『今さら聞けない金融・経済の出来事』を小学生でもわかりやすいくらい噛み砕いて説明します。

 不景気だ、バブルだ、中央銀行が何か始めただ、色々と金融・経済に関するニュースや情報が話題になることがあります。

 そこで皆さんに一つ質問をします。

「貴方はそれらのニュース、キチンと理解できていますか?」

 

 見栄を張っても仕方がないので正直に言うと、私はわかっていません!

「やれインフレだ、デフレだ!量的緩和だ、テーパリングだ!利上げだ、利下げだ!と意味わからん!」

「FRB?FOMC?なんやねんそれ!何でわざわざアルファベット使うねん!」

「もっと私にもわかるように言ってくれ!それって結局なんやねん!!!」

 私は毎回こう思うのですが、皆さんはこんな風に思いませんか?

※ 関西弁はエセです。私は北関東3県の訛りを聞き分けられるコテコテの関東人です。

 

 そこで今回は、そんな私と同じような人向けに

『金融・経済の出来事』

について

「金融って聞くだけでじんましんが出るほど嫌になる!」

という人でもわかるくらい噛み砕いて説明します。

 

 そのため、

「こんな基礎すら知らないとか、投資や金融に関わる事を今すぐ辞めちまえ!」

という考えの詳しい人達は回れ右して下さい。

 私も含め、金融と聞くだけで苦手意識を持ってしまう層は、1+1から学びたいので、けなすようなことをして邪魔しないでいただきたいです。(実際にこんな考え方の詳しい人、結構いるんですよ!これが!)

 

 という事で、この記事を読むことで、私と同じ金融苦手な貴方でも

◎、金融に関係するニュース、記事を最低限読めるようになるくらい知識が身に付きます

◎、金融関係のニュースが出た時に、自分達にどのような影響があるのか理解できるようになります

◎、今はワケがわからない金融・経済用語が使えるようになり、何かカッコ良い感じになれます

 

 それでは、今はまだ難しくて、見るだけでも嫌になる金融・経済に関して理解するための第一歩!

 一緒に進んでいきましょう!

 

預金とローン、給料に影響があるお話

 金融・経済関係の報道内容は基本的に、私達への影響という面では

『貯金とローン、給料に影響があるお話』

です。

 

◎、日本人で預貯金していない人ってほぼいないですよね

◎、持ち家の人は、ローン組んでいますよね

◎、どこかの職場で働いて給料もらっていますよね

 この記事を読んでいる人の大半はこれらどれか一つには該当していると思います。

 という事は、金融や経済の出来事って、ほぼ全ての日本人に関係がある出来事なんですね!

 それを今までは

「苦手だから、私は学ばなくても良いや。どうせあんまり関係ないでしょうし。」

と逃げていたわけですね

 

 思い切り関係することなのに、そのことすら知らないまま拒否していたわけですから、危ないところでしたね。

 私もこの記事を書く前は貴方と同じでしたが、貴方に情報をお届けできるくらいには理解できました!

 貴方なら大丈夫です!

 是非この機会に、その苦手意識を超えて、金融・経済の出来事を受け入れてしまいましょう!

 

 という事で、金融・経済情報嫌いな貴方が知っておくべき情報4個

①、量的緩和政策とテーパリングとは

②、インフレ・デフレとは

③、利上げ・利下げとは

④、練習問題『米FRBがテーパリング、利上げを発表』

(単語を見るだけに嫌になりますよね。私もです!)

 

 これらについて、読み終えたころには理解できているくらい噛み砕いて、更に詳しく一緒に見て行きましょう!

 

 

①量的緩和政策とテーパリングとは

<政府がお金を出す>

 はい、早速嫌になる難しい言葉ですね。

 いきなりゴチャゴチャ説明を始めると嫌になっちゃうので、まずは簡潔に表現します。

 量的緩和政策とは

『政府が国債などを買う事で不景気対策をすること』

 テーパリングとは

『政府が買っている国債などの量を減らしていくこと』

です。

 

 要は、不景気時に国が私達民間に対してお金を一杯使ってくれるのが量的緩和政策

 景気が回復してきて、

「もう税金を使ってお金を流さなくても大丈夫そうだな!」

となったときに、お金を民間に使わなくなっていくのをテーパリングと呼ぶ感じですね。

 

 最近だと新型コロナのせいで経営が悪化して

「ヤバいよ!ヤバいよ!」

となった企業が多かったですよね。

 そのため、日本も含め、世界各国では政府が民間にお金を出して対策をしたわけです。

 だから一時期、量的緩和政策という言葉をよく目にしていたわけですね。

 

 最近だと、新型コロナの影響から徐々に景気が戻りつつある国も出始めているので、これからはテーパリングという言葉が多くみられるようになってくるかもしれせん。

 

 

<投資商品への影響>

 なお、この出来事は投資をしている人からすると大きな出来事になります。

 量的緩和が行われると、政府が保証する抜けて行かないい確実な大金が流入してくることになるので、

「こりゃあ、価格が上がるぞ!買った方が良さそうだ!」

という雰囲気になりやすいんですね。

 

 その結果、投資家が金融商品を買うようになり、株価や仮想通貨等の金融商品の価格が上がるという現象が見られやすいというわけです。

 実際に、新型コロナの不景気で苦しんでいる人が大勢いる中、テレビでは

「日本政府が量的緩和政策を強化するとの発表がありました。」

「日経平均が過去最高値を付けました!大きな資産を築いた投資家をご紹介!」

みたいなものが流されていましたよね。

 

 

②インフレ・デフレとは

 次は金融・経済ニュースが嫌いな人の天敵インフレ・デフレについてです。

 これらも先程と同じように、まず初めに何なのかを簡単に表現します。

 インフレとは

『物価が上がる事(商品の値上げ)』

 デフレとは

『物価が下がる事(商品の値下げ)』

です。

 

 カタカナで表現されると難しく感じますが、実はこれだけなのでとてもシンプルなんですね。

 では、これらの現象が起きると私達の生活にはどのような影響が出るのかを見て行きたいと思います。

 結局は

「で?それらは私達にどんな影響があるの?」

が重要ですからね。

 

<デフレになると私達への影響は?>

1)商品がやすくなる

2)お店・会社の収入が減る

3)そこで働く従業員の給料が減る

4)給料が減ると節約する

5)商品が売れにくくなるので、更に値下げ

6)更にお店・会社の収入が減る

以下同じことの繰り返し、行き過ぎて抜け出せなくなった状態をデフレスパイラルと呼ぶ。

 

 私達からすればお店の商品が安くなった方が嬉しいので、一見デフレが良いように見えますよね。

 しかし、お店の商品が安くなるという事は、その商品を販売しているお店や会社は収入が減ってしまうので、嬉しくありません。

 

 お店や会社の収入が減ってしまうと、そこで働いている人達の給料が減ります。

 給料が減ると

「今は節約しよう!」

となります。

 するとただでさえ安売しているのに、買ってもらえる量も減ってしまうので、更にお店や会社の利益は減ります。

 すると、給料が更に少なくなってしまい・・・

と悪循環に陥ってしまい、不景気になってしまうんですね。

 

 だから

『デフレ=不景気』

という印象が強いわけです。

 

<インフレになると私達への影響は?>

1)商品が値上がりする

2)お店・会社の収入が増える

3)そこで働く従業員の給料が増える

4)給料が増えると節約しなくなる

5)商品が売れやすくなるので、更に値上げ

6)更にお店・会社の収入が増える

以下同じ事の繰り返し。

 値上げの度合いより、給料が増える量が多くなりすぎた状態をバブル状態(超好景気)

 値上げの度合いより、給料が増える量が少なすぎるとハイパーインフレ(経済破綻)

 

 見ていただければわかる通り、インフレはデフレと逆の現象が起きるわけですね。

 どちらも行き過ぎてしまうと問題があるんですね。

「何事もちょうど良く!バランスが大事!」

ということですね。

 

 なお、ちょうど良い、最高のバランスは

『年間2%のインフレ(価格上昇)』

と言われています。

 世界各国がこの数字を目標にしているので、今後も度々目にすることがあると思います。

 

 インフレ・デフレに関しては、こちらの記事も参考にして下さい。

>>>「インフレ?デフレ?意味わからないんだけど!?」という貴方向け!違いを簡単に、わかりやすく説明します。

 

 

③利上げ・利下げとは

 さぁ、難しい用語はここで最後です!

 利上げと、利下げについて、頑張っていきましょう!

 利上げとは

『銀行等の利子が上がる事』

 利下げとは

『銀行等の利子が下がる事』

です。

 これも、このように見てみると難しくはないですよね。

 

<ローンと預金に関係するお話>

 これはつまり、ローンや預金に関係する言葉になります。

 例えば、家を買うために1000万円のローンを組んだとします。

 すると1000万円の返済で済むわけではなく、借りている間の利子が上乗せされた分だけ返済する必要があります。

 

 他にも私達はお金を銀行に預金していますよね。

 すると利子が貰えます。

(あまりに微々たる金額なので、意識していない人も多いかもしれませんが)

 あれは私達が銀行にお金を貸しているから、その間の利子が貰えているというイメージです。

 つまり、ローンの時と逆の立場になっているんですね。

 

 これらの利子を中央銀行等が意図的に上げることを利上げ。

 下げることを利下げと呼ぶわけですね。

 

 つまり、

「利上げしますよ!」

と報道されたら

◎、家のローン返済が増える(変動しない契約の人は例外)

◎、預金で貰える利子が増える

 

 一方、

「利下げしますよ!」

と報道されたら

◎、家のローン返済が減る(変動しない契約の人は例外)

◎、預金で貰える利子が減る

という感じです。

 

<会社・投資への影響>

 利上げは、ローン・借金した場合に返済額が高くなります。

 そのため、企業はお金を借りなくなります。

 流石に企業もお金を借りないと新規事業やチャレンジは出来ませんので、動きが鈍くなりやすくなります。

 そのため、

「利上げしますよ!」

と報道されると、投資家は

「企業が守りに入るなら、今無理に投資する必要はないね!」

となり、株価等が下がってしまう可能性が高いんですね。

 株価が下がると企業は更に資金が減ってしまうので、困っちゃいます。

 最悪、従業員の給料が下げられる恐れもありますよね。

 

 一方利下げは、ローンや借金の返済額が少なくなります。

 そのため企業はお金を借りるようになります。

 お金を安く借りられるなら、新規事業やチャレンジも考えるようになります。

 そのため

「利下げしますよ!」

と報道されると、投資家は

「企業が動き出すぞ!株価が上がる前に仕込んでおかなければ!」

となり、株価が上がる可能性が高くなるんですね。

 株価が上がると企業は更に資金が増えますので、活発に行動できます。

 もしかしたら従業員の給料が増えるかもですね!

 

 だから投資をしている人はもちろん、投資をしていない会社員も利上げ・利下げという言葉には注目しておいた方が良いんですね!

 

 

④練習問題『米FRBがテーパリング、利上げを発表』

 さて、これで貴方は既に金融・経済ニュースが理解できる体になってしまいました。

 折角身に着けた知識は使ってみたいじゃないですか!

 という事で、最近騒がれている実際のニュースを練習問題として出しますので、理解できるかどうか考えてみて下さい。

 情報元はアメリカFinancial Timesからです。

>>>Financial Times『FRB(アメリカ中央銀行)パウエル議長、テーパリングを行い、2022年にも利上げを発表』へのリンク

 

<例題>

 記事によりますと、FRB(アメリカ中央銀行)パウエル議長は、9月に行った会見で

「新型コロナのパンデミックで低迷していた景気は年間2%を超えるインフレを見せており、それに伴って消費活動も増加がみられる。」

「アメリカ経済は正常化の起動に乗り始めたと判断して良いと思われる。」

「そこで、2023年まで継続する予定だった量的緩和政策は今年の11月ころからテーパリングします。」

「更に、時期は未定だけど必要があればその後に利上げも視野に入ってきますよ!」

 これらの情報を受け、9月早々にもテーパリングや利上げの可能性があると危惧されて下落していた株価や仮想通貨等の金融価格は、ひとまずの安心感から上昇を見せた。

 

 さて、皆さんはこの情報の意味が分かりますか?

 この記事を読む前

「うわぁ~わけわからん!読む気も起きない!」

と言っていた情報、そのままですよ。

 これが少しでも理解できたのなら、何なら理解できなくても読めたのなら、大きな成長です!

 読むことすらできなかったのに、今は読めるんですから。

 こんな短時間に、素晴らしい!!!

 

 

<ザックリとした解答>

  一応この出来事をザックリ言うと、アメリカの中央銀行が言っていることは、

「アメリカは、新型コロナの影響で経済が衰退しちゃってたよ!だから、政府がお金を民間に沢山流入させていたんだ!」

「でも最近は新型コロナの不景気からアメリカは回復してきたよ!とはいえ、まだ9月にどうこうするのは早すぎるかな!?」

「だから、少し様子見の期間を設けてから、それでも調子が良ければ経済対策に税金を使わないようにするよ!」

「このまま税金を投入し続けたら、物価上昇が行き過ぎちゃって困る人が出てくるから、そうするんだよ!」

「追加で、ローン等の利子を高くすれば、少しは物価上昇も抑えられるかもしれない!でも、流石に全部一度にやるのはやりすぎかな?だから、利子を上げるのは未定!」

という感じですね。

 

 その上で、投資家は

「9月中にも税金投入をやめて、ローン等の利子を引き上げることをするんじゃないかなぁ?と思っていました。」

「でも、いざフタを開いてみたら、”様子見をする。延期する。一度にはやらないし、未定”だって!」

「良かった!アメリカ中央銀行は思ったよりも慎重なんだね!とりあえず一安心だね!じゃあまた何か株とか買おうかな?」

という事で再度金融商品を買う行動を見せて、価格が上昇し始めたという感じですね。

 

 という事で、投資をしている人の注目ポイントは、テーパリングについて具体的な発表があるであろう11月ですね。

 他にも、同時期に価格を下げるこんな出来事もありましたので、チャレンジする感覚で是非お読みください。

>>>『中国”恒大集団”破綻危機問題とは何か?』難しいことが苦手な人にもわかりやすく説明します。

 

 

まとめ

 金融・経済の出来事は、預金とローン、給料に影響があるお話と言えます。

 

その上で3点プラス練習問題

①、量的緩和政策とテーパリングとは

 『政府が税金を使って行う経済対策と、それを縮小する動きのこと』

 『株価等に影響』

 

②、インフレ・デフレとは

 『物価の上昇と、物価の下降』

 『景気、買い物・給料などに影響』

 

③、利上げ・利下げとは

 『銀行ローン等の利子を増やすか、減らすかという話』

 『会社の活動・運営、投資に影響』

 

④、練習問題『米FRBがテーパリング、利上げを発表』

 『経済が良い感じだから、もう税金は投入しません!でも慎重に行きます!』

 『この例題を読めるようになっただけでも、成長しています!』

 

 これで金融に関係するニュース、記事を最低限読めるようになるくらい知識が身に付きましたよね。

 金融関係のニュースが出た時に、自分達にどのような影響があるのか理解できるようになりました。

 記事を読む前はワケがわからなかった金融・経済用語が使えるようになったので

「そういえば、アメリカでテーパリングの話があるみたいだね!」

等と、何かちょっとカッコ良い感じになれます!

(あんまり使いすぎると逆にダサいですけどね)

 

 このように私は、

「難しい!」

と感じるようなことを出来る限り噛み砕いて記事を書いていますので、是非他の記事も読んで行って下さい。

>>>『時事問題・その他カテゴリー』へのリンク

 

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