2021年5月に自民党員によるブロックチェーン推進議会連盟(以下:ブロックチェーン推進議連)が発足しました。
これを受けて
「期待してます!成功するように願ってます!」
「日本のお爺ちゃん政治家達にどれだけ影響を与えられるか?そこが注目かな?」
「期待はしているけど、専門家同士じゃなくてもっと私達国民が実感できる行動をして欲しいな!」
「ブロックチェーンってなに?名前を聞いた事があるだけで何も知りません!」
「というか、この組織は一体何が目的なの?何をする組織なの?」
等々、様々な声が聞かれています。
そこで今回は
『ブロックチェーン推進議会連盟とは?』
を、わかりやすさ重視で説明していきます。
この記事を読むことで
◎、この議連は一体何をしたいのか?その活動内容や目的等が把握できます
◎、議連は一体何ができるのか?その影響力も知れます
◎、ブロックチェーン面の日本の現状を知れます
なお、議連公式サイトはないようですし、会長の木原誠二議員も自身のサイトで具体的な話をされていないので、複数のネット記事を参照して作成しています。
それでは自民党のブロックチェーン推進議会連盟について、一緒に見ていきましょう!
議連とは、特定の目的を持った政治家の集まりの事です。
その上で、今回のブロックチェーン推進議連発足の目的は
『ブロックチェーン技術を国家戦略にして、普及を促すこと』
です。
現状、日本では
「ブロックチェーン?なにそれ?美味しいの?」
状態の人がほとんどです。
そこで
「もっと普及させて、この状態を改善していくぞ~!」
という集まりですね。
ブロックチェーン技術に興味がある人はこちらもお読みください。
>>>『世界を変える技術!?』ブロックチェーンとは何かを、小学生にでもわかるように説明します!『ブロックチェーン最前線 著:ブロックチェーンビジネス研究会』
この組織がブロックチェーン技術を普及させたいということは分かりましたが、それは何故でしょうか?
「別に今のままでも全然不自由してないし、わざわざ新しい技術を普及させていく必要なくない?」
と感じる人も多いでしょうからね。
この辺りも含めて3点見ていきます。
①、発足した理由は?
②、推進する方向性
③、具体的な取り組み
それでは、更に詳しく一緒に見ていきましょう!
今回ブロックチェーン推進議連が発足された理由、それは
『日本が世界から遅れを取っている事に危機感があるから』
です。
日本は先進国と言われていますが、それは現状の経済面において限定の話です。
テクノロジー面、特にブロックチェーンにおいてはむしろ後進国と言われています。
残念ながら、下手な開発途上国よりも遅れています。
最近でも開発途上国・貧困国と言われるエルサルバドル国で大きな動きがあったばかりですしね。
その大きな動きに関してはこちらの記事をお読みください。
>>>歴史が動く瞬間!『エルサルバドルがビットコインを法定通貨に!?』この出来事をわかりやすく説明します。
世界各国、それこそ開発途上国ですら国家戦略として開発と普及が進んでいる技術と言う事は?
つまり、ブロックチェーン技術というモノは今後
『普及していて当たり前レベルの、世界の標準基準の一つになり得る技術』
なんですね。
一部の国で普及しているだけなら
「日本は不自由してないし、今のままで良いよ!」
が通用するのですが、世界各国が国家戦略として進めている技術となると、そうも言っていられなくなりますよね?
この技術はインターネット通信や、やり取り上の信頼・信用・安全性の根幹になるような技術です。
そのため、各国が普及した段階で日本だけ普及していないと
「日本はブロックチェーンがないから、危険だ!危ないからオンラインでの手続きややり取りは止めておこう!」
と見放されてしまう可能性もあり得ます。
当然オンラインで行うモノには金融面、貿易面等も含まれていますので、そうなると経済的な打撃も出て来る可能性が考えられます。
私達個人個人も日本企業限定のサービスしか使わないのは不可能ですよね?
スマホでの支払い、オンラインで会社資料のやり取り、リモートワーク、スマホゲーム・アプリ
等々、海外製のサービスは多いですよね。
その辺りにも影響が出て来る可能性すらあります。
このように考えると
「日本は別に新しい技術なんて普及させなくて良いよ!」
とも言ってられないですよね。
そんなブロックチェーン技術というモノの普及で、日本は後進国なんです。
だからこの議連の人達は
「これはヤバいかもしれない!?」
と危機感を持ち、推進する活動を始めたというわけですね。
ブロックチェーン推進議連は、大きく7個の方針を示しています。
ただ、全体的には
『政府主導で、広く知って貰えるように!』
という方向性のようですね。
その上で、方向性7個をサラッと紹介すると
◎、プロモーション活動をしてまずは、存在を多くの人達に知って貰う
◎、新設されるデジタル庁にブロックチェーン専門官を置いて貰う
◎、デジタル庁が中心となって世界各国と協力して貰う
◎、政府・公的機関がブロックチェーンを積極的に活用して貰う
◎、ブロックチェーン特別地域を設置して貰う
◎、政府と民間のブロックチェーンを繋げて貰う
◎、ブロックチェーンが有効活用できる分野で促進して貰う
と言う事のようです。
これを踏まえて、推進議連がデジタル庁に提出した提案内容はこちらです。
>>>『ブロックチェーン推進議連がデジタル庁に提出した6個の提案内容』をわかりやすく説明します。
要は
「”ブロックチェーン技術凄いよ!”と説明しても、正直内容が難しいので普及は中々進まないでしょう!」
「それなら実際に政府が実用化して、”これ便利じゃん!”という形にして普及していこうよ!」
ということだと思います。
まさに最初に言ったように
「政府主導で、みんなに広く知って貰おう~!」
という方向性ですよね。
では方向性も分かったところで、議連の具体的な行動や取り組みについて見てみましょう!
ブロックチェーン推進議連の具体的な取り組みは
『法律を作る』
『政府に意見を言う』
等です。
議連の行動一つ目は
『法律を作る』
です。
議連は議員さんの集まりです。
議員さんとは、法律を作る仕事をしている人達です。
そのため、
「ブロックチェーン推進のためにはこんな法律が必要なんですよ~!」
という部分があれば、そのような法律を作るために積極的に動けるわけです。
もっとも、一部の議員さん達の意向で勝手に法律は作れませんので、他の議員さん達にも
「ブロックチェーンは重要なモノで、この法律は絶対に必要なんですよ!」
という理解を求める活動が必要になるんですけどね。
ちなみに、現時点ではまだそこまでの段階にないので、何か新しい法律を作るような具体的行動はしていないようです。
議連のもう一つの行動が
『政府に意見を言う』
です。
議員さん達は法律を作る専門家(=立法)なので、実際に何か政策を行う事は出来ません。
具体的に行動をする人達は、デジタル庁(=行政)の人達なので。
デジタル庁についてはこちらの記事をお読みください。
>>>『デジタル庁とはなにか?その目的は?』わかりやすく説明します。
学生時代、社会の授業で習った
『三権分立』
と言うやつですね。
「何か聞いたことあるかも!?もう忘れたけど!」
と言う人もいると思いますので、難しいことは抜きにしましょう!
要は、絶対に守らなければならない決まり事で
『議連が直接何かを具体的に作り上げていくことは出来ない』
とだけ理解しておいて下さい。
だから、作り上げていくことが出来るデジタル庁や政府等に
「こうして行きましょうよ!」
と意見を言う活動が中心になるんですね。
そして、その意見の中に
「これ良いじゃん!是非やろうよ!」
なんてモノがあれば、実際に実現する可能性があると言う事です。
民間にもこのような促進組織はありますが、
『国の議員さん達による組織』
という部分は影響力が違ってくるので注目ですね!
ブロックチェーン推進議員連盟の目的は、ブロックチェーンを国家戦略にし、普及を促すことにあります。
その上で、更に詳しく3点
①、発足した理由は?
『日本は世界に取り残され始めており、危機感を覚えたから』
②、推進する方向性
『政府主導で、みんなに知って貰うという方向性』
③、具体的な取り組み
『法律を作る事と、関係機関に意見を言う行動』
これで、ブロックチェーン推進議連が何をしたいのか?その活動内容や目的等が把握できましたよね。
「議連には一体何ができるのか?何が出来ないのか?」
のイメージも掴めたと思います。
ブロックチェーン面の話ですが
「日本は貧困国よりも遅れている国だった!」
という現状は少し衝撃的でしたね。
議連の動きはそこまで急激に何かが変わると言うものではありません。
しかし、少なからず注目を集め、影響があるのは間違いありませんので、今後も注目していきましょう!
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