『カナダが暗号資産規制を強化する意向とは?』何が起きているのかをわかりやすく説明します
暗号資産を積極的に推進しているカナダが、暗号資産規制を強化する動きを見せています。
>>>コインポスト『カナダ当局、コインベースとクラーケンCEOらの発言を問題視』へのリンク
これを受けて
「また規制?暗号資産が低迷している今はやめてよ!」
「何で今まで暗号資産を推進していたカナダが急に規制する動きを強めたの?」
「そのような出来事を知りたいけど、初心者の私には難しくてわからない!私にもわかるように教えて!」
このような声が多く聞かれます。
そこで今回は
『今カナダで起きている、暗号資産規制強化の動き』
について、その原因・背景をわかりやすく説明します。
この記事を読むことで
◎、今カナダで起きている暗号資産規制に関する出来事を知ることができます
◎、今世界各国がどのような理由で暗号資産を規制しようとしているのかをイメージできます
それでは、今カナダで起きている暗号資産規制強化の動きについて一緒に見て行きましょう!
①今カナダで起きている出来事
<新型コロナに関する政策がキッカケのデモ>
今カナダではトラック運転手と政府が揉めており、デモが起きています。
デモが起きている原因は
『新型コロナワクチンを接種している人しか、陸路でアメリカとの行き来を許可しない』
というカナダ政府の取り決めです。
それに反発したトラック運転手達がデモを起こしているという状況です。
日本ではむしろ
「早くワクチンを打たせてよ!いつになったら打てるの?」
という人の方が多いですが、海外では反ワクチンの人も多いので、デモにまで発展する事態になってしまっているんですね。
しかしデモは国民の権利ですので、デモをすること自体は何の問題もありません。
日本だってキチンと手続きをすればデモは誰でも合法的に行えますからね。
しかし、今回のデモは過激で違法なモノなので、社会問題になってしまっているんですね。
具体的には
『大型トラックを何台も使って幹線道路や国境道路を物理的に封鎖している』
幹線道路や国境を封鎖されてしまうと、アメリカとの間で物資の流通が止まります。
国内でも幹線道路が封鎖されてしまうと、やはり物流は滞りますし、市民生活にも大きくマイナンスの影響が出ます。
例えば日本でイメージするなら、国際マラソンや大事故で幹線道路が通行止めになることってありますよね。
あんな状況が何週間・何ヶ月・何年も続くようなモノです。
迷惑なんてものじゃないですよね。
<カナダ政府の動き>
そのためカナダ政府は、
「このまま放置するわけにはいかん!」
という事で、緊急事態を発令し排除に動き始めました。
ただし排除とはいえ、いきなり武力行使はできないのか、金融機関各所に対して2点ほどお願いを出しました。
それが
◎、「彼らの口座を凍結して下さい」
◎、「彼らに支援金を出している口座を凍結して下さい」
というモノです。
彼らも使えるお金が無くなれば、デモを続けることができませんからね。
ここで要請を出した金融機関とは、
◎、銀行
◎、証券会社
◎、暗号資産取引所
等です。
確かにこの辺りを抑えれば違法デモ隊に資金が入らなくなりそうですよね。
これが今回の規制強化につながる背景となる出来事です。
それでは、この出来事がどのように暗号資産規制強化につながっていくのかを見て行きましょう!
追記:2月24日
カナダ政府は、金融関係の対策でも応じなかったことを受けて、武力的に排除を行い、緊急事態を解除したそうです。
しかし、その際の暗号資産取引所の態度から、規制はするようです。
②カナダ政府の要請に対する暗号資産取引所の対応
カナダ政府が今回の出来事をキッカケに、暗号資産規制を決めた理由は
『大手暗号資産取引所が要請を拒否。デモ隊を支援する動きすら見せ始めたから』
です。
大手暗号資産取引所のコインベース。
ここは
「緊急事態法だろうと何だろうと、裁判手続きを踏まないで、利用者の口座凍結をすることは出来ない。」
として拒否。
日本で例えるなら
「それは任意か?強制か?何かさせたいなら令状持ってこい!」
というのと同じですね。
他にも大手暗号資産取引所クラーケン
ここは
「取引所に暗号資産を置いておかない方が良いよ!自分でウォレットを作ってそこに避難させて!」
のようなことを発信し、実質的に政府の要請を拒否してデモ隊を支援するような発言をしています。
これを受けて今まで暗号資産推進派だったカナダ政府は
「これだけで暗号資産取引所を特別に締め上げるようなことはしないよ。」
「でも、そのように違法デモ隊を支援するような動きを見せるなら、それ相応の規制は必要になってくるからね!」
と怒っちゃったわけですね。
具体的な規制強化の内容は、現時点では
『暗号資産でもオッケーとしているクラウドファンディング企業も、暗号資産取扱業としての許可を政府から受けないとダメにする』
これは大手取引所が行っている出資事業にも手を広げていくための布石かもしれません。
というのも、今回の出来事でカナダ政府が怒っているのは暗号資産取引所に対してです。
しかし、この規制強化の内容は、直接的な取引所に対する規制ではないんですよね。
そう考えると、大手取引所も関わるベンチャーキャピタル等、出資部門に規制の手を伸ばそうとしているとも考えられるんですよね。
正直、この辺りの意図は私もわかりません!
③ふたひい個人的な見解
<犯罪者の資金源>
さて、今回の出来事がわかったところで、
「結局これってどうなの?やっぱり悪い動きなんですかね?」
が気になると思いますので、私の見解を簡単にご紹介して終わりにしたいと思います。
今回の出来事に対して私の見解は
『悪材料。ただし、私はカナダ政府を支持する』
です。
今アメリカや日本等の各国が何故暗号資産を規制したがっているのかご存じでしょうか?
(他の理由、建前はあるかもしれませんが)一番の理由は
『犯罪者や反社会組織等の資金源になり得るから』
です。
暗号資産投資家や推進派の人達も、暗号資産を犯罪者や反社会組織の資金源にはなって欲しくないと考えていますよね。
そのため
「現金の方が彼らの資金源になってるやんけ!暗号資産だけ特別悪い者みたいにすんなよ!」
との考えが主ですよね。
当然私も、暗号資産がどうこうではなく、犯罪者や反社会組織に資金が流れるのは嫌です。
その上で、今回の出来事はどうでしょうか?
社会全体の利益(公益)の観点で見た場合に、幹線道路を封鎖し、国境まで封鎖してしまっているデモ隊の行為は明らかに反社会的な犯罪行為です。
確かにワクチンを打つことを強制するような政府の措置に対して、一定数の反発が起きる気持ちは理解できます。
しかし、反発の仕方がダメですよね。
そして、そんな犯罪行為をしている彼らを支援したり、全面的に擁護するような動きを見せている暗号資産取引所の姿勢には疑問を生じます。
<取引所への疑問>
確かに暗号資産は、政府等の権力に操作されない分散型の特徴を大事にしたい気持ちはわかります。
>>>『AIが管理する新しい組織の形DAO(自律分散型組織)とは何か?』をわかりやすく説明します。
でも
「暗号資産は犯罪者等の資金源になるから規制しないといけない!」
と叫ばれている今、無理に犯罪者達を積極的に支援する意味が分かりません。
今回のデモに関する要請は、普段見られる政府からの理不尽な規制とは全く違います。
「国益に大きな打撃を与えている犯罪者集団を何とかするために協力して下さい!」
という要請です。
なぜ無理にこれを拒否して、犯罪者達に手を貸すのか?
謎ですよね。
そのため私は今回の出来事に関しては暗号資産のためにも、カナダ政府を支持したい感じです。
果たして今後どうなるのか、注目ですね。
まとめ
今回はカナダが暗号資産規制の意向について
①、今カナダで起きている出来事
②、カナダ政府の要請に対する暗号資産取引所の対応
③、ふたひい個人的な見解
と見てきました。
これで今カナダで起きている暗号資産規制に関する出来事を知ることができましたよね。
今世界各国がどのような理由で暗号資産を規制しようとしているのかもイメージできましたよね
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