『選挙にインターネット投票の導入をする法律案とは?』をわかりやすく説明します。
2021年6月の国会でインターネット投票を導入する事に関する法案が衆議院を通過しました。
これにより日本でも、自宅にいながら投票できる形へ一歩前進しました。
これを受けて
「やっとですか!むしろ遅かった!ともかく賛成です!」
「インターネット投票は賛成なんですが、問題点とかデメリットはないの?」
「インターネットはセキュリティとか、どうも不安なんですよね。」
「良く分からないけど、何かが変わるなら、私にも分かるように教えて!」
等の声が聞かれています。
そこで今回は、2025年を目途に実現を目指している
『インターネット投票の推進に関する法律案』
についてわかりやすく説明します。
原文を読みたい人はこちらをどうぞ。
>>>衆議院『204回国会:インターネット投票の推進に関する法律案』へのリンク
この記事を読むことで
◎、日本でのインターネット投票実現に向けての動きを知る事が出来ます
◎、インターネット投票の中身をイメージできます
◎、今まで面倒で投票に行っていなかった人、介護施設のご利用者、障害者施設のご利用者、入院中の人等の投票参加が大きく変わることを今から知る事が出来ます。
それではインターネット投票の法律案について、一緒に見て行きましょう!
自宅に居ながらスマホ等で投票できる制度を作る法律案
まずはこの法律案がどんな目的のモノなのかを確認します。
それは、そのままですがインターネットを活用することで
『自宅に居ながらスマホ等で投票できる制度を作る法律案』
です。
毎回指定された場所と時間内に行かないといけないし、待たされる事もあったりして本当に面倒ですよね。
特に今は新型コロナもありますし、リスクも大きい。
そのため、今の投票の形に疑問を持っている人達からすれば
「むしろ、なぜ今までやらなかった!?」
と思うほどですよね。
この辺りの
「なぜ日本でインターネット投票を実現できなかったのか?」
については別記事にて作成予定です。
>>>日本はインターネット投票をなぜやらないの?その理由をわかりやすく説明(今後作成予定)
インターネット投票が実現するとして、次に気になるのは
「国会議員が考えるインターネット投票と、私達がイメージしているインターネット投票とでは違うんじゃないの?」
という部分ですよね。
と言う事で、この辺りも含めてインターネット投票法案の中身3点+α
①、投票が便利になる
②、投票が適正になる
③、安全性が確保される
+α 余談
これらについて、更に詳しく一緒に見て行きましょう!
①投票が便利になる
<身近な端末でいつでも投票可能>
一番気になるのが
「具体的に何を使って、どこで投票できるの?」
ですよね。
まず結論を言うと、この部分は私達のイメージ通り
『いつでも、どこでも投票できる形』
になります。
”いつでも”
というのは、選挙期間中ならいつでもと言う意味です!
「”いつでも”と言う事なら、選挙期間中じゃない今でも投票できるの?」
みたいな斜に構えたことは考えないで下さいね!
その上で、選挙期間中なら24時間いつでもオッケーだそうです。
今だと
7時~20時
のように時間が区切られていますが、これが24時間になるのは良いですね!
更に、投票に使える端末は
『広く利用されている通信端末機器』
とされており、まだ具体的には示されていませんが
◎、スマホ・タブレット
◎、パソコン
はほぼ間違いないと思います。
他にもインターネットに接続できるのであれば
◎、テレビ
からも投票できるようになるかもしれませんね。
又は、
◎、インターネット投票専用端末
なんてモノが作られる可能性もありますよね。
「スマホは普段電話くらいしか使わないので、操作がわからなくて!」
という人もいるでしょうから、インターネット投票以外の機能が何もない専用端末。
これが誕生してもおかしくはないですよね。
<どこからでも投票可能>
これだけでもかなり便利になりますが、
「でも、”自分が住んでいる地域から投票しないといけない”みたいに、場所の制限が付くんじゃないの?それじゃ、あまり意味ないよ!」
との声もあると思います。
この部分に関して法案では
『投票する人が、今どこにいるのか関係なく投票できるようにしなければならない』
としています。
そのため、
『東京都在住の人が、出張でアメリカに行っている時でも、アメリカで投票が可能』
みたいな形になるようです。
もちろん、国内でも、どこにいてもオッケーですよ!
②投票が適正になる
<投票内容を24時間訂正可能>
さて、便利さが分かったところで次は
「適正な選挙が出来るの?」
と言う部分です。
これに関しては
『投票の訂正もできるようになり、不正行為は罰せられる』
という形になります。
インターネット投票の適正さの部分で、一番心配の声が多いのは
「職場の上司とかに後ろに立たれて”この人に投票しろ!”みたいに圧力を掛けられたらどうするの?」
です。
この部分に関しては、そもそも
「この人に投票しろ!」
と強要する時点で、法改正をしなくても普通に犯罪行為ですので、そんな上司は逮捕して貰いましょう。
とはいえ
「そこまでは出来ないですよ!」
と言う人でも大丈夫!
インターネット投票の法案では
「一度投票しても、訂正することができるよ!」
としているので、上司の前で言いなりになって投票しても、帰宅後に訂正し直す事が可能になります。
前項でも言った通り、24時間投票可能ですしね!
<紙の投票の立ち位置>
ただし、インターネット投票が実施されると
「私機械苦手で不安です!今まで通りに紙で投票したいです!」
「選挙に行って、その帰りに家族でご飯を食べるのが思い出になるんでしょう!」
「選挙を口実にして、友達と遊びに行くのが習慣なのに!」
等という人もいるかと思います。
そんな貴方も大丈夫!
インターネット投票が始まっても、従来通り紙による投票も行われます。
つまり、
「紙による投票をするか?」「インターネット投票をするか?」
これは私達一人一人が自由に選択できる形になると言う事です。
「じゃあ、インターネット投票も、紙による投票もどっちもやったらどうなるの?2票出せるってこと?」
「それでは適正どころか、不正のやり放題じゃん!」
という疑問もあると思います。
この部分に関しては
「紙による投票内容を優先しますよ!」
と書かれていますので、二重投票の不正は出来ない形で実現予定みたいですね。
③安全性が確保される
「インターネット投票だと、ハッキングとか改ざんとか、セキュリティが心配だよね!」
という声も多く聞かれます。
この部分に関して、法案内に具体的な技術名等は明記されていませんが、これに関する動き等の部分から
『ブロックチェーン技術を活用すれば、問題なし』
という形で話が進んでいるようです。
ブロックチェーン技術とは、
『誰にも改ざん不可能な台帳』
です。
国でも、選挙管理委員会でも、凄腕のハッカーでも改ざんできません。
つまり、ブロックチェーン技術を活用すれば貴方の投票した結果は強固に守られるんですね。
そんなブロックチェーン技術に関してはこちらをお読みください。
>>>『世界を変える技術!?』ブロックチェーンとは何かを、小学生にでもわかるように説明します!『ブロックチェーン最前線 著:ブロックチェーンビジネス研究会』
日本人でブロックチェーンを知っている人の多くは
「ブロックチェーン?仮想通貨のことでしょ?」
と考える人がほとんどなのですが、実は違うんですね。
『ブロックチェーン技術を活用すると、仮想通貨という存在が成り立つ』
『仮想通貨という存在を利用すると、ブロックチェーン技術を維持しやすい』
という、お互いが依存し合っているような関係性にあるだけで、違うモノなんですね!
この辺り
「ブロックチェーン技術は仮想通貨以外にも沢山有効活用出来るんだよ!もっと活用して行こうよ!」
と、有志の国会議員が集まった団体もありますので、興味がある人はこちらの記事をどうぞ。
>>>自民党議員による『ブロックチェーン推進議会連盟とは何か?』をわかりやすく説明します。
このブロックチェーン技術というモノが誕生し、国からも信頼を得られるまで進化してきた今だからこそ、インターネット選挙の実現が現実のモノとして見えて来たというわけですね。
余談
最後に余談を2点ほど。
<最速で今年実施されるかも?>
序盤で少し言いましたが、このインターネット選挙は2025年を目標に導入に向けて動くとされています。
このように聞くと
「まだかなり先じゃん!まだ別に知らなくても良いや!」
と考える人がいるかもしれません。
しかし、それは
『全国民に対しては』
というモノです。
法案では例外的に
『新型コロナ等の感染症により、療養中の人達については期日を待たずに早急に実施するモノとする』
とされています。
直近で、このインターネット投票の対象となり得る選挙は
2021年10月21日
です。
この選挙で本当にインターネット投票が行われるかは分かりませんが、可能性がある状態です。
これでも
「まだまだ先の話で関係ないや!」
と言えますか?
<どのブロックチェーンが使われるの?>
もう一つの余談はブロックチェーン・仮想通貨投資をしている人が気にする情報を少々。
それは
「どのブロックチェーンが使われるかなぁ?」
です。
「ブロックチェーンと仮想通貨はイコールではない!」
とはいえ、密接に関係し合っている以上、日本という国から採用されれば仮想通貨価格への影響があると想像できます。
そのため、
「どのブロックチェーンが使われるかなぁ?」
は気になるところです。
その結論を言うと
『それは分からない』
です。
確かに分かりませんが予測・想像は可能です。
個人的に想像するブロックチェーンは
『仮想通貨XYMのsymbol』
は候補の一つだと思います。
これは日本の金融庁主催イベントにも招待される等、結構日本政府とも繋がりが強いブロックチェーンですからね。
これはあくまでも私個人の勝手な想像ですので、これをどのように捉えるかは、自己責任で!
まとめ
インターネット投票導入法案の内容は、自宅に居ながらスマホ等で投票できる制度を作る法律案のことです。
その内容3点
①、投票が便利になる
『選挙期間中なら、スマホ等で24時間、どこにいても投票可能』
②、投票が適正になる
『インターネット投票なら後で投票内容の訂正が可能。ただし、紙による投票をしたら紙が有効とされる』
③、安全性が確保される
『ブロックチェーン技術を活用すると、誰にも改ざんできない強固なセキュリティが実現できる』
④余談
『早ければ例外的に今年から一部実施される可能性も!?』
これで日本でのインターネット投票実現に向けての動きを知る事が出来ましたね。
更に、インターネット投票の具体的な中身もイメージできました。
これが実現すれば
◎、今まで面倒で投票に行っていなかった人
◎、介護施設のご利用者
◎、障害者施設のご利用者
◎、入院中の人
等の投票参加が大きく変わることになります。
「私には関係ないや!」
とも言っていられない動きですので、是非今のうちから情報を把握しておきましょう!
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