取るので幾つかの手間が省けます。

 例えば、チャージ。

 普段電子マネーを使う人は、一端銀行に振り込まれたお金をアプリにチャージしなければなりません。

 大した手間ではないかもしれませんが、日常のこととなると結構面倒に感じるものです。

 

 これが最初から給料としてチャージされるわけですから、チャージの手間は省けますよね。

 

 

<ATMに並ばなくて良くなる>

 あと、省ける手間は

『下ろす行為』

です。

 

 今でも給料日になるとATMには長蛇の列が出来ていますよね。

 あれに並ぶ必要がなくなります。

 

 だって、電子マネーで振り込まれるので、最初からそのままの形で使えるようになるわけですからね。

 

 私は電子決済主流派なので、現金は電子決済できないお店や病院等で、年に数回使うかどうかくらいですが、いつもあの行列を見て

「うわ~絶対並びたくない!」

と思っています。

 

 特に新型コロナ感染が多い中で、あれは大きなリスクですよね。

 

 

 

③給与デジタル払いのデメリット

 一見良い事づくしに見える給与のデジタル支払いですが、デメリットもあります。

 その辺りについても見てみましょう!

 

 

<口座振り込みに困る>

 現状では家賃や公共料金、クレジットカード払い等は口座振替か現金支払いです。

 

 そのため、そのことを考えずに

「私買い物は全部電子マネー!だから全部電子マネーで良いや!」

と給与を全額電子マネーで受け取ってしまうと、それら口座振替をしている支払いに困る事態が起き得るんですね。

 

 もし今後給与のデジタル支払いが開始されたとして、このような事態に陥る人は必ず出て来ると思われます。

 

 

<不正利用されたら困る>

 電子マネーは銀行のように国に守られている組織ではなく、民間企業が行っている事業です。

 そのため

「ハッキングされて不正利用された場合にどうなるの?」

「会社が倒産した場合はどうなるの?」

という保障の部分で銀行よりも不安の声があるわけですね。

 

 銀行は不正利用なら全額

 銀行が倒産しても1000万円までは保障してくれます。

 

 では電子マネーはどうなのか?

 会社が倒産した場合には全額保障されるようです。

(※ただし、保障されるまでに半年くらい掛かる)

 

 しかし、不正利用の場合は

『会社の取り決め次第』

とされています。

 

 この辺りの情報はこちらを参照しています。

>>>日本労働組合総連合会のサイトへのリンク

 

 そのため

「不正利用されたら生活どうするんだよ!」

との声があるわけですね。

 

 この辺り、日本では最大手のpaypayについて少し調べてみました。

 paypayは不正利用被害に対しては

『全額保障します』

としています。

 

 これらのことから、現状paypayを使う分には、

『不正利用でも、倒産でも、電子マネーの方が保障は手厚い』

ように見えますね。

 

 本当にその通りに保障されるのならですが。

 

 

<スマホを失くしたら困る>

 電子マネーはスマホで支払うのが基本なので、スマホを失くすと支払いが出来なくなります。

 もちろん、スマホを新しく買い換えて、再度ログインすれば新しいスマホで使えますが、紛失中は困ってしまいますよね。

 

 ただし、この部分は現金よりむしろ安心とも言えます。

 だって現金だったら一度失くしたら、(届けられることはあるにしても)もう戻って来ないと考えるべきですよね。

 

 しかし、電子マネーならスマホを失くしても、端末さえ手に入れればお金は無くなりませんからね。

 電子マネーで重要なのはスマホ自体ではなく、アカウント情報ですから。

 

 

<スマホのバッテリーがなくなったら困る>

 電子マネーは主にスマホを利用して支払いをするので、バッテリー問題が常に付きまといます。

 スマホは常に何かで使っているでしょうから、支払いの時にバッテリーが切れてしまっていたら大変です!

 

 普段であれば、支払いの時だけお店で充電器を借りれば問題ありませんが、大災害時はそうはいきません。

 そもそも電気が通っていない可能性もあるからです。

 

 流石にそのような不測の事態では現金が強いです。

 兎にも角にも支払いを行う

『端末とバッテリー』

この辺りが電子マネーで給料を受け取るデメリットとしては強く意識される部分ですね。

 

 とはいえ、バッテリー問題も近い将来解消されると言われています。

 例えばNTTが今現在手掛けているIOWN構想というプロジェクト。

 

 これが実現すると100日間充電不要になります。

>>>NTTが手掛ける注目の最先端テクノロジー『IOWN構想とは?』誰にでも分かりやすく簡単に説明します。

 

 更に進化すると、2030年代には常時充電も実現できるかもとの予測もあります。

 つまり、充電という作業そのものが不要になり得るという事ですね。

 そうなってくると充電問題は解消しそうですね!

 

 

 今回の記事は電子マネーによる給与支払いについて見てきました。

 

 しかしこの動きは、

『電子マネー支払い』

ではなく、

『デジタル支払い』

という部分に注目です!

 

 現状デジタル支払いと言うと電子マネーしかありませんが、現在日本ではデジタル通貨開発が進んでいます。

 他にもデジタルと言えば仮想通貨もあります。

>>>デジタル円とは何か?メリットは?誰にでも分かりやすく説明します。

 

『これらの普及を見越しての政府の動き』

と広い目で捉えると、少し見え方が違ってくるのかもしれませんね。

 

 

 

まとめ

 給与デジタル払いとは、給与を電子マネーで受け取れる仕組み作りが進むという出来事になります。

 

 その上で、キチンと内容を把握した上で考えるために必要な情報3個

①、電子マネーが普及した背景

 『便利、お得だから普及した』

 

②、給与デジタル払いのメリット

 『チャージが不要、ATMに並ばなくて良くなる』

 

③、給与デジタル払いのデメリット

 『口座振替に困る。スマホに依存した支払い』

 

 これで給与の新しい受け取り方の内容を知る事が出来ましたよね。

 給与デジタル払いについて、周囲の意見に振り回されず、自分自身の考えで判断だけの情報は得られましたよね?

 

 貴方がこの動きを否定しようと、肯定しようと、この時代の流れは変わりません。

 それなら利用するかどうかは別として、この社会の流れに乗り遅れないように情報だけは適切に捉えていきましょう!

 

 とはいえ

「私にはこんな風に捉えることはできません!」

という貴方は、是非私のツイッターをフォローして、ブログ更新情報を入手し、また来て下さい!

 

 今後もこのような気になる出来事を記事にしていきます!

 

 

 

 私は他に大きく2つの取り組みをしていますので、少しでも興味を持ったら、そちらの活動も見ていって下さい。

①、日テレが本気で手掛けている『web3×アイドル』プロジェクトNFTIDOLHOUSE。ここから誕生したアイドルFuhua(フーファ)。ここの専属記者の役職を頂き活動しています。

 >>>ふたひい@NIH専属記者

 

②、結節性痒疹という難病で超敏感肌な彼女と共同で、敏感肌の人向けのスキンケア、化粧品選びを紹介する活動もしています。

 >>>敏感肌さんの美容情報局

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