「暴力団って、仕事は何をしているの?」
「右翼団体や左翼団体と違うの?」
「暴力団員って実際はどんな人達なの?」
「と言うか、そもそも暴力団ってなんなの?」
等、暴力団に関していまいち何も分からない人がほとんどだと思います。
学校でも、社会の中でも、暴力団に関してキチンと学ぶ機会はありませんので当然です。
そこで今回は、元警察官の私が、当時の経験を元に
『暴力団とはなに?』
を言える範囲で、わかりやすく説明していきます。
この記事を読むことで
◎、普段関わることのない暴力団とはどんな組織なのかイメージできます
◎、暴力団員のドラマと現実の違いを知る事が出来ます
◎、誰も教えてくれない暴力団に関する知識が身に付きます
それでは暴力団について、一緒に学んでいきましょう!
まずは暴力団とはどんな組織なのか結論を述べます。
暴力団とは
『暴力によって、自由に生きようとしている人達の集団』
です。
そのため、特に不自由さを感じていない時は、暴力を振るうことはありません。
しかし、ムカついたり、他者のせいで不自由を感じる場面では怒鳴ったり、実際に暴力を振るったりします。
例えば、実際に私が彼らから暴力を向けられた場面は、喧嘩を仲裁したときが多かったです。
「ムカつく相手をボコボコにしてやる!」
とイライラしている彼らを止めるわけですから、喧嘩の仲裁者は、相手をボコボコにするという自由を妨害する邪魔な存在なんですね。
だからそれすら暴力で排除しようとして、仲裁者にも暴力を向けて来るわけです。
イメージとしては、学校で有名な不良集団みたいな感じですね。
学生時代はその人にとって
『世界は学校』
だから、学校内だけの話で済んでいます。
しかし学生じゃなくなると、その人にとって
『世界は社会全体』
に変わるので世間にも知られる存在になる。
それが暴力団とイメージして貰えれば良いかと思います。
その上で、多くの人が疑問に思っている暴力団についての疑問5個
①、仕事は何をしているの?
②、一般人には危害を加えないって本当?
③、暴力団員は強いの?
④、右翼や左翼との違いは?
⑤、本当は警察と裏で繋がってるの?
これらについて、更に詳しく一緒に見ていきましょう!
暴力団に所属しているだけの場合
『職業は無職』
になります。
一応暴力団組織として裏で
◎、禁制品(覚せい剤・麻薬、拳銃等)の売買
◎、地域不良や暴走族の統制
◎、勢力争い
等々はしていますが、それは職業ではありませんからね。
そのため、彼らは普段他に別の仕事をしていることが多いです。
地域や組によってその特性は違いますが、私が知っている範囲で暴力団員が普段している仕事は
◎、的屋(お祭りの出店)
◎、性風俗店営業
◎、土木・建築業
◎、ヤード業(車のスクラップ等)
辺りが多いです。
中には実際に暴力団員と関わる機会があり
「暴力団員って実はいい人達なんだよね!」
と言う人もいます。
ドラマ等によってカッコ良く描かれている姿もあるので
『暴力団は一般人には手を出さない』
との考え方も一定数広まっています。
本当にそうなのでしょうか?
この辺りについては序盤でお話した
「暴力団とは?」
を思い出して貰えば良いです。
つまり、
『彼らの自由を妨害しない限り、暴力をふるってくる事はまずない』
です。
一般の人が、普通に生活をしていて暴力団の自由を妨害することなんてほとんどありません。
そのような意味で、一般人に暴力を振るう事はありません。
しかし、一般人だから暴力を振るわないのではありません!
あくまでも、
『彼らの自由を妨害する機会がほとんどないから、結果として一般人に危害を加える事がほとんどない!』
というだけです。
一般人でも彼らの自由を妨害したり、不快な感情を覚えさせたり、何かしら邪魔をすれば問答無用で暴力を向けられますよ!
ここで気になるのは彼らの戦闘力ではないでしょうか?
「暴力を振るうくらいだから強いんじゃないの?」
と興味を持ちますよね。
暴力団員の強さ、結論を言うと
『喧嘩慣れしている素人』
です。
私は警察署内でもトップクラスの戦闘力を持っていた一人ですので、暴力団員の強さは
『素人は所詮素人』
としか認識していません。
ただし、これはあくまでも喧嘩による戦闘力の話です。
暴力団の本当の強さは
『組織力』と『武器』
です。
彼らは個人個人は弱くても、組織として動きます。
数に勝る戦力はありませんので、組織力は強いですよ!
更に、一般人や不良高校生では手に入れることが出来ない武器を持っています。
基本は拳銃等の飛び道具ですので、強いですよ!
「なんだ!暴力団って弱いんじゃん!」
なんて舐めていると痛い目を見ますよ!
喧嘩による戦闘力だけが強さじゃないですからね!
私も警察官時代は使命感と、若さによる傲慢さから
「弱いじゃんwww」
と粋っていましたが、今は極力関わりたくないですね。
「右翼団体・左翼団体と暴力団って何が違うの?」
と疑問に思っている人も多いですよね。
確かに全部暴力的なイメージがありますし、家紋みたいのを大事にしているし、似た印象がありますからね。
しかし、実は全部違います!
暴力団とは何度も言いますが
『暴力行為によって、自由に生きようとしている人達』
です。
そのため、暴力団は特別何か思想信条があるわけではなく、重要なのは
『自分達』
です。
一方右翼団体と左翼団体には思想信条があります!
右翼団体にとって重要なのは
『天皇・古風な日本の精神』
です。
左翼団体にとって重要なのは
『大組織や国に支配されない社会、革命』
です。
暴力団も、右翼団体も、左翼団体も、どれも大事にしているものが違うんですね。
ただし、その大事にしているモノを守ったり、実現したりする手段が
『暴力行為』
という部分で共通しているだけなんですね。
右翼団体・左翼団体について更に詳しく知りたい貴方はこちらの記事をどうぞ!
>>>右翼と左翼の違いとはなんですか?誰にでもわかりやすく説明します。
最後はゴシップネタに近いこの疑問
「本当は警察と暴力団って裏でズブズブに繋がってるんでしょ?」
についてです。
正直私にはわかりません。
組織の上層部の事は知らないからです。
ただし、警察署レベルでの話なら知っています。
結論を言うと
『関係性は構築している』
です。
実際に、暴力団担当の刑事の入れ替わりがあれば、管轄内の組長を訪問することはあります!
しかし、これはゴシップ好きがイメージするような繋がりではありません。
暴力団員が関わる、事件には出来ないレベルの喧嘩やトラブル等を組長に治めてもらって、
『被害を拡大させないため』
つまり、治安維持のための関係構築です。
そのため事件性があれば、組織や関係性なんて関係ありません!
即逮捕です。
それどころか、そこから組との関わりを探して、できることなら組ごと捕まえようとします。
一方暴力団としても、組長が知らない所で組織員が感情に任せて、確実な犯罪行為を起こす前に治めたいわけです。
事件化されたら警察は全力で組織ごと捕まえようとする事を知っているからですね。
◎、警察は、治安維持のため。
◎、暴力団は、組織存続のため。
『トラブルを大きくしない』
という部分で利害が一致しているんですね。
ただそれだけの関係です。
「本当は逮捕できるのに、裏で癒着していて逮捕しない!」
みたいなゴシップネタとしての関係性ではないんですね!
暴力団とは、暴力行為によって、自由に生きようとしている人達の集まりのことです。
その上で、多くの人が疑問に持ちつつ、学ぶ機会のないこと5個
①、仕事は何をしているの?
『暴力団活動は無職。それぞれが別に仕事をしている』
②、一般人には危害を加えないって本当?
『暴力だ人は自分達の自由を阻害する存在に暴力を振るう。一般人とか関係ない』
③、暴力団員は強いの?
『喧嘩は素人。ただし組織力、武器等の総合力では強い』
④、右翼や左翼との違いは?
『暴力団は自分達のため。右翼・左翼は思想信条のために暴力を振るう』
⑤、本当は警察と裏で繋がってるの?
『関係性はあるけれど、ゴシップネタとは違う関係性』
これで普段関わることのない暴力団とはどんな組織なのか、何となくイメージできましたよね。
暴力団員のドラマと現実の違い、結構あったのではないでしょうか?
学ぶ機会がない暴力団について、ある程度知識が身に付きましたね!
関わると法的にも厳しい制限が掛かり得るので、一般の人は基本的に関わらない方が良いと思います。
関わらないためには
◎、自分を大きく見せるような粋ったことをしない
◎、風俗街等、ちょっと怪し気な場所に行かない
等を心がけましょう!
ともかく、まずは知るということが大事です!
「そんなこと、自分じゃ調べられないよ~!」
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