『憲法96条改正案の内容とは?』改正前と改正後の内容をわかりやすく、簡単に説明します。
※ この記事は音声学習に対応しています。
安倍総理の時代に
「憲法を大きく改正しましょう!」
と提案され、今は新型コロナ対策も盛り込んだ改正案が出されています。
この憲法改正という出来事は物凄く大きな出来事ですが、とても難しいので
「憲法96条の改正ってなんですか?いまいちわからないんですよね!」
「憲法?法律は国会議員、上級国民様の仕事でしょ!私には関係ない、関係ない!」
のような声が結構多く聞かれてしまっています。
しかし、憲法改正は私達全国民に関係があることですので、知らないとマズイんですね!
そこで今回は
を元に
『憲法96条改正案の内容とは?』
について今の内容と、改正後の内容をわかりやすく説明します。
この記事を読むことで
◎、憲法96条の内容を理解出来るようになります
◎、憲法改正案の内容と、その目的がイメージできます
◎、これは私達国民一人一人の責任で決めることなので、冷静な判断材料になります
なお、憲法改正案の全体像についてはこちらの記事をお読みください。
>>>『日本国憲法改正案の内容とは?』誰にでもわかりやすいよう、簡単にポイントを説明します。
これだけ聞いても
「難しそう~!私に分かるかな?」
と心配な気持ちがあるかもしれませんが、そんな貴方向けに噛み砕き、難しい言葉を出来る限り排除しますので、大丈夫です!
最後まで一緒に進んで行きましょう!
それでは憲法96条の改正について、一緒に確認していきましょう!
憲法改正の手続きをもう少しだけ、簡単にしましょう!
憲法96条には
『憲法改正の方法』
が書かれています。
そして今回は
「この憲法を変える手続きの内容自体を変えましょう!」
ということです。
内容としては
『憲法を、もう少しだけ簡単に変えられるようにしましょう!』
という案です。
「そもそも憲法ってどうやったら変えられるの?度忘れしちゃったよ!」
という貴方のために
①、憲法96条改正前の内容
②、憲法96条改正後の内容
③、決めるのは私達国民
という流れで見ていきます!
それでは、憲法96条について、更に詳しく一緒に見ていきましょう!
①憲法96条改正前の内容
憲法を変える方法は
『国会で賛成になった後、国民投票でも賛成となれば改正』
となります。
ここで重要になってくるのが
『どのくらいの賛成があれば、賛成と認められるのか?』
です。
今の決まりだと、国会が賛成していると判断するためには
『国会議員の3分の2以上が賛成しているときに、国会が賛成しているとする』
国民が賛成していると判断するためには
『投票できる国民の半分以上が賛成しているときに、国民が賛成しているとする』
国民投票の部分は具体的に数字を出してどんな状況か説明します!
仮に1万人が投票できるとします。
すると5000人以上が賛成すれば、国民は賛成しているとなるわけです。
この2段階を突破して賛成が多ければ晴れて憲法は改正されます。
ここで意識しておいて欲しいのは
『国会議員は3分の2以上』
『投票できる国民の半分以上』
です。
この部分が改正案では変えられます。
それを踏まえて、改正案の内容を見ていきましょう!
②憲法96条改正後の内容
改正案の内容は序盤でも言った通り
『もう少し憲法を変えやすくしましょう!』
という内容です。
今の決まりを踏まえて、どのように変わるか見ていきます!
全体像としての
『国会の賛成 ⇒ 国民の賛成』
という形は同じで、変わりません。
変わるのは、
「どのくらいの賛成数で、賛成とするのか?」
の部分です。
改正案だと、国会が賛成していると判断するためには
『国会議員の半分以上が賛成しているときに、国会が賛成しているとする』
国民が賛成していると判断するためには
『有効な投票数の半分以上が賛成しているときに、国民が賛成しているとする』
となっています。
赤字にしている部分が改正される部分です。
改正前は国会は3分の2以上の賛成が必要でしたが、それが半分以上に変わるので、変えやすくなっていますよね。
一方の国民の方は少し分かりにくいですが、こちらも変えやすくなっています!
国民投票は、中には
「う~ん、難しくて選べないよ!」
と白紙で投票する人もいます。
それでも今の決まりだとカウントされていました。
この部分も、先ほどの1万人が投票できる状態という例で見てみましょう!
投票できる人は1万人。
白紙で投票した人が4000人いたとします。
改正前は
「5000人以上の賛成で、国民は賛成!」
なので、白紙が多かろうと5000人が賛成に投票しない限り成立しません。
しかし改正後は、白紙投票は無効です。
そのため、4000人が白紙だと
1万人-4000人=6000人
これの半分の賛成で成立することになるんですね!
つまり、3000人の賛成で改正することになります。
◎、改正前だと5000人以上の賛成で成立。
◎、改正後だと3000人以上の賛成で成立。
数字を見ると明らかに改正しやすくなっていますよね。
この部分が少しややこしい部分なんですよね。
わからなければ
『全体的に憲法を変えやすくする改正』
とだけイメージしてもらえれば問題ありません!
このように見てきて、少し分かりにくい部分があり
「なんか難しいから、分かる人に任せればいいや!」
と考える人もいるかもしれません。
しかしこの問題、そうはいかないんですね!
その辺りの事情について次で説明します。
③決めるのは私達国民
憲法を改正する手続きの説明の中から薄々感じている人もいるかと思います。
憲法改正には私達の国民投票が必須!
つまり
『憲法を変えるかどうか?を決めるのは私達国民』
ということです。
そのため
「わからないから、知らなくても良いや!」
では済まないんですね!
「いや、でもさぁ、ふたひいさんみたいに理解している他の国民に任せれば良くない?私の1票なんてあっても、なくても大差ないでしょ!?」
と考える人もいるかもしれません。
しかし、貴方が
「難しい!」
と感じるのと同じように、多くの国民も
「難しい!」
と感じています。
と言う事は貴方と同じように
「難しい!だから他の人に任せる!」
と考えている可能性がある国民は結構数いるということです。
そんな投げやりな人だらけの国民投票で日本は大丈夫でしょうか?
実際に
「良く分からないけど!こっちが良さ気だから!」
の雰囲気で投票する人が多かった国民投票で、
「嘘!そんなハズじゃなかった!選挙をやり直して!!!」
と国民みんなが大後悔して大騒ぎした事例もあります。
それはイギリスのEU脱退国民選挙です。
「イギリスはEUにいると不利益があるから、脱退も視野いれてるんだけど、国民はどう思う?脱退したい?」
という内容で、脱退が半数を超え、イギリスはEUを脱退しました。
この投票で脱退賛成に投票した国民の大部分は、
◎、イギリスらしさが好きで、変化を嫌う高齢者
◎、「良く分からない」の人達
だったそうです。
その結果、EUとの関係も悪化し、通貨もユーロではなくなり、行き来も大変になり、様々な面で不便になりました。
そのため
「こんなハズじゃなかった!もう一回選挙をやり直して!そうしたら脱退に入れないから!」
のような署名が400万以上も集まったそうです。
しかし、署名よりも国民選挙の結果が尊重され、再選挙は却下。
イギリスはEUを脱退しました。
「私は分からないから、分かる人に任せる!」
だと、イギリスと同じことになってしまうかもしれません!
だから
「私はわからない!」
ではなく、今のうちから何となくでも良いので、憲法改正の内容を理解しておく必要があるんですね!
今私達一人一人がやっておくべきことは、少しずつでも良いので憲法改正案の内容を把握しておくことです。
今回は憲法改正の部分だけでしたが、他にも改正はあるので、全体像をサラッと確認しておきたい貴方はこちらの記事をお読みください。
>>>『日本国憲法改正案の内容とは?』誰にでもわかりやすいよう、簡単にポイントを説明します。
まとめ
憲法96条の改正案の内容は、
「今厳しい条件のついている憲法改正の手続きを、もう少しだけ簡単にしましょう!」
という内容です。
その上で、今と改正後の違いを見てきました。
①、憲法96条改正前の内容
『国会で3分の2以上の賛成+国民の半分以上の賛成が必要』
②、憲法96条改正後の内容
『国会で半分以上の賛成+有効な投票数の半分以上の賛成が必要』
③、決めるのは私達国民
『憲法改正は私達国民一人一人が決めること!分からないまま投票すると後悔し得る』
これで今の憲法96条の内容を理解出来たと思います。
今の内容を理解した上で、憲法改正案の内容も分かったと思います。
これは私達国民一人一人の責任で決めることなので
「こんなハズじゃなかった!」
とならないように、今から心構えをすることもできますよね。
なお、説明の流れの中で入れられる場所がなかったため本文で説明していませんが、憲法改正によって条文が増えます。
その関係で、改正案ではこの96条は100条になっています!
まだ改正案なので、今後変わるかもしれませんし、案が通過しない可能性もあります。
そのため、今後もこの動きには要注目です!
「そんなこと言っても、自分じゃ無理ですよ!」
という貴方や
「役に立ちました!」
という貴方は、是非ツイッターをフォローして、ブログ更新情報を入手し、また来て下さい!
今後もこのような記事を作成していきます!
私は他に大きく2つの取り組みをしていますので、少しでも興味を持ったら、そちらの活動も見ていって下さい。
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②、結節性痒疹という難病で超敏感肌な彼女と共同で、敏感肌の人向けのスキンケア、化粧品選びを紹介する活動もしています。