今ツイッター界隈で話題の暗号資産ETHOS(イーソス)
前澤友作さんが出資している。DAOMAKERと提携している。ショート動画でW2E(見て稼ぐ)。等々の情報により
「今度こそ爆上げするでしょう!IDOに参加するしかない!」
「多くのインフルエンサーが推しているし、買いでしょう!」
と盛り上がっている人も多く、私のところにも
「ふたひいさんはこれってどう思いますか?参加しますか?オススメしますか?」
という問合せが殺到しています。
結論を先に言うと参加しないし、オススメなんて口が裂けても出来ない、私基準では有り得ないプロジェクトです。
ということで今回は
『暗号資産ETHOS(イーソス)の精査結果』
をわかりやすく説明していきます。
この記事を読むことで
◎、暗号資産ETHOSのIDOに参加するかどうかの判断材料になります
◎、自分で精査する目線の勉強にもなります。
それでは暗号資産ETHOSの精査結果について一緒に見ていきましょう!
※投資は自己責任でお願いします。本記事の内容はあくまでの私個人の目線によるものとなっています。
暗号資産ETHOSとは
『W2E(見て稼ぐ)のプロジェクトで使われる暗号資産』
です。
◎、tiktokのようなショート動画を動画配信者は動画をアップすることで稼げる
◎、視聴者は動画を見ることで稼げる
というプロジェクトになります。
このサービス形態だと、どれだけ動画配信者を取り込めるかが重要になりますが、このプロジェクトチームは海外セレブとの繋がりを多く持っており、その辺りの心配もないのだそうです。
実際に日本で知名度のある起業家の前澤友作さんのweb3投資会社や約20万人いるコミュニティMZDAOとの提携もされています。
更に、大手IDOプラットフォームのDAOMAKERと提携したとの情報もあり、価格上昇を狙う投資家にとっても注目されるとのことです。
これらの情報は実際にETHOSの公式サイトにも掲載されている情報となっています。
それらをキチンと見た上で私の判断は
「このプロジェクトは無し」
です。
ということで、なぜ私がそのような判断をしているのか?の一部をわかりやすく紹介していきます。
なぜ一部かというと、ダメポイントが多すぎて紹介しきれないからです!?
少し言葉は悪くなるかもしれませんが、web3に関わって約7年、精査スキルで指名案件も受けていた私の本音をお伝えすると
「このプロジェクトのどこに推せるポイントがあるのかわからない。良いポイントが見つからない」
と言えるレベルです。
見ていきましょう。
まず精査する上で最も重要な情報源がホワイトペーパー・ライトペーパーになりますが
『ホワイトペーパー・ライトペーパーがない』
というのは大きな懸念点です。
ホワイトペーパーとは、そのプロジェクトの詳細説明書のようなモノです。
キチンとした説明資料も用意しないまま、自社に投資を求める企業なんて普通は有りませんよね?
でもここはそれをしているということです。
これだけでいかに信用性が低いかがわかりますよね?
つまりこれだけで、ある程度自分で精査できるベテラン勢からすると、無しな銘柄入りするわけですね。
そもそも精査させる気がないわけですからね。
色々出ている情報の中で最も大きな情報はDAOMAKERとの提携になります。
しかし、現状で
『DAOMAKERはETHOSに関して一切触れていない』
DAOMAKERは提携しているプロジェクトの宣伝を積極的にしまくります。
そのため、本日IDOが行われるプロジェクトに対して何も反応を見せなかったり、無視したりなんてことは今まで一度も有りませんでした。
それなのに今見てきてもDAOMAKERはETHOSの文字すらどこにも出していません。
提携が嘘か本当かはわかりませんが、少なくともあまり強く推すような提携ではなさそうです。
本当にDAOMAKERが推していたり、提携している場合、IDOが始まる前~終えた後までシッカリと宣伝しまくっていますからね。
先ほどのDAOMAKERとの繋がる話なのですが
『自己IDO』
という点も懸念点です。
自己IDOとは、プロジェクトの運営が暗号資産を手売りすることです。
世界最大のIDOプラットフォームDAOMAKERと提携しているなら、DAOMAKERでIDOを行わないと変です。
しかし、それはせずに自分達で手売りするんですよね。
これは変じゃないですか?
100歩譲って提携云々は抜きにしてみても、このご時世に手売りIDOで成功したプロジェクトはありません。
これは当然で、一般的には
『手売りIDO=どこのIDOプラットフォームの審査にすら受からないダメプロジェクト』
という見方ができるからです。
私が今までweb3に関わって約7年間
『弱小インフルエンサー商法を使って成功したプロジェクトはない』
です。
弱小インフルエンサー商法とは、フォロワーが数百~数千人規模の暗号資産系Youtuberに特別なGiveaway枠を与えて宣伝してもらうやり方のことを指します。
そもそもキチンとしたプロジェクトなら、そんな怪しい弱小インフルエンサーに特別なGiveaway枠を与えることなんて絶対にしませんし、彼らに特別な権利を与えてまで宣伝する必要性もありません。
しかも私が見る限り、これを宣伝しているインフルエンサーは過去のIDO銘柄に対して、全員がIDOが終わった瞬間から
「は?なにそれ?私知りませんけど。あれ案件なだけだし。こちらも仕事なんで。」
と知らん顔をしてきた人達ですからね。
この記事に辿り着いた貴方は少なからず気になって、ある程度の知識を持っていると思います。
しかし最も重要なW2Eの部分で、誰も言わずに隠されている情報があります。
それは
『視聴者は課金しないと稼げない』
です。
これは英語版の公式サイトに小さな文字で書かれているのですが、視聴者は有料コンテンツに対して課金をするたびに暗号資産を獲得する仕組みとのことです。
つまり無料で視聴するだけでは基本的に稼げないようです。
恐らく貴方の思っていたW2E(見て稼ぐ)とは大きく違ったのではないでしょうか?
これを聞いてどう判断するかは自由ですが、無課金で暗号資産を稼げるW2E銘柄は既に存在していますし、私的にはW2E(見て稼ぐ)自体が
”今さら感”
満載です。
これもダメプロジェクトを見る上で重要な要素なのですが
『日本人だらけ』
というポイントです。
日本人は金融教育を一切受けていない素人集団ということは知られています。
だからweb3のこのようなプロジェクトは日本人を狙うんです。
普通に考えて本当にキチンとしたサービスを堅実に展開していきたいなら、顧客人数が圧倒的に多い英語圏を主戦場にしますからね。
それなのに(経営者は英語圏の人達であるにもかかわらず)、ETHOSは明らかに最初から日本人狙いなんですよね。
しかも、日本人狙いなのに動画クリエイターに日本人がいないんですよね。
実際のところはわかりませんが、これはどうしても、キチンとしたサービス展開云々というよりも、
”無知な日本人をカモと見ている”
というタイプのプロジェクトに見えてしまいます。
主要投資家が前澤友作さんだけと言うのもマイナスポイントです。
と言うのも前澤友作さんはweb3界隈において
『無名な投資家の一人』
です。
彼の影響力は皆無です。
彼の知名度や影響力が発揮されるのは日本限定です。
実際に彼が過去に出資してきたweb3プロジェクトはことごとく、一定の失敗をしていますよね。
sinsoやRunblox等々。
恐らく彼の出資基準は
「自身が面白いと感じるかどうか?」
であり、精査しているわけではないと思われます。
出資前に面談等をしているようですが、エコシステム周りは見てないと思われますし、見ていたとしてもweb3プロジェクトの精査スキルがどの程度あるのかは疑問が残ります。
彼が出資をしているというのはweb3界隈においては何のプラス材料でもないんですね。
最後に前澤友作さんが手掛けているMZDAOとの提携という点についても色々と勘違いが多いようなので紹介します。
MZDAOとは、前澤さんが
「DAOみたいのを皆で作れたら面白いよね」
と始めたコミュニティのようなモノで、私も最初期から参加しています。
>>>『MZDAOとはなにか?メリット・デメリット、コミュニティの雰囲気など』をわかりやすく本音で紹介します
現在の会員は、(規約で詳細は言えませんが)約20万人のメンバーがいます。
それだけの人数が同じ方向を向き、動き出したら物凄い影響力を持ちます。
しかし今回の提携話、MZDAOメンバーへの説明は一切ありません。
私達もETHOSの発信している情報で初めて知りました。
DAOと銘打っているので、メンバーの総意と勘違いしている人もいるようなのですが、前澤さんの独断専行ですからね。
更にもう一点。
MZDAOはコミュニティであり、前澤さんの会社ではありません。
この辺りも前澤さんの新しい会社と紹介している人がいたので訂正しておきます。
MZDAOの位置付けは、前澤友作さんの会社であるスタートトュデイ社の1部署内で管理しているコミュニティという扱いです。
そこへの参加費として毎月支払われているお金は法的に投資に回せるモノではありませんので、
「お金持ってるじゃん」
は見当違いになります。
そこから出資できる資金はありませんので一応お伝えしておきます。
IDOの第一弾を終えた段階で、ETHOSの公式は
「IDO開始3分で完売する大盛況ぶりです!」
との情報を出しました。
私は気になりブロックチェーンの情報を確認して見ることにしました。
私の記憶で第一弾は5月22日、午後7時から(日本時間)でしたので、その辺りの時間の動きを確認。
それがこちらです。
私が調べた日時は右下にあります。
そこから見て、IDO開始は2日+46分前になります。
初回IDOは単価:0.04USDT、販売量:50万USDT分⇒枚数は1250万枚
その辺りで3分という短時間で約1250万枚が一気に売れたような記録はないんですよねぇ。
私の調べ方や、時間帯の勘違い、または私が知らないところで時間に変更があった等の可能性もあるので運営が嘘を言っているとは言いません。
でも、ブロックチェーン上にそれらしい記録がないように感じるんですよね。
3分に限定せず、その辺りの時間帯という広い目線で見ても、取引枚数の合計は約30万枚。
初回配布量は購入量の8%とのことなので、その時間帯だけで購入された枚数はザックリ300万~400万枚くらいだと思われます。
ザックリしている数字とはいえ、1250万枚には遠く及ばない数字なんですよね。
運営やお金・案件を貰って宣伝しているYoutuberのような人達が言葉や文字だけで言っている内容を信じるか?
ブロックチェーンに記載されている内容を信じるか?
この辺りはお任せしますが、どうしても私はこのプロジェクトに関しては疑いの目と言いますか、斜に構えて見てしまいますね。
今回は以上になります。
私がこのプロジェクトを無しと判断した理由・材料は細かいものまで言い出すとこれの5倍はありますが、キリがないですし、私も、読む方も疲れてしまいますので、このくらいにしておきます。
一応IDO後の動きも追えるようにコントラクトアドレスへのリンクも張っておきます。
これらの内容はあくまでも私個人の視点による意見ですので、私の読みが外れて暴騰する可能性もあります。
その辺りも含めて投資は自己責任でして下さい。
もし何かこのような気になる情報があればツイッターで教えて下さい。
この記事も
「このプロジェクト、気になる人はいないだろうなぁ」
と思っていたら問合せが多かったので急遽作成した経緯があります。
ブログは基礎知識を主に配信しています。
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読んでくれて、ありがとうございます。