『ETHの規格とは?新規格ERC3525とは?』をわかりやすく説明します

 web3でNFTや暗号資産に触れる人が多くなってきました。

 そのタイミングでETHの新規格が承認され、更にweb3の世界が広がりを見せています。

>>>コインポスト『金融NFTの市場拡大に期待、「ERC-3525」正式に承認』へのリンク

 しかし、いきなり『トークン規格』なんて難しい言葉を聞かされても、取引所によって送金時に見掛けるくらいなので

「これってなに?ん?ETHだからETHチェーンじゃないの?」

「ETHがERC?何言ってるの???」

「というか、そもそも規格ってなんやねん!!!」

のように混乱してしまう人が多くいます。

 

 そこで今回は

『ETHの規格と、承認されたばかりの新規格とは』

について、わかりやすく説明します。

 この記事を読むことで

◎、web3の規格というモノの存在を理解できます

◎、規格を理解することで、行動の幅が広がり得ます

◎、混乱や送受信ミスが減りやすくなります

 それでは、そんなETHの規格について一緒に見て行きましょう!

そもそも規格ってなに?

 まずは

「そもそも規格ってなんやねん!」

について説明します。

 規格とは

『一定の基準・分類のこと』

です。

 つまり、基準ごとに分類した存在という事ですね。

 これだけではまだイメージしにくいと思いますので、身近な例で言うなら

 スマホ。

 スマホにはアンドロイドスマホとiOS(iphone)スマホとがありますよね。

 それらは規格が違うので、アンドロイド用アプリ・iOS用アプリのように分けられています。

 他にも、家庭用ゲーム

「なんでこのゲームはプレステで出るのに、スイッチで出ないんだぁ~!!!」

とモヤモヤした経験はありませんか?(ソウルハッカーズ2や地球防衛軍6~!)

 それもプレステと、スイッチの規格が違うから、プレステ用ゲーム、スイッチ用ゲームと分けられているわけですね。

 

 このような規格はweb3にも存在するんですね。

 そして、それが今回の規格に関するお話というわけです。

 そのため用途によって規格を使い分ける必要があるわけです。

 実は、自分でNFTを発行した経験がある人は規格の使い分けをしています。

 という事で、ETHに関する規格について、この度新たに承認されたモノも含めて説明していきます!

ETHの規格と特徴

 ETHの規格は

『4種類、用途に合わせて使い分けが出来る』

となっています。

 それぞれについて特徴と、どんなことに使われるのかを見て行きましょう!

<ERC-20>

 まずはERC-20ですが、これは

『種類で分類した規格』

になります。

 これを身近なモノで例えるなら、野球ボール、サッカーボールなどという広い目線による分類ですね。

 ただ単に野球をする上では、特別製のボールは必要ないですよね。

 ただ単に野球をしたいだけなのに、特別製のボールを用意するのでは時間と労力が掛かりすぎてしまい、むしろ不便でマイナスですからね。

 

 という事で、この規格はweb3の世界では主に

『暗号資産』

に使われています。

「ガス代(手数料)を用意したい」

「NFTを買いたい」

「ブロックチェーンゲームを遊びたい」

「報酬を受け取りたい」

等々、暗号資産はこれらのために使えれば何でも構いません。

 別に、世界トップスターが持っていたことのある特別製の暗号資産の必要はないんですね。

 そのようなところにはこのERC-20が利用されています。

<ERC-721>

 次のERC-721は

『世界に一つだけのモノを作る規格』

になります。

 今度はERC-20とは逆で、世界に一つだけの特別製のモノに利用する規格になります。

 これも例を出すなら、大谷翔平選手のメジャー初となるホームランボール、彼が日本選手として最後に使ったボール等ですね。

 一言で”野球ボール”と言っても、市販の野球ボールと、大谷選手にとっても、野球界にとっても大きな意味のある野球ボールとでは全くの別物ですよね。

 このように、世界に一つだけの特別な存在を作る際に利用されるのがERC-721になります。

 

 これは主に

『NFT(デジタル証明書)』

に使われています。

 自分でNFTを発行している人は

「1個だけ発行します?それとも複数個発行します?」

と聞かれた経験があると思いますが、一個だけ発行するを選択すると、この規格で作られます。

<ERC-1155>

 次にERC-1155は

『限定品を作る規格』

です。

「ん?それってERC-721じゃないの?」

と思うかもしれませんが少し違います。

 ERC-721は世界に一つだけのモノですが、1155は限定品であって、一つだけではないんですね。

 

 これも先程からの例で見ると、大谷翔平選手のホームランボール、大谷選手がメジャーで出場したときに使われていたボールという感じです。

 彼は選手としてホームランを何度か打っていますので、彼のホームランボール自体は世界に一つの存在ではありません。

 複数個あります。

 でも、とても貴重な限定品です。

 ERC-1155はそのような分類ということです。

 

 これは

『複数個発行しているNFT』

で使われています。

 主にP2Eゲーム内でのNFTとして利用されることが多いみたいですね。

「最初期に発行された限定100個のジェネシスNFT!」

みたいなモノがこれですね。 

<ERC-3525>

 最後のERC-3525が最新で

『分割・統合できる規格』

です。

 これは少し難しいかもしれませんが、一つのNFTを複数人で分け合ったり、逆に複数のNFTを一つにまとめたりができます。

 これは身近な場面で言うなら、ルームシェアですかね。

 あれは、一つの部屋や家に住む権利を複数人で分割しているわけですよね。

 そしてルームシェアを辞めたら、複数の権利が最後の一人にまとめられます。

 

 これでイメージしにくいなら、ホールケーキの切り分けですかね。

 ホールケーキを切り分けて皆で食べるとき、それは一つのケーキに対して、食べる権利を皆で分け合っているわけですよね。

 このように、一つのモノを分割したり、分割されているモノを一つにしたり出来るのがこの規格というわけです。

 

 これはweb3で

『土地の売買や金融商品のNFT化』

で使われていくことが想定されています。(まだ新しいので想定です)

 土地の権利(登記)は、一つの土地を複数人に分割することもありますし、複数人が保有する土地を一つの土地として統合することもあります。

 株などの金融商品も、会社の統廃合等の動きに合わせて分割・統合をすることがありますよね。

 そのような動きに対応する規格なので、今後これらがNFT化される速度が加速すると期待できるわけですね。

 不動産の登記がNFT化されたら、個人間で物凄く楽に売買も・登記もできてしまうので、それを業務としている司法書士さんや、書類作成を代行している行政書士さんは仕事が減ってしまうかもしれませんけどね。

 

 今回は以上になりますが、

「正直見慣れないアルファベットや数字の列を見て、何がどうだったか覚えてない!」

との貴方のために、最後に見やすいように整理しますので、見て行って下さい。

整理したまとめ

◎、ERC-20

 ・種類に着目した規格

 ・暗号資産などに使われている

◎、ERC-721

 ・世界に一つだけのモノを扱う規格

 ・一つだけ発行するNFTなどに使われている

◎、ERC-1155

 ・限定品を扱う規格

 ・複数個発行するNFTなどに使われている

◎、ERC-3525

 ・分割・統合が出来る規格

 ・不動産や株などのNFT化に使われる

 

 今回は少し難しめの内容でしたし、あまり頻繁に見かけることはないことだったかもしれません。

 しかし、これを知っていると、今後どのような新しいモノが生まれてくるのかイメージしやすいですし、それらが出てきた際に、

「なんじゃこりゃぁ~!!!!」

と混乱しないで済みますので、頭の片隅に入れておいて下さい。

最後に

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