『最先端テクノロジーの全体像とそれぞれの役割』をわかりやすく説明します。【勉強をしたい文系向け】
学生時代も、社会人になってからも、親や上司から
「勉強しろ!勉強しろ!!」
と言われますし、自分の焦りの感情から
「このままじゃダメだよなぁ~!なにか勉強しないとなぁ!」
となります。
そこで
「とりあえず今の時代は、テクノロジーについて勉強しておこうかな!?」
と考える人も多いと思います。
しかし、いざ勉強を始めると
「テクノロジーってなにがあるんだろう?どんなものがあるんだろう?」
「色々あるし、全部難し過ぎて、私にはついていけない!!」
「テクノロジーの勉強したいけど、何からやれば良いのかわからない!誰か教えて!!!」
「・・・わからん!私文系だし、やっぱりやめておこうかな・・・」
等となりますよね。
そこで、(テクノロジーに限らず)勉強を始める時の基本は最初に全体像をイメージすることです。
そのため今回は
『最先端テクノロジーの全体像と、それぞれの役割』
を、ゴリゴリ文系の私が、文系の貴方にもわかりやすく説明します。
この記事を読む事で
◎、最先端テクノロジーにはどんなモノがあるのかわかります
◎、それぞれのテクノロジー全体像や役割がイメージできます
◎、この内容を理解できれば、下手な上司から
「勉強しろ!」
と言われなくなります
なお、この記事は私個人が勝手に理解している内容の説明になっていますので、違う見解等もあり得ます。
「そのような関係性もあるのか!?」
と参考にする程度にご活用ください。
更に、わからないテクノロジーは、簡単に説明しているこちらの記事と併せてお読みください。
>>>「今知っておくべきテクノロジーにはどんなものがあるの?」厳選した6個を、わかりやすく説明します。
それでは最先端テクノロジーの全体像を、一緒に見て行きましょう!
SDGsを意識し、6Gを基盤にしている
今の最先端テクノロジーは
『SDGsを意識し、6Gを基盤にしている』
と言えます。
SDGsとは、国連で
「2030年までに、世界一丸となって社会問題を全て解決して行くぞ!」
と掲げた世界目標のことです。
>>>「SDGsとは何か?」子供でもわかるくらい、簡単にわかりやすく説明します!
つまり今世界は
「障害があるとか、貧乏とか、男性女性とか、そんな事を理由に不便な環境は良くない!」
「全ての人達が快適に過ごせる社会を目指すぞ!」
と動いているわけですね。
その中でテクノロジーは重要な位置付けにされているので、今の最先端テクノロジーは
『世界中の人達が今よりも生きやすく、便利な世の中にする!』
という方向性で動いているわけです。
そしてそれを実現するために、今~未来のテクノロジーの基盤・軸となるのが
『6G』
なんですね。
6Gとは、インターネット接続回線の6代目と言う事です。
今
「5Gはまだかなぁ?」
と言われていますよね。
それの次の世代のインターネット回線です。
>>>5Gとはなに?何ができるようになるの?誰にでもわかりやすく説明します。
>>>『6Gとは何か?できることと課題とは?』をわかりやすく説明します。
しかし6Gは5Gよりも物凄く進化するため、今までの物では実現できないレベルの問題が幾つかあります。
そこでそれらを解決するために、今の最先端テクノロジーは開発されているわけです。
つまり全体像としては
『SDGsで皆快適・便利に生きられる世界を目指す』 ⇒ 『そのためには6Gが必要』 ⇒ 『6G実現のためには、色々なテクノロジー開発が必要』
と言う感じです。
そんな6Gを実現するために、問題解決するためのテクノロジー4種類
①、6G:ネットワーク面の技術
②、6G:機械面の技術
③、6G:情報管理面の技術
④、6G:便利面の技術
ここまで大丈夫でしょうか?
「ダメです!」
と言う方は、この項目を何度か読み返してみて下さい。
「何となくですがオッケーです!」
という人は、更に詳しく一緒に見て行きましょう!
①6G:ネットワーク面の技術
<インターネット回線だけでは意味がない>
まず一点は、6G実現に向けて
『ネットワーク面の問題を解決する技術』
を見て行きます。
ネットワーク面の問題とは、一体どういうことでしょうか?
6Gは、世界中の全ての物とインターネットとを繋げるだけの性能があると言われます。
しかし、繋げるだけの性能があると言っても2点ほど問題があります。
それは、6Gという繋げる土台があっても
「どうやって物とインターネットを繋げるの?」
「もし全部繋げたとして、人間だけで全部処理・管理し切れるの?」
ということです。
<物とインターネットを繋げる技術>
まず一点目の物とインターネットを繋げるという部分に関しては
『Iot』
という技術が開発されています。
このテクノロジーはまさにそのままで
『物をインターネットに接続する技術』
になります。
具体的には
◎、スマホで操作できるエアコン・洗濯機
◎、スマホで操作できる玄関錠
◎、スマホで操作できるドローン・ラジコン
等々です。
4G~5Gの途中段階にある今でもスマホで動かしたり、管理したりが出来る物は増えていますが、6Gでは今とは比べ物にならない物とインターネットが接続するわけですね。
<莫大な情報を処理・管理する技術>
もう一つの、情報量が多すぎて人間だけでは情報処理面が出来ないの部分では
「コンピューターにやらせる!」
という技術の開発が進んでいます。
いわゆる
『AI(人工知能)』
と言われるテクノロジーです。
目線を狭く、身近な部分で見ると
「私達人間の仕事が奪われる!?」
等と騒がれますが、テクノロジー全体像で見ると
「6Gを実現するためには、人間だけでは無理です!AI助けて!」
となるんですね。
ネットワーク面で6Gを実現するためには、概ねこんなテクノロジー開発が進んでいるんですね!
②6G:機械面の技術
<機械の発熱問題が深刻>
次に機械面の問題に触れて行きます。
特にこの部分が深刻と言われます。
6Gでは世界中の物とインターネットが繋がるので、4G~5Gの今とは比べ物にならない量の情報がインターネットに集まります。
先項でも、人間だけでは処理が追い付かないからAIに頼る必要があると見て来ましたよね。
そして情報量が爆発的に増えれば当然、それを受け取って処理するコンピューター(パソコン・スマホ等)にも負担が大きく掛かります。
コンピューターは一度に受け取る情報量が多いと、フル稼働して、その分だけ発熱します。
貴方のスマホも、使っていると熱を持ってくるのでイメージしやすいですよね。
6Gになるとあの熱が今とは比べ物にならない熱量になってしまうそうです。
その結果、コンピューターが熱で壊れてしまい動かなくなってしまうと言われます。
つまり、
『今の仕組みのコンピューターでは6Gを実現できない』
と言う事です。
そこで全く新しい仕組みのコンピューターが必要とされており、それが
『量子コンピューター』
と言われるモノになります。
まだ安定稼働は出来ない状態ですが、グーグルが200秒間稼働させることに成功した量子コンピューターは、今のスーパーコンピューターの16億倍以上の性能だったと言われます。
理論上は9000兆倍の性能にもなり得るとの事です。
もう次元が違い過ぎてワケがわかりませんね!
イメージとしては
『1台の量子コンピューターが、今の世界中のコンピューター全ての性能を超える』
と言う感じです。
「2045年頃には、量子コンピューターは1枚のマイクロチップくらいに小さくなるのでは?」
と言われるので、マイクロチップ1枚が今の世界中にあるコンピューター全ての性能を超えるとか、もうワケがわかりませんよね
<機械が熱を発しない日本独自の技術>
もう一つ注目なのが、量子コンピューターのように
『処理能力を高めて熱を持たないようにする方向』
ではなく、
『そもそも機械が熱を持たないようにする方向』
の技術です。
これは日本のNTTが開発している
『IOWN(アイオン)構想』
と言うモノが世界中から注目を集めています。
これは実際に、日本政府も公的な会議で
「これからのテクノロジー戦略はIOWN構想を強みに打って出よう!」
と言っていますし、IBMのような世界的な大企業も注目しています。
>>>首相官邸サイト『知的財産推進計画2021概要資料』へのリンク
機械が熱を持つのは、内部に電気を通すからです。
しかし、光なら熱を持ちませんので、
「電気の代わりに光を通せば熱が発生しないじゃん!」
という技術になります。
NTTは昔からインターネットで光回線をずっと開発してきていますので、光による情報伝達技術が凄いんですね!
それを一個一個の機械にも導入しちゃうというイメージです。
更にこのIOWN構想は量子コンピューターにも必須の技術で、量子コンピューターは高性能な代わりに電気を沢山使うようです。
それは実現しようとしているSDGsに反します。
しかしIOWN構想は電気使用を必要最小限に留めますので、日本政府の計算では電気使用量を1/100にまで抑えられるそうです。
まさに情報処理熱と、量子コンピューター、SDGs全部によい”三方良し”な注目の技術なんですね!
余談で、これは情報伝達部分を光に置き換えるだけで、エネルギーとしては電気が必要なので某マジンガー○の
「光力ビ~~~~ム!!!!」
的なモノとは少し違いますね。
更に詳しく知りたい貴方はこちらの記事をお読みください。
>>>NTTが手掛ける注目の最先端テクノロジー『IOWN構想とは?』誰にでも分かりやすく簡単に説明します。
③6G:情報管理面の技術
<適切・安全、迅速な情報管理が必要>
次に情報管理の部分に触れて行きます。
6Gになると、インターネットに集まる情報量が爆発的に増えるので、その情報を適切・安全に管理できないといけません。
しかも量が凄いので、速さも求められます。
そこで、情報管理に関する技術も必須になります。
「適切・安全に、しかも他のAIや量子コンピューターの邪魔にならないように早く処理できる技術なんてあるの?」
と疑問に思いますよね。
それは既にあります!
恐らくここが一番進んでいます!
その技術を
『ブロックチェーン技術』
と言います。
「ブロックチェーン?仮想通貨のことでしょ?ダメじゃん!」
と思う人がいるかもしれませんが、ブロックチェーンは仮想通貨ではありません!
ブロックチェーン技術とは
『誰にも改ざんができない、インターネット上の台帳』
です。
誰にも改ざんできない、ハッキングもできない安全性抜群の技術です。
まだ処理能力は4G~5Gレベルですが、ブロックチェーンの特徴でもある
『非中央集権型システム(分散型システム)』
の部分と組み合わせれば、6Gまでには問題ないと思われます。
※ この部分をここで説明すると混乱しますので、省略します。
<ブロックチェーンの問題点>
しかし、そんなブロックチェーンにも一つだけ問題点があります。
それは
『世界中のコンピューターを超える性能のコンピューターが出てきたら突破される』
です。
普通に考えて、世界中にあるコンピューターの性能を超えるなんて不可能じゃないですか?
だから、本当は理論上ブロックチェーンを突破することはできるんだけど、
『実質的には改ざん不可能』
と言われるわけです。
ここまで読んできた貴方なら何が問題かわかりますよね?
そうです!
量子コンピューターです!!!
1台あれば世界中のコンピューター性能を超えてしまうコンピューターでしたよね!
つまり、現時点では実質的に改ざん不可能なブロックチェーンを突破できてしまうんですね!
「ヤバいじゃん!」
と思いますよね。
そうです!
量子コンピューターの性能が高すぎてヤバいんです!
テロ組織に原子炉や核爆弾等のデータ・情報を改ざんされたりでもしたら終わりですからね。
そこで出て来るのが量子コンピューター専用のセキュリティ技術
『量子暗号技術』
になります。
私もまだ全く分かってはいないのですが、量子コンピューターが出てきても問題ないセキュリティ技術なのだそうです。
私が把握している中で、既に
「量子暗号技術を実装しています!」
と発表しているブロックチェーンはLISKブロックチェーンです。
仮想通貨LSKと共に開発されているブロックチェーンになります。
>>>初めての仮想通貨『LSK・リスクとは?』超初心者向けに分かりやすく説明します。
これで6G導入に向けて、ネットワーク面、機械面、情報管理面の問題解決に向けて開発が進んでいる最先端技術と関係性が見えましたね!
④6G:便利面の技術
最後に、6Gが完成した後を見据えて開発が進んでいる技術についてもサラッと見て行きます!
今までは6Gを実現するために必須な技術でしたが、ここは
「必須ではないけど、6Gが実現できた後に実用面で便利だし、需要が伸びるよね!」
という方向の技術ですね。
まずクラウドコンピューター。
インターネット上でデータを処理するコンピューター技術です。
そのため貴方のパソコンやスマホ等でデータ処理をする必要がなくなります!
だって、データの処理はインターネット上で処理してくれるので。
だからパソコンやスマホが、モニターとリモコンみたいになる感覚ですね。
このインターネット上のデータ処理に量子コンピューターを使うと、貴方のパソコンやスマホの性能が低くても量子コンピューターが使える的なことが実現可能と言うことです!
次にホログラム。
ホログラムは、目の前の空間に映像を浮かび上がらせる技術です。
今でいう所のプロジェクターとARの進化版です。
これに6Gや量子コンピューターが加わると、ホログラムに5感を加える事が可能になり得るようです。
ホログラムで呼び出した人と実際に5感を使って触れあえるみたいな感じですね。
ドラえもんのどこでもドアの劣化版くらいのイメージです。
6Gが実現すると全人類がウェアラブル端末を装備する事も可能になります。
ウェアラブル端末は、身につけるコンピューターのことで、今ならアップルウォッチですね。
それにより、個人個人の健康状態や指向性まで全てリアルタイムで把握し、それに合った情報をくれるようになります。
介護ロボットの進化と合わせて考えると、ストマ(人工肛門)の人や、下半身麻痺で尿意・便意が感じられない人の尿意・便意をリアルタイムで教えてくれたりも可能になると思います。
量子コンピューターがマイクロチップくらいの大きさになったら、全人類が量子コンピューターを身につけるなんて未来もありえますね。
更にウェアラブル端末が進化したモノがナノマシン治療です。
6Gなら可能と言われます。
ナノマシン治療とは、細胞くらいの小さい機械を血液に入れて、体の悪い部分を細胞レベルで治療する技術です。
この技術が実現すると、細胞レベルで治療が可能なのでガンはもちろん、老化すら病気と認識し治療できるそうです。
更に医療テクノロジーの話を深めると、人の自然死はなくなると言われており
「将来的に、人はどう死ねば良いのか?」
の議論もアメリカでは既に始まっているようです。
次にビッグデータについて。
全人類がウェアラブル端末を身につけたり、ナノマシンが始まると今よりも情報量は爆発的に増えるので多くのデータが集まります。
それをビッグデータと呼びますが、それが凄く大きくなると言う事ですね。
このビッグデータを活用するためにはAIが必須です。
しかし、AIが単独でビッグデータに接続してもそのデータを活用できません。
キチンと活用する方向性等を示してあげないと、どれを選び取れば良いのかわからないし、そのデータをどう活用すれば良いのか分からないからですね。
これらの部分をAIに示してビッグデータから学習するテクノロジーがディープラーニングと言います。
そして最後に仮想通貨。
今の仮想通貨は投資(投機)するモノと認識されていますが、6Gが普及し、これらの世界が広がると必須になります。
何故か?
もう国とか、場所とか、そういう垣根が無くなるからです。
ホログラムでどこにでも行けるんですよ!
そうなると、各国違った法定通貨では不便なんですね!
例えばホログラムでアメリカに飛んで、食べ歩きでもしようとしたら円で買い物が出来ない。
両替しないといけないのでメチャクチャ不便ですし、楽しい雰囲気を止められてしまいますよね。
しかし、仮想通貨は世界共通価値の通貨ですので、両替不要で世界のどこでもそのまま使えます。
このように仮想通貨は今のための技術というよりも、6G実現の2030年以降のための技術なんですね!
>>>「仮想通貨とはなに?」「必要なの?電子マネーじゃないの?」等、超初心者向けにわかりやすく説明します。
どうでしたか?
今開発が進められている最先端テクノロジーは何故開発しているのか?
その立ち位置が分かって貰えたら嬉しく思います!
ただし、もう一度最後に言っておきますが、これは私個人の勝手な考えですので、あしからず。
まとめ
最新テクノロジーは、SDGsを意識し、6Gを基盤にして開発が進んでいると言えます。
6G実現に向けて、問題解決のために開発が進んでいる技術は
①、6G:ネットワーク面の技術
『インターネットと繋げたり、処理する技術。Iot、AIなど』
②、6G:機械面の技術
『情報を処理したり、保存したりする技術。量子コンピューター、IOWN構想など』
③、6G:情報管理面の技術
『情報を安全に管理する技術。ブロックチェーン、量子暗号など』
④、6G:便利面の技術
『6Gが実現した後の世界。ホログラム、ナノマシン、仮想通貨など』
これで各テクノロジーがどこに向かっているのか分かり、その中でそれぞれのテクノロジーが担う立ち位置もわかりましたよね。
そのことにより、今開発が進んでいるテクノロジーは各個バラバラに把握するのではなく、全体像を見て、
「これを実現しようとしているのか!だからこの機能を付けるのか!」
と考える事ができますよね。
全体像を見る中で、最先端テクノロジーにはどんなモノがあるのかもわかりましたよね。
この内容を理解して整理できている一般社会人はそう多くはないので、下手な上司から
「勉強しろ!」
と言われ難くなりますよね!
(上司にぐぅの根も出なくさせてしまうので、逆に目を付けられる可能性はありますが)
ここまで理解した貴方が次にやるべきことは、
「面白い!」
と感じた部分を貴方自身で調べること、学ぶことです!
そして、是非私に
「こんな面白いことを知ったよ!」
と教えて下さい。
学生時代に
「昨日のテレビ観た~?」
なんてやり取りを大人になって今、また情報という部分でやりましょうよ!
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