『人工肉とは何か?』その種類から課題まで、わかりやすく説明します。
人工肉というモノがあります。
一昔前は遺伝子組み換え食品が話題でしたが、その進化版ですね。
このように聞くと
「何それ!?面白そう~!知りたいし、何なら食べてみたい!」
「なんでワザワザ人工の肉を作る必要があるんだろう?」
等と興味を持つ人がいる一方で
「うわぁ!絶対食べたくない!!!危険性が高そうだし!!」
「なんか、健康に悪そう!材料に何が使われているかもわからないし!」
と知らない物への恐怖を抱く人も多くいます。
そこで今回は、興味がある貴方にも、知らないことが理由で必要以上に恐怖心を抱いている貴方にも
『人工肉とは何か?』
をわかりやすく説明します。
この記事を読むことで、
◎、人工肉とは何なのかを全般的に知る事が出来ます
◎、将来の食糧問題に対しての日本企業・世界の動きがイメージできます
◎、輸入に頼っている日本が将来食料難になった場合の予備知識が得られます
なおこの記事は、私のLINEメルマガに登録してくれているメンバーさんの一人から提供を受けた、こちらの資料を元に書いています。
この場を借りて感謝をお伝えします。
このように
「これをわかりやすく説明して欲しいです!」
があればLINE登録して教えて下さい。
それでは人工肉について、一緒に見て行きましょう!
人工的に作り出している肉っぽい食べ物
人工肉とは何かを一言で表すと
『人工的に作り出している肉っぽい食べ物』
と言えます。
機会があれば別記事にて説明するかもしれませんが、人工肉は肉なのかどうかは現在議論されている最中らしいです。
そのため
「人工肉は肉です!」
と言い切れないので、
『肉っぽい食べ物』
と表現しています。
そんな人工肉には大きく
『代替肉』と『培養肉』
の2種類があります。
そこで、それぞれの人工肉とはどんなモノなのかを説明して行きます。
①、代替肉とは
②、培養肉とは
なお、人工肉以外の人工食料や、人工食料が必要となっている背景等についてはこちらの記事をお読みください。
>>>食の未来に革命が起きる!?『フードテックとは何か?』をわかりやすく説明します。
それでは人工肉について、更に詳しく一緒に見て行きましょう!
①代替肉とは
代替肉とは、
『肉ではない物を、肉のように作った食べ物』
のことです。
”カニカマの肉バージョン”と言えばイメージしやすいですかね。
高級なカニを買わなくても、安価でカニに近い味や食感を味わえる食卓の味方として浸透していますよね。
あれの肉バージョンも進化しているということです!
値段は概ね
100g 200円
くらいです。
その上で、気になる
◎、作り方・中身
◎、メリット
◎、今後の課題
について見て行きます。
<作り方・中身>
代替肉は、たんぱく質を多く含んでいる植物を原料に作られます。
そのため大豆を原料として作られるモノが多いようです。
製造工程は工場等によって差異があるようですが、概ね
1、植物を過熱調理した後、潰して植物っぽさが残る油分などを抜き出す
2、そこに調味料等を加えて肉っぽさを出す
3、これをハンバーガーのパテ等に合わせて、更に味付け等をして行く
となるようです。
<メリット>
代替肉のメリットは代表的なモノを上げると
◎、宗教上の理由等で肉が食べられない人でも食べられる
◎、家畜がいらないので、動物の命を奪わないで済む
◎、肉なのに食物繊維たっぷりでダイエットに良い
◎、植物由来の栄養素(イソフラボン等)も豊富
◎、普段食べている物が原材料なので、安心
等々と言えます。
<今後の課題>
まだ新しいモノなので課題もあります。
ここでも代表的なモノを紹介して行きます!
代替肉の主な欠点、今後の課題は
◎、まだ味が微妙
◎、動物性の栄養素が摂取できない
◎、まだ普通の肉より価格が高い
等です。
代替肉の味を良くしようと取り組んでいるのは日本企業の
味の素
です。
以前から
「代替肉は価格が高い!!!」
と言われていました。
しかしその点は、
100g 200円
くらいにまで価格が下がっているのですから、もう一息という感じですね!
目指せカニカマ!
②培養肉とは
次に培養肉についてです。
培養肉とは
『動物の細胞を培養増殖させた、肉のような食べ物』
です。
学生時代に理科の授業で細胞分裂って習いましたよね。
最初は1個の細胞があります。
それが次に2個に分かれます。
それが更に4個に分かれます。
それが更に8個、16個、32個・・・・
と分裂して増えて行くというモノです。
「それをお肉で、人工的に食べられる大きさまでやろう!」
という物が培養肉になります。
食べる用でなければヤケド跡の治療等、美容整形の分野で人工皮膚等は既に存在していますよね。
そんな培養肉も3点
◎、作り方・中身
◎、メリット
◎、今後の課題
を見て行きます!
<作り方・中身>
培養肉は、作りたい肉の動物の細胞から作られます。
つまり、
牛肉を作りたければ牛の細胞。
豚肉肉なら豚の細胞。
鶏肉なら鶏の細胞
ですね。
その上で作り方は概ねこんな感じのようです。
1、動物から細胞を採取
2、採取した細胞を、選別・凍結等の処理をして培養に適した細胞にする
3、培養液の中で細胞を成長させる
4、食べられる大きさまで成長したら完成
となるようです。
<メリット>
培養肉にもメリットはあります。
それは代表的なモノとしては
◎、細胞だけで良いので、動物の命を奪わないで済む
◎、酪農地が不要なので、伐採等が不要で環境に優しい
◎、動物を育てる必要がないので、場所的・環境的な制約をほとんど受けない
◎、動物性の栄養素が摂取できる
◎、代替肉と違って美味しい
等があります。
<今後の課題>
培養肉は、代替肉よりも更に新しい物なので当然課題もあります。
課題も代表的なモノを紹介します。
◎、健康被害への影響が未知数
◎、肉としてあまりに値段が高すぎる
◎、高度な技術が必要で、誰でも参入できるわけではない
◎、まだ肉の食感が再現できない
等々のようです。
「培養肉は、動物の細胞を無菌室で増やすので、むしろ下手な肉よりも安全!」
と言う声はあるのですが、実際のところはまだ情報が少な過ぎて、
「健康への影響は分からない!」
というのが正直なところのようです。
そして、培養肉は高度な技術が必要で、しかも作る上で必要な培養液も高額。
と言うことで、完成品の培養肉はまだかなり高額のようで、私のような庶民には手が出せません。
数年前の初期だと
100g 1300万円くらい
最近だと
100g 2万円くらい
のようです。
しかし、2022年中に
100g 250円くらい
にしたいと目標を掲げている企業もあるようです。
この値段はもう、企業努力の賜物としか言えませんね!
一つずつ課題をクリアして行っているようです。
まとめ
人工肉とは、人工的に作り出している肉っぽい食べ物のことを指します。
そんな人工肉2種類の特徴
①、代替肉とは
『大豆等の植物を肉っぽく加工した食べ物』
『動物を殺さないで良く、栄養価も高いが、味がイマイチ』
②、培養肉とは
『動物の細胞を増殖させた食べ物』
『動物を殺さないで良く、美味しいが、高額。食べた場合の健康的な影響も未知数』
これで人工肉とは何なのか全般的に何となく分かりましたよね。
更に、将来の食糧問題に対して日本企業・世界は
◎、動物を殺さない
◎、環境問題にも意識を向ける
等という動きがあるとイメージできたと思います。
現在食べ物に関して輸入に頼っている日本が、今後将来食料難になった場合の予備知識が得られたと思います。
この代替肉や培養肉の開発が進んで行けば、酪農地確保や酪農家の後継問題等を気にする必要もなくなるわけですからね。
ここまで読んでくれた貴方は、もっと全体像となるこちらの記事もお読みください。
>>>食の未来に革命が起きる!?『フードテックとは何か?』をわかりやすく説明します。
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