世界の今後を左右する国際会議『ダボス会議2023の内容とは?』をわかりやすく説明します。
世界中の各分野のリーダー達が集まり、今世界に存在している課題を明確化。
それらの解決に向けて一致団結する目的で、毎年開催されているダボス会議。
そんな、これからの世界情勢・世界経済を左右するような大きな会議が1月17日~20日にかけて開催されています。
しかし
「話し合われている分野が多く、情報量も多すぎるから情報が追い切れないよ!」
「そもそもダボス会議に関する情報は全部難しすぎて、言ってる意味が良く分からない!?」
という声を多く聞きます。
そこで今回は私が終える範囲、理解できる範囲で
『ダボス会議2023の内容とは?』
をわかりやすくまとめて、貴方に説明します。
この記事を読むことで
◎、世界中のリーダー達が世界の現状をどのように捉えているのかがわかります
◎、これからの世界の動き方がイメージできます
それでは、ダボス会議の内容について一緒に見ていきましょう!
※あくまでも私が追える範囲の情報と、私の理解による内容、更に情報の噛み砕きをしていますので細かい部分までの正確さは保証できません。
※私の目を通した情報ではなく、自身の目で見たい人向けに最後に参考資料を掲載しておきます。
※これらをご理解・ご了承いただける人だけお読みください。
ダボス会議2023のテーマは?
ダボス会議2023全体を通したテーマは
『分断された世界における協力』
です。
分断された世界と言われて、まず初めに思い浮かぶのはロシアによる、ウクライナへの武力侵攻ですよね。
この出来事でロシアに友好的な国と、ロシアに制裁を加える国とで分断が起きています。
更に、今世界中で起きている経済危機はこれが大きな原因の一つとなっています。
ロシアは資源大国なので、多くの国がそことの交易を遮断していることで世界中でエネルギー・資源不足が起き、物価上昇につながっているというイメージですね。
他にも大きな要因はありますが、こんがらがる人も出てくると思いますので、私のところではロシアによる侵攻だけの紹介に留めます。
このように経済的に厳しい状況に陥ると、当然経済的な対立・分断も起きます。
他にも、このような情勢の中だと、軍事にお金を使うのか?経済回復にお金を使うのか?という対立・分断も起きますし、従来のやり方のまま継続していくのか?新しいやり方や技術を取り入れていくのか?という面でも分断が起きやすくなります。
このように、世界のリーダー達は現状を
『分断された世界』
と認識しているということのようなんですね。
「分断されてるね。大変だね」
という認識を持って終わりでは会議の意味がないので、
「じゃあ、その上で、これからどうして行ったら良いんだろうね?」
が話し合われているので、それらについて見ていきましょう!
世界中で鎖国化の動き
『世界中で鎖国化の動きが加速していること』
について話し合われているようです。
鎖国という言葉は使われていませんし、鎖国ほど過激な動きではないのですが、この一言でどんな方向へ向かっているかが一番イメージしやすいと思ったので、この言葉を使いました。
どの国も
「まずは自国のことを!」
と、海外とのやり取りを縮小し始めているということですね。
グローバル化を進める自国のメリットとしては、
◎、人件費や物価が安い地域で製品を作ると安く作れる
◎、貧しい国に雇用創出できる
◎、そのようなSDGsに沿った企業は優先的に投資されやすい
などがあります。
しかし、世界中の物価上昇や資源不足の状況においては、それらを行う旨味がほとんどない状況なのだそうです。
だから
「他国に色々と移転するメリットがないなら、自国内で賄おうぜ!その方が楽だし!」
と、鎖国化の動きがみられているようなんです。
でも、自国だけ立ち直っても、世界中がボロボロだったら結局持続的な成長は見込めませんので、各国のグローバル化を保ちつつ、協力し合って成長していく方向性が望ましいとの考えがリーダー達の中には多いようです。
そのためには世界中のリーダーや企業達がグローバル化の重要性を再度認識し、鎖国化に向けて動き出さないようにすることが重要と。
その上で重要な国が日本。
良くも悪くも、日本は輸出入で国が保っているような国なので、グローバル化を進めて行かないとやっていけないため
「グローバル化の重要性を最も理解している先進国だ!」
と考えているリーダーも多いようなんですね。
ダボス会議では各国の鎖国化を懸念しつつ、世界一丸となってグローバル部分で立て直していくことを確認しているようです。
そのために重要な
『日本がどのように立ち回るか?』
この辺りが今後注目ということのようですね。
世界的な景気後退について
『世界的な景気後退について』
も話し合われているようです。
日本だけではなく、世界中で
「インフレだ、金利引き上げだ」
と毎日のようにニュースでやっていますので、(その中身を知らなくても)何かしら経済的な面で大変なんだということはわかりますよね。
このままだと2023年は成長ではなく、世界中が後退して行ってしまうということが心配されているんですね。
ここで注目されているのが中国と中東諸国です。
<中国への期待感>
まず中国ですが、中国への期待は、
「2023年は世界中の経済を中国が引っ張っていってくれるのでは?」
というモノのようです。
2022年中国はゼロコロナ政策によって経済的な面をほとんど捨てて、コロナ対策に集中してきました。
しかし、これを終えて自由に動き出しました。
そのため、
「2023年は中国の経済成長率が凄い事になるのでは?」
との期待の目が向けられているそうなんですね。
でも、中国はゼロコロナを急に一斉解除したことでコロナ感染がヤバいことになっているとも聞きますし、そんな中国が一気に全世界に動き出したらコロナ大丈夫でしょうかね?
更に、”あの中国”が景気後退危機を救う救世主になれたとして、その後の世界経済は大丈夫なのかも不安ですよね。
だって”あの中国”が世界を救った救世主という立ち位置になるんですよ!
私はちょっとこれは怖いですね。
<中東諸国への期待感>
もう一個の中東諸国への期待は、景気後退が起きてしまった場合の期待感です。
実は中東諸国はリーマンショックによる大不況の際にも大きな打撃を受けずに、景気回復に最も貢献した地域なのだそうです。
具体的には
◎、今分断している国々のどことも比較的良好な関係を保っている
◎、エネルギー資源が大量にある
◎、2022年の経済成長率がトップの地域
「これらの総合的な安定性を武器に、世界中の調和を図れるのは中東諸国だ!」
ということのようですね。
私の読んだ記事では
『もし経済後退が発生した場合に』
という形で書かれていましたが、これだけの安定性があるのなら
『経済後退しないように』
という立ち位置でも大きく貢献できるように感じますね。
個人的には中国が救世主になるよりは中東諸国が救世主になってくれた方が安心できるかも!?
いや、中東にも懸念点はありますが、中国よりは・・・
労働者の価値観の変化について
『世界中の労働者の価値観の変化による問題』
も話し合われているようです。
リモートワークが増えたり、大量解雇されたり、家族と過ごす時間が増えたりなど大きな環境の変化を経験した労働者達の持つ価値観にも世界的に変化が見られているそうです。
それにより、人材という点において企業は再度認識を改め、財産として人材投資という目線で変化していく必要をが求められているようです。
いくつか問題は挙げられていますが、今回私が紹介するのは
『静かなる退職者の増加問題』
です。
静かなる退職者とは、仕事よりもプライベート重視の価値観を持ったことで退職する労働者を指す造語だそうです。
特にコロナによってリモートが増えたことで、静かなる退職者が増加しているとのことです。
その原因の一つとして考えられているのが
『職場から受ける恩恵を実感できない』
具体的には、パソコンで作業しているだけなので、その作業によって職場から何か多くのモノを与えられているという実感がないようなんですね。
そのため職場への愛着や帰属意識、貢献したいと思える気持ちが無くなってしまい、退職すると。
しかも、職場へのこれらの気持ちが薄れたことで
「職場のための行動なんて、最低限しかしたくない」
と考える人が増えているそうなので、今までと同じ仕事量・同じ給料でも不満が溜まりやすいんですね。
世界会議のダボス会議で議題に上がるほどなので、この現象は世界的にも大きな問題になりつつあるようです。
そのため、企業はこれらの変化をとらえて理解しつつ、
『従業員の心もつなぎとめる』
ということを意識した、柔軟な組織変革に取り組んでいく必要性があるということが確認されたようです。
正直私は、この静かなる退職者側の気持ちが理解できますし、賛同します。
むしろ、この部分を企業側が
「取り組まなければヤバイ!」
と大々的に認識したことを嬉しく思うくらいです。
問題というよりも、前進と捉えています。
気候変動について
『気候変動』
についても話し合われているようです。
ダボス会議で話し合われるのは、経済を通しての気候変動ですのでその主流はクリーンエネルギーについてのようです。
中身をザックリいうと、アメリカとヨーロッパが主導権を握るためにけん制し合っているということのようですね。
◎、エネルギーの供給網
◎、技術向上
◎、投資集め
辺りに焦点が向いているようです。
ただ、この点は中国が数年前から大きく動き続けているので、景気後退問題のところと合わせて、中国の動きにも注視が必要な気はします。
中国による新シルクロード構想に合わせて、クリーンエネルギー網も拡大しているんですよね。
web3の今後について
『web3の今後について』
も話し合われています。
2022年は悲惨な年になったので、それらの出来事を踏まえた会議が行われたようです。
主なテーマとしては
◎、普及に向けてどうすべきか?
◎、規制の重要性
<web3の普及に向けて>
web3の普及に向けては前々から言われていることの確認といった感じのようです。
つまり
◎、利用者教育の壁をどうするか?
◎、スマホなどの端末ででも自由に使えるようにする
という辺りですね。
特に、利用者教育は本当に前々からずっと言われ続けて言いますよね。
web3を始めるためには、
ウォレットを作って、チェーンの理解をして、チェーンやトークン追加をして・・・
みたいな作業が必要です。
このような行動をする人は、よっぽどweb3に興味がある人だけです。
世界中の大半は
「そんなことするくらいなら、別に必要ないよ。」
と考えていますので、この部分をどうにかしないとweb3が普及することはないということですね。
<規制の重要性について>
FTX倒産を受けて
「暗号資産は政府機関がキチンと精査した銘柄と、そうじゃない銘柄に分けちゃった方が良いよ!」
という考え方ですね。
これは今となっては私もその考え寄りです。
少し前までは暗合資産を政府機関が規制すると、扱える銘柄が少なくなり、利便性が下がると考えていました。
しかし、トップレベルの銘柄でも崩壊し、それにつられて暗号資産市場全体も崩落するという経験を何度もしてしまうと
「そんなことが起きるくらいなら、特定の少ない銘柄に絞って、崩落しないようにした方が成長は早いのでは?」
と感じてしまいます。
実際にETHチェーンのガス代も異常値ではなくなったので、以前ほど不便に感じませんし、政府による規制も別に悪くないように思えてきています。
それに、政府による規制が強まることで有象無象の銘柄が消え、少ない銘柄に資金が集中したり、需要が集まったりするので悪い事だけではないんですよね。
それであれば、暗号資産上場が慎重で、しかも凄く遅い日本にとってもむしろメリットが多いような気もします。
私はダボス会議での規制促進に賛同寄りです。
<今後のweb3で注目すべき動き>
最後に今後のweb3で注目すべき動きに関してですが
◎、企業ブランドのトークンによるポイント制度導入
◎、デジタル法定通貨
◎、メタバース
◎、様々な市場の監視ツールとしての役割
◎、規制の方向性
という観点で見ると良いかもしれないとのことです。
今回は以上になります。
これらは私の独断と偏見によるピックアップでの紹介なので、参考にする程度にして下さい。
最後に私が読んだ記事を掲載しますので、気になる人はそれらも読んでみて下さい。
参考記事一覧
◎、Arab News:ダボス会議は中東が輝く機会:世界経済フォーラムMENA責任者マルーン・カイルズ氏
◎、山陽新聞:視標「ダボス会議」 分断の流れを止める時だ 地球規模の課題解決を 世界経済フォーラム取締役 ミレク・デュセク
◎、コインデスク:Web3の未来はポータビリティにある:アクセンチュア幹部【ダボス会議2023】
◎、コインデスク:【ダボス会議2023】暗号資産業界、目立たないが一定の存在感:現地レポート
◎、コインポスト:トークン化経済の進展を議論|ダボス会議2023
◎、NHK WEB:ダボス会議 大国が分断に向かうリスクと協調の重要性指摘
◎、NHK WEB:ダボス会議 日本経済の課題は【豪 元外相に聞く】
◎、日経新聞:ダボス会議始まる 気候対策へ新しい暮らしを議論
◎、日経新聞:イアン・ブレマー氏「生産移転で受益困難」 ダボス会議
◎、News Week:中国の世界経済けん引「再登板」、ダボス会議で期待の声相次ぐ
◎、ブルームバーグ:「静かな退職」阻止は経営者の責務-ダボス会議パネルで専門家指摘
◎、ヤフーニュース:エコノミストたちの2023年世界経済見通しは「暗い」…ダボス会議で調査報告発表
◎、ヤフーニュース:戦争・気候・景気など課題は山積、ダボス会議本格始動
◎、ヤフーニュース:ダボス会議出席CEOの73%「今年の世界経済は沈滞」…悲観的見通し12年ぶり最高
◎、ヤフーニュース:【今朝の5本】仕事始めに読んでおきたい厳選ニュース
最後に
私は他に大きく2つの取り組みをしていますので、少しでも興味を持ったら、そちらの活動も見ていって下さい。
①、日テレが本気で手掛けている『web3×アイドル』プロジェクトNFTIDOLHOUSE。ここから誕生したアイドルFuhua(フーファ)。ここの専属記者の役職を頂き活動しています。
②、結節性痒疹という難病で超敏感肌な彼女と共同で、敏感肌の人向けのスキンケア、化粧品選びを紹介する活動もしています。