大手保険会社の三井住友海上保険が日本国内初となるNFT盗難保険サービスを発表しました。
>>>コインポスト『国内初のNFT盗難保険、三井住友海上が提供へ』へのリンク
これを受けて
「新しいモノの普及には安全・安心は必要ですからね!」
「でもお高いんでしょ~?値段がわからないと何とも言えないなぁ~」
等と興味を持つ声が多く聞かれています。
そこで今回は
『三井住友海上保険のNFT盗難保険サービスとは?』
についてわかりやすく説明します。
この記事を読むことで
◎、NFT盗難保険の内容がわかります
◎、NFTを安心して手に入れる上での動きをイメージできます
それでは三井住友海上のNFT盗難保険について一緒に見て行きましょう!
※情報は公開されたばかりのモノなので、サービス開始されたときに変化している可能性はあります
◎、対応作品:NFTマーケットHARTiに出品されたNFT全て(自動適用)
◎、保険料:無料
◎、保証金額:~50万円(出品価格を基準にする)
◎、補償対象:不正アクセスを理由に、NFT所有者アドレスが改ざんされ、第三者へNFTが移転してしまった場合
かなり手厚い保険が手続きなく、無料で受けられるというのはかなり大きいですね。
ただ私が気になる点としては
『盗難保険』と
『対象者は所有者アドレスが改ざんされ』
というところです。
まず盗難保険という部分ですが、今NFT被害で起きている多くのモノは法的には盗難ではなく、詐欺なんですよね。
盗難とは、本人の意思に反して所有権を奪われること。
詐欺とは、騙されることで本人の意思により所有権を渡してしまうこと。
つまり、盗難とはハッキングされて、知らぬ間にNFTを奪われるようなことを指すんですよね。
一方の詐欺は、公式を装った人や、お得情報から詐欺サイトへ誘導されてしまい、そこでNFTを奪われるようなモノを指します。
「そんなの似たり寄ったりで、そんなに重要でもないでしょう!」
と思うかもしれませんが、この違いで被害時に保険が受けられるか?受けられないか?という差が出るのなら大きいですよね。
もう一点の所有者アドレスの改ざんという点もよくわかりません。
所有者アドレスを改ざんするってどういうことでしょう?
普通に考えればデータを書き換えてしまうということですが、所有者アドレスを書き換えるなんて手口は聞いたことがないんですよね。
不正アクセスによって、NFTを他人のアドレスに送信されてしまい、所有者を変えられてしまうという事は頻発していますが、これって一般的に改ざんとは言いませんよね?
これら2点がイマイチわかり難くて私は
「???」
となっています。
「盗難を法的な定義とか関係なく、詐欺にも適用しているのか?」
「NFTを他人に送信されてしまう事を、改ざんといっているのか?」
この辺りは曖昧ですが、被害額を保障してくれるのは大きいですね。
この保険に対して
「でも、これってつまりNFTは盗まれること前提なんですか?」
「NFTってそんなに盗まれるような世界なの?」
という声も見かけました。
その辺りについての現状・背景なども見て行きましょう!
私の盗難?詐欺?などの細かい疑問は一旦抜きにして、
「NFTって盗まれやすい環境なの?」
について見て行きます。
結論を言えば
『詐欺師が多すぎて盗まれやすい環境』
と言えます。
正直な話、NFTや暗号資産の扱いに慣れている人ですら被害に遭う事もあるくらい詐欺師で溢れています。
そのため手の込んだ手口で狙われると、初心者では気を付けていても被害に遭うことがあります。
そんな、無法地帯とも言えるレベルの危険な状態となっています。
特に初心者さんが多く引っかかる手口は運営を装った詐欺師によるフィッシング詐欺です。
※フィッシング詐欺とは、人を騙して詐欺サイトに誘導し、そこで詐欺に引っ掛ける手口です
ベテランさんでも引っ掛かりやすい手口の代表例は、不正プログラム入りのNFTを一方的に送信してきたり、詐欺サイトへ誘導するメッセージ付き暗号資産を一方的にウォレット内へ送金してくる等の手口です。
ベテラン云々とか関係なく、もはや誰でも引っ掛かり得る手口は、運営公式のアカウントをハッキングして、詐欺サイトへのリンクを拡散する手口です。
>>>『暗号資産・NFT・web3.0投資で知っておくべき詐欺の手口と対策方法』をわかりやすく紹介します。
今のNFTはこのような詐欺師だらけの世界です。
こんな詐欺師で溢れる無法地帯の世界に
「NFTって何ですか?難しいことはよく分かりません!」
という人達を安易に誘えませんよね?
そのため、少しでも安全・安心な環境作りは最優先事項なわけです。
その第一歩として、今回の保険は注目されるというわけなんですね。
今後他の保険会社も参入してくるかどうかは一つの注目点ですね!
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