初めてのweb3学習④『web3で知っておくべき詐欺の手口と対策方法』をわかりやすく紹介します

2023年1月18日

 web3が盛り上がってくると、初心者さんが急増します。

 それに比例して、初心者さんを狙った詐欺師も急増します。

 そして、初心者さんは知識がないので、そんな詐欺に引っかかりやすいので注意が必要です。

 最近はMZDAOをキッカケに、そのような初心者さんと、そこを狙う詐欺師が多く見られるようになって来ています。

 

 そこで今回は、そんな初心者さん達が少しでも詐欺に引っかからないように

『web3における詐欺の手口と対策方法』

について、わかりやすく説明します。

 この記事を読むことで

◎、詐欺に気付いて、被害に遭いにくくなります

◎、詐欺かどうかを見極めるスキルが鍛えられます

 それでは、そんな詐欺の手口と対策方法について一緒に見て行きましょう!

 

※あくまで私個人が知っている範囲ですので、全てを網羅しているわけではありません

※web3の中でもお金に関するモノが多いので、暗号資産関係のモノが多くなっていますが、それ以外の部分での詐欺もあるので必ず最後までお付き合いください

※初心者さんは今までの初めてのweb3学習を先に読むことをオススメします。

>>>初めてのweb3学習⓪『web3学習の全体像』をわかりやすく説明します。

暗号資産の実物を売る詐欺

<詐欺の手口>

1)「今注目の暗号資産を安く売りますよ」と貴方に持ち掛ける

2)暗号資産のシンボルマークの実物コインを高額で売りつける

 

 超初心者だと

「暗号資産が凄く儲かるらしい!」

しかわからないまま参入してきます。

 そのため、”実物が存在しない投資商品”だということすら知らない人がいるんですね。

 そのような超初心者に対して、ガチャガチャで売っている100円の暗号資産のシンボルを象ったオモチャのコインを高額で売りつける詐欺師が出てくるんですね。

<対策方法>

 これの対策方法は

『”実物”という時点で買わない』

です。

 暗号資産に実物は存在しません。

 あの良く見かけるコインは単なるシンボルデザインであり、実物が存在しているわけではないので、”実物”という時点で100%詐欺なので近付かないようにしましょう。

ビットコインの独占発行権を持っている会社を語る詐欺

<詐欺の手口>

1)「知り合いにビットコインの発行を独占している会社の人が居るから会わせてあげる」等と持ち掛ける

2)ついていくと詐欺商品を買わされる

 

 これも知識がない超初心者を狙った詐欺になります。

 ビットコインの独占発行というモノはこの世に存在しません。

 そのような形で誰にも独占できず、誰でも発行等が行えるからこそ、ここまで世界的に注目されているモノが暗号資産(仮想通貨)なんですからね。

<対策方法>

 これの対策方法は

『ついて行かない。無視をする』

です。

 ビットコインの仕組みを根本から否定するようなことを言っている時点で100%詐欺師確定です。

 100%詐欺師とわかっている人についていく意味はありませんので、無視するのが一番です。

 もし無視が怖いなら、警察に相談しましょう。

 交番でも、警察署の生活安全課でも、#9110に電話でも、どれでも大丈夫です。

暗号資産の代理運用詐欺

<詐欺の手口>

1)個別・またはセミナー等で「貴方に代わって投資のプロが貴方のお金を運用しますよ」と持ち掛ける

2)「プロが運用するので、1ヶ月で倍になることもあります」等と高配当を説明する

3)投資資金を振り込ませる

4)数ヶ月間は高配当を支払うも、減収していく

5)資金を持ち逃げする

 

 これも初心者を狙った詐欺になりますし、テレビのニュースで見掛ける暗号資産系の詐欺は大体これですね。

 最近だとお笑い芸人のTKO木本武宏さんが、投資トラブルで数億円の損失を出したとのニュースがありましたが、あれは恐らくこの手口の被害に遭ったという出来事です。

「私は投資とかわからないけど、資産運用で少しでも資産を増やしたい!」

「そうだ!プロに任せれば良いんじゃん!」

という初心者が持つ、安易な考えを突いた手口ですね。

<対策方法>

 これの対策は

『個別又はセミナーの時点で無視』

です。

 暗号資産において、現状では

『セミナー=詐欺』

と疑うのは常識ですので、セミナーを開催している時点で近付かない方が良いです。

 個別はそれだけで詐欺とは言えませんが、出資させる流れなら100%詐欺です。

 

 なおプロの代理投資はキチンとした正式なサービスとして存在しますので、それを知らない初心者を狙った詐欺ですね。

◎、株式の世界なら投資信託証券会社が提供

◎、暗号資産の世界ならコピートレード取引所が提供

を利用しましょう。

資金持ち逃げ詐欺①(ラグプル)

<詐欺の手口>

1)暗号資産プロジェクトを立ち上げて、自分達で作った暗号資産を売る

2)暗号資産を取引所へ上場させる

3)暗号資産に値が付いたら、詐欺師が保有している暗号資産を全て売っていなくなる

 

 これは物凄く多い詐欺の手口です。

 しかも体験版ゲームが遊べたり、取引所への上場をしたり等、ある程度プロジェクトを進める詐欺師が多いので、初心者さんには見分けるのも難しいです。

 これは初心者さんだけではなく、プロジェクトを自力で精査するスキルや経験を持っている人じゃないと見抜くのは難しいです。

 私も過去に引っかかった経験があります。

<対策方法>

 これの対策方法は幾つかありますが

◎、聞いたこともない銘柄には投資をしない

◎、Yotutuber等の言っていることを全て鵜呑みにしない

◎、自分で見極められるスキルを身に着ける

という感じです。

 

 この詐欺で売られる暗号資産は誕生したばかりで、まだ値の付いていない銘柄(通称草コイン)です。

 草コインへの投資は上級者向け投資で、初心者や中級者がやるなら投資というよりもギャンブルになります。

 そしてYoutuber等の情報発信者は、草コインのプロジェクトから案件として報酬を受け取って貴方にオススメしているだけです。

 彼らは詐欺でも何でも、案件なら普通に紹介してきますので、鵜呑みにするのは危険です。

 これらのことから、それでも草コインに投資をするのなら、自力で見極められるだけのスキルを身に着けるのが一番の対策方法になりますね。

資金持ち逃げ詐欺②(ポンジスキーム)

<詐欺の手口>

1)高配当をうたって、投資・出資をさせる

2)初期は本当に高配当の支払いが行われる

3)徐々に配当支払いが少なくなっていく

4)資金が大量に集まったところで、資金を持ち逃げして音信不通になる

 

 これは要は、自転車操業をしていて、詐欺師が大きく儲かるタイミングで全てを持ち逃げする手口ですね。

 最初に

「今出資をすれば、私達がそれを運用した利益から月に30%の利率で配当金を得られますよ!」

みたいな文言でお金を出させようとしてきます。

 そして実際に、初月は出資した分の30%の配当金が貰えます。

 しかしこれって実際は、運用した利益からではなく、貴方が最初に出資したお金から30%分を貴方に戻しているだけなんですね。

 そして貴方が

「もうすぐ原資回収できる」

と感じる3~4ヶ月目辺りに、配当金が大幅減したり、再度出資を促して来たりします。

 実際に最初の数ヶ月間は言っている通りのお金を貰えますので、信じてしまい、次々と資金を追加で投入してしまう人が多い手口ですね。(本当は貴方が出資した資金を”配当金”と言って返しているだけですが)

 この手口は最近だとこちらがそうでした。

>>>『暗号資産TRXを毎日貰えるサービスとは?』その内容と始め方をわかりやすく説明します

<対策方法>

 これの対策方法は

◎、高配当をうたうモノに投資しない

◎、最初に使途不明の出資をさせるモノに投資しない

◎、自力で見極められるスキルを身に着ける

という感じです。

 

 確かに暗号資産では、キチンとしたプロジェクトでも異常値とも言える高配当サービスはあります。

 しかし、キチンとしたプロジェクトでも利率は大幅に下がりますし、それと同時に暗号資産の価格も大幅に下落しますので、実は詐欺だろうと、詐欺じゃなかろうと、高配当というだけでそこに投資する旨味はほぼありません。

 更に、使い道が不明な初期投資を促してくるケースもあるので、それも詐欺を疑った方が良いです。

 何に使うのか分からないのに

「お金だけ出せ!」

と言っているようなモノですので、怪しいに決まっていますよね。

 

 この詐欺も中級者ですら引っかかりますので、もしどうしてもそのような高配当なモノに出資したいのであれば、最終的には自分で見極められるスキルを身につけるのが一番です。

 要は

「他人任せではなく、努力をした方が詐欺に引っかかり難くなるよ」

ということですね。

シークレットコードを入力させる詐欺(フィッシング詐欺①)

<詐欺の手口>

1)貴方がSNSで運営等に対して何かしら対策を求める

2)プロジェクトの運営に似せたアカウントで「対策します」等と接触してくる

3)詐欺サイトへ誘導してきて、ウォレットのシークレットコードを要求してくる

4)入力するとウォレット内の暗号資産を抜き取られる

 

 これは冷静なときには引っかからないのですが、エラー等が起きて冷静じゃないときに接触してくるので引っかかりやすくなります。

 特に多いのがIEOや注目のNFTが販売された直後です。

 アクセスが集中し過ぎてエラーを起こし

「全然買えないじゃないか!どうなってるの!?」

とイラついている時に詐欺師は寄ってきます。

 

 今回はSNSと言いましたが、メール版もあります。

 何か注目のイベント等に応募しているときに

「貴方は当選しました!当選者だけにお送りしている応募・詳細はこちらのページ」

のように詐欺ページへ誘導してきます。

 私も過去に引っかかり、結構量の資金を盗まれた経験があります。

 その時の経験を元にしたこちらの記事も併せてお読みください。

>>>メタマスクウォレットがハッキング・詐欺に遭うと具体的にどうなるの?すぐやるべきことは?

<対策方法>

 これは

◎、コメントやメールから直接リンクを踏まない

◎、シークレットコードは絶対に入力・送信をしない

等で対策できます。

 公式を語る者からのメールだろうと、何だろうと、直接リンクを踏まないようにしましょう。

 直接ではなく、公式サイトや公式ツイッター等を経由して公式ページに行く癖を付ければ、この手口にはまず引っかかりません。

 

 暗号資産では、シークレットコード保有者がウォレットの全権限を持ちます。

 そのウォレットが誰のモノかは一切関係ありません。

 そのため、シークレットコードを他人に教えることは、他人にお金をプレゼントするのと同じです。

 なお、

”教えてはダメ”

というと、直接相手に教えるケースだけイメージしがちですが、それだけではありません。

 サイト上で入力することも教える行為になり得ますので、基本的にどこにも入力すらしてはいけません。

ウォレット認証を利用した詐欺(フィッシング詐欺②)

※この画像は認証画面というだけで、詐欺とは関係ありません。

<詐欺の手口>

1)「このサービスを利用するなら、ウォレット認証をして下さい」等と求められる

2)メタマスク等の認証をすると、認証内容が詐欺師への送金・ウォレット情報等の提供になっており資金を盗まれる

 

 これは私も実際に見たことはないのですが、このような手口もあるそうです。

 普段私達はメタマスクから認証を求められても、あまり内容をキチンと見ないで認証しています。

 そこを狙った詐欺ですね。

 これは上級者でも引っかかることがある詐欺で、最近だとNFTマーケットのopenseaに似せたサイトへ誘導させられ、気付かずに詐欺師へ高額NFTを送信させられてしまい、何億円もの被害が発生したと話題になりましたね。

<対策方法>

◎、何でもかんでもメタマスクを接続させない

◎、認証を求められたら内容をキチンと精査する

◎、グーグル検索ではなく、公式のSNSアカウント等からリンクを辿る

等。

 この手口も基本的には偽物サイトへ誘導させられて、そこで詐欺師への送金等をさせられます。

 そのため、詐欺サイトに連れていかれなければ基本的には大丈夫です。

 その上で、openseaや取引所等の世界的に知られた大規模組織には既に詐欺師の作った見分けのつかない詐欺サイトが沢山あるそうです。

 そのため、グーグル検索をしてサイトに行くのは危険です。

 openseaや大手取引所へ行く際は、SNSの公式アカウント等を辿っていくか、前もってブックマークをしておきましょう。

 

 私はこの癖がついてしまっているので、普通の銀行ネット口座でも、検索しないでブックマークか、SNSの公式アカウント経由でアクセスしています。

 もし詐欺サイトに気付かなかったとしても、求められる認証の内容をキチンと確認すれば見破れるそうなので、基本的には疑うという姿勢でいると回避出来る手口ですね。

ゴミコインやNFTを送り付けてくる詐欺(フィッシング詐欺③)

<詐欺の手口>

1)貴方のウォレットにゴミコインやNFTを送金する

2)貴方が気付き、売ろうとすると別の承認プログラムが起動してお金を盗まれる

 

 メタマスクウォレットは、自分で中身を表示させる作業をしないと中に入っている暗号資産やNFTが見えません。

 そのため知らない人も多いかと思いますが、貴方のウォレット内には見知らぬ暗号資産やNFTが沢山送金されてきています。

 これはブロックチェーン情報を見るとわかるのですが、初心者さんにその方法を教えると詐欺に引っかかるリスクを増やすだけなので、調べ方をここでは紹介しません。(初めて学習シリーズの知識編最後で少し触れます)

 メタマスク以外のウォレットで、保有している暗号資産が自動表記されるウォレットでは注意が必要です。

「なんか知らないけど、ラッキー!売っちゃおっと!」

と試すと、その際の認証の中に別のモノも含まれており、ウォレット内の資金を盗まれるそうです。

 とは言え、私もこの辺りになると、よく仕組みがわからないので、私もこの手口を初めて知ったこちらの動画を参照下さい

>>>Youtubeニュースピックス『【実録】突然ビットコインが振り込まれ…こんな詐欺には気をつけろ 【仮想通貨】』へのリンク

<対策方法>

◎、身に覚えのない暗号資産やNFTには触らない

◎、何でもかんでもエアドロップに参加しない

 

 身に覚えがない銘柄なら触らない判断が出来るので問題ありませんよね。

 問題は身に覚えのある銘柄です。

 このケースで言うならエアドロップ(無料で貰えるイベント)がそれに該当します。

「貰えるモノは、とりあえず何でも貰っておけ!」

という精神で、何でもかんでもエアドロップに参加していませんか?

 そのエアドロップの銘柄やNFTが、勝手に送り付けてくるような詐欺コインだったらヤバいと思いませんか?

 しかも自分で

「もらっておけ!」

と行動して手に入れているので、身に覚えがありますので、触ってしまいませんか?

「ただほど高い物はない」

はweb3でも存在しますので、注意しましょう。

アカウントを育てた後、タグ付けをしてくる<フィッシング詐欺④>

<詐欺の手口>

1)話題のプロジェクトの偽アカウントを作る

2)お金でフォロワーを買う等してフォロワー数を増やす

3)エアドロップ企画を装い、更にフォロワーを集める

4)エアドロップ参加のタグ付けを装って不特定多数を更に集める

5)集まった人達を詐欺サイトへ誘導する

 

 これのやっかいなところは、フォロワー数だけ見ると公式と見分けがつかないどころか、アカウントによっては公式を超えていたりします。

 しかもプロジェクトによってはツイッター公式マークがついていないモノもあるため、フォロワー数・アカウントの規模だけで見たら見わけがつかないんですね。

 更に、プロジェクトから直接勧誘されるのではなく、エアドロップに参加する人からのタグ付けと言う形で誘われるので、初心者さんだと引っかかりやすい構造なんですね。

 もちろん、誘導されるサイトは本物のサイトと見分けがつきにくいくらい似せて作られています。

 その上で、これの対策方法を見ていきましょう。

<対策方法>

◎、そのアカウントの過去のツイートの中身を見る

◎、詳しくないプロジェクトのエアドロップに安易に参加しない

◎、大量にタグ付けらえているモノは詐欺と疑う

 

 最近このタイプで多いのはAPTOS関係です。

 世界的にエアドロップが話題となり、日本でも参加者は20万円前後の収益になりましたからね。

 しかし、詐欺アカウントは過去のツイートを見ると全くAPTOSと関係ないツイートをしています。

 APTOS公式のアカウントが自分達と全く関係ないツイートをするわけないですので詐欺です。

 

 もう一点の詳しくないプロジェクトのエアドロップに参加しないは当たり前ですよね。

 これは「APTOSの次に行われるエアドロップ」として話題のプロジェクトを装ったものが多いです。

 例えばSUIですね。

 しかし、SUIはまだエアドロップするとの発表もしていませんし、何よりもまだトークン自体が誕生していません。

 これを知っていれば今SUIのエアドロップはあり得ないため、詐欺だとすぐわかるのですが、知らないと話題性だけで引っかかっちゃいますよね。

 

 もう一点のタグ付けですが、詐欺師は出来るだけ少ない労力で、多くの人に詐欺サイトに来て欲しいんですね。

 そのため手あたり次第にタグ付けしまくります。

 概ね1ツイートに10人くらいのタグ付けをしています。

 最近のエアドロップは確かにタグ付けするというのが流行りですが、通常は2~3人です。

 無断でのタグ付けは基本的に相手に失礼な行為なので、10人にタグ付けなんて条件を出すことはあり得ません。

 そのため、大量のタグ付けがされているツイートの中に貴方のアカウントが入っていて通知が来たエアドロップは詐欺です。 

アカウントを乗っ取り、虚偽情報を流す詐欺

<詐欺の手口>

1)プロジェクトの公式SNSをハッキングで乗っ取る

2)詐欺サイトへのリンクを貼って、利用者を詐欺サイトへ誘導する

3)他のフィッシング詐欺と同じ方法で騙してお金を奪う

 

 これは公式アカウントが虚偽の情報を流すということになるので、上級者でも引っかかります。

 私はまだ見掛けた経験はありませんが、先日どこかの大手プロジェクトで発生したと目にした記憶があります。

 とはいえ、詐欺師側も高いハッキングスキルを有している必要性があるので、そうそう頻繁に起きる詐欺ではないと思います。

<対策方法>

 この対策は

『普段と違う違和感に気付く』

 これ以外に何かできる対策は思い浮かびません。

 

 上級者でも普段から毎日のようにそのプロジェクト情報を追っているような人じゃないと、まず見分けがつかないので、被害に遭います。

 ただし、普段から毎日のようにそのプロジェクトの情報を追い続けている人なら、もしかしたら

「あれ?何か変だぞ!何となくいつもと違うんだよなぁ~。」

と気付けるかもしれません。

 それ以外にこれを回避する手段は今のところないんじゃないですかね。

DEXで注目コインを装う詐欺

<詐欺の手口>

1)詐欺じゃない注目のICO・IDO・IEO等が行われる

2)詐欺じゃないその銘柄が「30日後にDEXに上場します」等と発表する

3)詐欺じゃない銘柄が上場する前に、詐欺師が同じ名前の銘柄を作ってDEXに上場させる

4)貴方は、詐欺銘柄を詐欺じゃないモノと勘違いして購入する

 

 これは最新の手口で、しかも頻繁・身近に存在する手口になりますので、初心者さんでも知っておくべきです。

 少なくとも、この時点で

「DEX?ICO?IDO?IEO、貴方は何を言っているんですか????」

となっている人は注意が必要です。

 DEXとは、貴方のweb3ウォレットをサイトに接続させて、暗号資産の売買が即時行える取引所になります。

 DEXという言葉を知らなくても利用することがあり得るので注意して下さい。

『○○swap(スワップ)』

と呼ばれるモノはこのDEXになります。

(これはDAO化した金融サービスです)

 

 ICO、IDO、IEOというモノは、誕生したばかりの暗号資産を先行販売することです。

 その先行販売のやり方や、それを行う組織によって呼び方が違うだけなので、基本は似たようなモノです。

 先行販売は一般販売よりも安い価格で販売されるので、魅力的に感じる人が多いイベントなんです。

 しかし、詐欺師はそこを狙ってくるんですね。

 これは説明するよりも、実際の例をお伝えした方が分かりやすいと思いますので紹介します。

 

 例えば、私が独自に暗号資産futahiiを新たに発行し、

「30日後の取引所上場を前に、抽選で100名様限定で先行販売価格10円で売りますよ!なお、取引所での初売り価格は100円を予定しています!」

とイベントを開催するとします。

 当然10円で買って、100円で売れれば大儲けですので、参加したい人は多くなります。

 でも抽選でたったの100名しか参加できません。

「でも30日後の100円で売り出される前に、出来るだけ安く・早く手に入れてその差額で稼ぎたい!」

 そんな感情の時に、100円で売り出される前に、DEXで暗号資産futahiiが30円くらいで買えるのを発見したらどうでしょうか?

「10円ではないけど、30円でもまだまだお得じゃん!」

と思って買っちゃいますよね。

 

 しかし、残念ながらこの30円で売られていた暗号資産futahiiは偽物なんですね。

 注目銘柄と名前が同じ暗号資産を自分達で作って、DEXで販売を開始することが出来てしまうのがweb3なんです。

 このように公式からの販売がされる前に、勘違いする人を狙って、詐欺師が詐欺コインを売り出すんですよ。

 これを知っておかないと本物の暗号資産だと勘違いして買ったら、実は詐欺コインだったという事になりますので、注意して下さい。

<対策方法>

 これの対策方法は

◎、公式の上場日時などをキチンと確認する

◎、コントラクトアドレスを利用して購入する

です。

 

 公式が10日後に上場と言ったら、10日後なんです。

 30日後と言ったら、30日後なんです。

 それよりも前に上場していたら

「何か知らないけど買えるぞ!ラッキー!」

ではなく、それは詐欺コインです。

 あとは、コントラクトアドレスを利用して買うのが確実です。

 暗号資産には名前とは別に、それぞれにその銘柄に割り振られた数列のようなモノがあります。

 それがコントラクトアドレスです。

 もし詐欺師が暗号資産の名称や見た目等を本物に似せて作ったとしても、このコントラクトアドレスだけは絶対に同じにできません。

 

 DEXでは、このコントラクトアドレスをコピペすることでその本物の銘柄だけがヒットしますので、その方法で購入するのが一番確実です。

 DEXの検索窓で『futahiiコイン』と検索すると詐欺コインもヒットするので危険なんですね。

 この方法は初心者さんには難しいので、わかる人に頼るか、下手に誕生したばかりの暗号資産には手を出さないのが一番です。

 

 今回は以上になります。

 少し面倒に感じるかもしれませんが、私のように詐欺被害だけで200万円近く失いたくないのなら、是非できるだけの警戒心を持って取り組みましょう。

 そして最後にもう一度言っておきますが、今回の内容はあくまでも私個人の知っている範囲・認識の範囲です。

 全てが絶対正しいとは言いませんので、参考にする程度にして下さい。

 投資は自己責任でお願いします。

 しかし、一度でも学んでいるのと、全く学んでいないのとではイザという時の気付きに大きな差が出ますので、出来るだけ把握をしておきましょう!

 それでは、また次の記事でお会いしましょう!

>>>初めてのweb3学習⑤『代表的なブロックチェーンの種類と特徴を知る』

送金アドレスを勘違いさせる手口(アドレスポイズニング)

<詐欺の手口>

1)取引履歴のあるアドレスに似たアドレスを用意

2)そこから暗号資産を少量送金

3)貴方が詐欺師のアドレスを、過去に取引のあるアドレスと勘違いしてコピペして送金する

というのを狙った手口になります。

 web3における送金は、間違えると失い得るため、基本的に送金先アドレスをコピペします。

 そこで勘違いしやすいように引っかけてくる手口なんですね。

<対策方法>

◎メタマスクのアドレス登録機能を利用する

◎取引履歴からコピペをしない

等々。

 この手口は基本的に

『勘違い』

を狙ったモノなので、勘違いしないように普段から習慣があれば防ぎ得ます。

 それに、継続的に送受信のやり取りをするアドレスに関しては、メタマスクのアドレス登録機能は普通に便利なので、この機会に覚えておくと良いかなと思います。

 この手口に関して、もっと詳しくはこちらの記事をご覧ください。

 >>>新たな詐欺手口『アドレスポイズニングとは?対策方法は?』をわかりやすく説明します。

最後に

 窃盗被害だと免税対象になりますが、詐欺被害の場合は免税されません。

 つまり詐欺に遭うと、ただただ全ての面で損をするだけですので、窃盗被害よりも最悪です。

 暗号資産投資においては、詐欺にこそ細心の注意を払っていきましょう!

※窃盗:貴方の意思に反して、知らぬ間に盗まれる

※詐欺:貴方の意思で差し出して、騙されて盗まれる

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